見出し画像

空中で暮らせるのなら

「障害があるように見えない」という言葉に
込められているのは賛嘆です。

「障害者に見えない」という言葉には批難が
込められています。

「車椅子や杖が必要だとはおもえないね」と
言われたら、笑顔を返します。

「車椅子は使わないほうがいい。歩かないと
歩けなくなるよ!」と言われたら、微笑みを
消します。

 12年前までは二本杖で歩いていて、長くは
歩けなくなったから車椅子に替えたのです。

「補装具を着けて、それだけ踊れるのなら、
補装具は必要ないのでは」という言葉には、

「老眼鏡をかけて、それだけ見えるのなら、
老眼鏡は必要ないのでは?」と返します。

 あるいは、「人間は水の中でも息を止めて
いられるから、ずっと水中で暮らせますね」
と返します。

 わたしが数分間どうやって踊り続けるのか
説明をしましょう。
 足の裏をほとんど床に着けません。
 すべて着いているように見える瞬間でも、
踵は浮かせています。

 足の親指の「点」だけで体重を支えると、
全方向へ自由に動けるのです。

「点」と「点」をつないで踊り続けます。
 ほとんど地上には居ないようなものです。
 身体の重さは、足にではなく、動く方向へ
かかります。
 誰でも跳んだときには、そうなります。 

◆「COGY」の普及活動を応援しています◆
[追記:クラウドファンディングは、最終目標の「500万円/COGY10台無償寄贈」を達成して終了いたしました。]


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?