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車椅子から立ち上がって

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「COGY(足こぎ車いす)」が増やしてくれた脚力で「行けるはずがなかった場所」へ行ってみようと決め、「これが最後かも」とおもいつつ、意外にも多くの場所へ歩み入っています。
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記事一覧

空よりも高い所

【記録◆2024年5月9日】 「空が目の高さにある……」と、声に出しました。  それから、「空…

Clara
10日前
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岩神

【記録◆2024年5月1日】②  ようやく、当初の目的地に着きました。  ここに来るつもりで家…

Clara
2週間前
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源流の地

【記録◆2024年5月1日】① 「この瀧をどうしたら眺めていられるのだろう」と何年も考えていま…

Clara
2週間前
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わが命も常にあらぬか

【記録◆2024年4月18日】  都会を好まないため、用事がなかったら、街にさえ行きません。  …

Clara
1か月前
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天の磐船

【記録◆2024年4月12日】② ◇磐船(いわふね)神社◇ 「妙見山」に隕石が落下したとき、飛…

Clara
1か月前
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天地(あめつち)の宮柱

【記録◆2024年4月12日】①  奈良県の大きな地図を買い、行った所に付箋ミニ(25×7.5mm)を…

Clara
1か月前
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神やどる山を視る

【記録◆2024年4月2日】  4ヶ月前に見つけられなかった場所を、探しに行きました。 「まだ命が続くのなら、いま居る所の向こう側で見つけたい。新緑の季節が再び巡ってきたときに」と記していたけれど、芽吹きの時を待たずに。  冬の前に探したのは、19年前に、かろうじて辿り着いた坂道の果て。  子どもたちが向かいの山へ駈けていくのを見送るしかできなくて、 「まだ、いっしょに駈けたい。脚の治療をしよう」と決めた場所でした。  記憶にあるのは、自分が立っている小さな丘。そこだけ

大和の大和

【記録◆2024年3月27日】 「島根の出雲」で副王の「事代主(コトシロヌシ)が亡くなった後、…

Clara
1か月前
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大和の出雲(Ⅱ)

【記録◆2024年3月15日】②  昨年の最後の日、「天香久山」の山頂に祀られている「國常立命…

Clara
2か月前
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大和の出雲(Ⅰ)

【記録◆2024年3月15日】①  この日にみた最も美しい光景は、桜花に可憐なくちばしを差し入…

Clara
2か月前
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風吹く丘から

【記録◆2024年3月4日】 「大和盆地中央では、風に舞う雪さえも、今年は見ていない」 と書い…

Clara
2か月前
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大和の曙光

【記録◆2024年2月27日】 「山が名告る」という体験をしたのは、10代の終わり。  目から魂に…

Clara
2か月前
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冬の瀧Ⅱ(徒歩23分)

【記録◆2024年2月14日】②  杖を使いはじめた頃は、1本の杖で脚の痛みが軽くなって驚きま…

Clara
3か月前
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冬の瀧Ⅰ(徒歩6分)

【記録◆2024年2月14日】①  冬には標高の高い所へ行けません。  山間の道は凍結するし、雪が積もるかもしれないので。  車道から見えている瀧にさえ近づけません。  土や岩のどこが凍っているか判らないので。  冬に浴びる水しぶきは、体温を奪うでしょう。  初夏にも日陰では手が凍りそうになる所だと。  一方、「桜、新緑、紅葉の季節には行けない瀧」があります。  訪れるひとが多くて、歩く距離が長い所。  初夏でも、梅雨の時期なら行けることもあります(土砂の崩落や落石