通信制高校に転校し、立命館大学に合格するまでに、高校で学んだこと
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通信制高校に転校し、立命館大学に合格するまでに、高校で学んだこと

クラーク広報室(クラーク記念国際高等学校)

 自分が本当に受けたい教育とは? そんな問いを携え、クラーク記念国際高等学校の門をくぐった一人の女子生徒がいる。彼女を大きく変えた「スマートスタディコース」での学びとは?

立命館大学合格の一報に涙

「合格通知を受け取ったとき、号泣しました」
 こう話すのは、クラーク国際の京都キャンパスで学ぶ3年生の相馬さん。2021年秋、立命館大学文学部人文学科国際コミュニケーション学域の総合型選抜入試(旧A O入試)を受験し、合格を掴んだ。
「私にとって立命館大学は難関でしたが、ここで学びたいと強い気持ちが芽生え、受験に挑戦しました。クラーク国際で学んだこと、得たことを認めてもらえて本当にうれしかったです。そして私を支えてくれた先生、友人、家族に感謝の気持ちでいっぱいになりました」

 相馬さんは1年の夏にクラーク国際京都キャンパスに転入した。最初に入学した高校は、もともと第一志望ではなかったという。
「より合格しやすい高校に変えてしまいました。結果、入学後、合わなくてやめることになり、とても後悔しました。大学受験では諦めたくなかったんです」

1年生の時の相馬さん(前列の左から2人目)。コースの他のメンバーと。

「諦めない」
それは、相馬さんがクラーク国際に転入以来、貫いた強い意志でもある。とはいえ、もともとは消極的な性格だったという。
「クラーク国際に来てから、自分でも驚くほど変わりました」

柔軟なカリキュラム「スマートスタディコース」

 相馬さんが籍を置くクラーク国際の「スマートスタディコース」は、オンラインと通学両方の学習方式を採用。オンラインでは生徒の学力やペースに合う映像授業を提供し、通学でのカリキュラムでは、グループワーク形式のP B L(課題解決型授業)など実践型の授業を多く取り入れている。

 スマートスタディコースの前身である「net +コース」の立ち上げに携わった、相馬さんのクラス担任を務める安曇健太先生は、スマートスタディコースについてこう説明する。
「生徒一人ひとりに最適な教育をカスタマイズすることを第一にしたカリキュラムを用意しています。特に通学でのカリキュラムは『実践』を重視しており、様々なテーマと向き合い、企業や社会とつながることで、自ら学ぶ力、仲間と協力して何かをやり遂げる力を養います。生徒には多くの機会を与え、何か自信になることを見つけてほしいと思っています」

いつも何かにチャレンジ!

 相馬さんは、そうしたスマートスタディコースの特性を十分に生かし、転入以来の2年間、多くのことに挑戦してきた。
 例えば企業との連携プロジェクト。現在は、飲料メーカー、キリンビバレッジの商品の好感度を上げるため、新しい商品開発のアイデアを提案する企画に取り組んでいる。6人ほどのグループワークで市場調査をし、商品の売り出し方や予算などを検討。環境に配慮した紙パックにするなどのアイデアを考案中だ。企業への発表は2022年1月の予定だ。

キリンビバレッジ社(近畿圏地区本部)で行われたグループワークの様子。

「グループワークは実りが多いです。周りの意見を尊重しつつ、自分の意見も伝えることを学びました。また、みんなで協力しながら1つのことを達成するのは充実感があります。クラークにきたからこそ、できる取り組みだと思います」
 
 1年のときには、ミネルバ大学との交流会に参加した。ミネルバ大学は特定のキャンパスを持たず、学生はサンフランシスコ、ベルリン、ソウルなど4年間で世界7都市に移り住みながら、オンラインで授業を受講する新しい形の大学だ。2012年の開学以来、入学希望者が増え続け、いまではハーバード大学など世界の名だたる大学よりも難関といわれるほどの人気が集まり、注目されている。
 そのミネルバ大学の学生が、クラーク国際の梅田キャンパスに来校。その後、ミネルバ大学に在籍する日本人の学生がクラーク国際生に向けてオンラインで講演した。

テーマは「バイアス」(偏見)で、固定観念を打破することについて学んだ。

 2年のときにはコース長を務めた。この大役への挑戦を促したのが担任の安曇先生だ。
「相馬さんはクラークに来た頃から、自分を変えたいという強い意志が見えました。役割が人を成長させることもあります。面談を何回もしてよく話し、一つひとつ色々なことをクリアしていってくれたと思います」(安曇先生)

 相馬さんはそれを聞き、「半ば強制的なこともありましたけどね」と、冗談めかして笑うが、「週1回の面談で勉強のことだけでなく、いろいろなことを相談できたのは心強かったです。いつも先生は私を後押しし、さまざまな機会を与えてくれました」と振り返る。

