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30年ぶりに自分の足で

【過去の記録◆2020年10月2日】

「COGY(足こぎ車いす)使用者の中には再び
歩けるようになったひともいる」という話を
よく聞くので、実験をしてみました。

 今年はダンスのイベントがなくて、回復に
要する月日を考えないで無茶もできるから、
限界点までの距離を測ろうと……

 お友達に何年か前、
「会えませんか?」と訊かれました。

 当時は海外に住んでいらっしゃったので、
「やりとりはすべてメッセージだった方」と
逢いたいとはおもったのです。

 でも、まだ、押してもらわないと動かない
車椅子で、座る姿勢も保持できなかったから
諦めました。

 誰に逢うときも、「次の機会」があるとは
考えませんでした。
 逢えなかった相手とはこの先も逢えないと
考えていました。

 ところが先週、ふたつの古都を結ぶ電車に
乗って、杖で歩いて、ホテルのテラス席では
腕で身体を支えて、いっしょに楽しい時間を
過ごせました。

 普通の椅子に座れなくなったのは25年前。
 車椅子を使うようになったのは12年前。
 それでも30年ぶりに自分の足で京都の地に
立てたのでした。

 日常生活に支障が出るほど痛みや不具合が
増えるため、次からは気軽に試せませんが、
可能性を最大に生かせた日となりました。

 自分の身体障害につけられた「進行する」
という言葉をわたしはつけ直します。
「変化する」と。

◇いつもは腕で身体を支えて座っています。
写真を撮るときだけ手を膝にのせました◇

◆COGYに関する相談は以下の連絡先へ◆
「香取さん」の名前を伝えれば話が通るそうです。

開発会社(株)TESS 問合せ先

TEL 022-353-9707
FAX 022-353-9708
メール info@h-tess.com


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