担任の安曇先生(左)と、相馬さん(右)。二人三脚で高校生活を歩んできた。

英検2級合格で自信

 そうした機会を積極的に活用する一方、転入以来、地道に続けているのが英検の勉強だ。
「準1級に合格した京都キャンパスの先輩を見て刺激を受け、私も何かを極め、自信をつけたいと思いました」
 それ以降、英検の過去問題を何度も解いたり、オンラインの動画サイトで海外の幼児向けアニメを視聴したり、独自に勉強法を工夫し、コツコツと学習に取り組んでいる。京都キャンパスのネイティブスピーカーの教員につきっきりで英作文を添削してもらうこともある。そんな努力の甲斐あって、準2級は難なく合格したが、次の2級の1次試験には2度落ちた。ものすごく落ち込み、もう諦めようと思ったという。しかし、安曇先生から、「あと少しで合格だったのだから大丈夫だよ」と励まされ、3度目の挑戦。見事2級の合格を手にした。
「諦めない気持ちを持ち続けてよかったです。実は私が受験した立命館大学の入試は、英検2級以上の取得が条件だったので、もし止めていたら、この合格もありませんでした」

ネイティブ教員のジョンストン先生に英語を教わる相馬さん。(中央右)

クラーク国際で見つけた新しい目標

 相馬さんが自信をつけていく中で、卒業後の進路に影響を与えたのが「Inspire High」という10代のためのオンライン配信プログラムを受講したことだ。これは詩人の谷川俊太郎氏やアーティストの野田洋次郎氏など、通常、直接交流することが難しい、社会で活躍する人々からオンライン上でその考え方や生き方が学べる教育コンテンツ。相馬さんがとりわけ感銘を受けたのが、台湾のデジタル担当大臣を務めるオードリー・タン氏の講義だった。タン氏といえば、デジタルの知識を駆使し、台湾の新型コロナ封じ込めを成功に導いたことが記憶に新しい。

「オードリーさんの社会を変えていく力に刺激を受け、国際的な視野も広がりました。大学に進学したら、もっと世界のことを学びたいと思いました。立命館大学の文学部人文学科国際コミュニケーション学域は、世界で起きている諸問題がなぜ起こるのか、歴史や宗教、文化など幅広い視野から考察したり、研究したりするので、やりたいことができる学部だと思いました」

Inspire Highのプログラムは、相馬さん自身が学内の告知を見つけ、自ら参加を希望した。

 スマートスタディコースの生徒たちは、WEB教材を使いこなし、自分に合った勉強方法を見つけていく。その過程でITリテラシーが養われ、自律学習の精神が養われる。

 一方、立命館大学受験にはもう一つの思いもあった。
「クラーク国際に転入するとき、社会は通信制高校に対する理解が不足していると感じました。関西でも名門といわれる立命館大学に合格することによって、通信制高校は全日制高校と同じく、将来につながる学びができる学校だということを知らせたいという思いもあったんです。人それぞれに合う学び方があり、通信制高校もその選択肢の一つになってほしいと思います」

キャンパスで学習に励む相馬さん。(右)

 相馬さんが抱いた思いは、クラーク国際がめざす教育の姿でもある。安曇先生はこう話す。
「これからは子どもが教育に合わせるのではなく、教育が一人ひとりの子供に合わせる時代ではないでしょうか。いま日本では生徒たちが学ぶ目的意識を持ち、一人ひとりの才能を開花できる教育が必要とされていると考えています。そして、こうした教育を提供できるのは、通信制高校のカリキュラムの柔軟性を生かし、多様な教育を展開しているクラーク国際であると信じています」

 相馬さんはクラーク国際で身についたのは何より「主体性」だという。
「転入先としてクラーク国際を選んだのは、自分に合った学習体制だったことと、京都キャンパスがアットホームな雰囲気だったので、ここだったらやっていけそうだと思ったからです。それは大正解で、のびのび学べました。クラーク国際に入学したことは、私にとって最大のターニングポイント。ここがなかったら今の自分はありません」
相馬さんを大きく変えた高校生活も、あと少しで卒業を迎える。
「本当に名残惜しいです。卒業式では絶対に泣いてしまいます」

クラーク国際で友人と共に過ごす日々も、あとわずかだ。

スマートスタディコース公式サイトはこちら

クラーク高校の本年度の大学実績はこちら
(公式Twitterなどでも随時発表中)

取材・文 稲田砂知子











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クラーク広報室(クラーク記念国際高等学校)
「学びのタネを探す」をテーマに、クラーク記念国際高等学校の広報室が発信する教育コラムです。キャンパスや授業を訪ね、先生や生徒のインタビューを通して、新しい教育のあり方や教育の可能性について考えます。