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地中の世界
設計チームのサポートをしているスタッフです。
初のNoteです。
設計を専門に学んだ経験のない私ですが、
優しい設計メンバーに教えてもらいながら、
楽しく設計に携わる仕事をしています。
設計を専門としている人にとっては当たり前のことでも、
初めて家を建てる人にとっては
「初めて知る事」「初めて聞く言葉」だらけだと思います。
設計についての疑問や建物が建つまでの流れなど、
私が感じたことや気づいたことを分かりやすく伝えていけたらなぁと思っています。
今回は「地中の世界」について
地面の上に建つ建物を設計する設計事務所ですが、
実は地中の世界と深く関わっています。
建物を建てる前にその土地の「地盤調査」を行います。
先日、その地盤調査(ボーリング調査)に立ち会ってきました。
![](https://assets.st-note.com/img/1715232844217-1L2rQRUXij.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1715234138750-ws9QINe96G.jpg?width=800)
地盤調査ではその土地の状態、地層、強度などを確認します。
地盤調査の結果を元に、建物の安全性を計算する「構造計算」が行われます。
建物の規模により、必要な強度が異なってきます。
地盤調査は、その土地に建つ建物の安全性を測る上でとても重要な調査なのです。
建物を建てる前に、その土地の「埋蔵文化財」の確認が必要です。
埋蔵文化財とは、その土地の埋蔵されている文化財(遺跡など)のこと。
設計事務所では、行政機関へ埋蔵文化財の照会依頼をします。
行政に埋蔵文化財があるのかどうかを確認してもらいます。
土地が遺跡や文化財の範囲に該当すると判断された場合、
行政による調査が入ります。
調査の結果、その土地の地下に埋蔵文化財が発見された場合は、
文化財を保護するための発掘調査が行われます。
この確認を行うまでは、土地の持ち主もその事実を知らないことがほとんどです。
発掘された文化財から私達の祖先の歴史を知ることになるのです。
埋蔵文化財の確認をすることも設計事務所の仕事です。
3年前に立ち上げた造園事業 KISETSU BIOPHILIC DESIGN
造園事業を開始してから植物と関わる機会が増え、
さらに地中の世界との繋がりが広がっています。
![](https://assets.st-note.com/img/1715236199781-3414192iS8.jpg?width=800)
地上で成長している植物の大きさ分の根が地中に広がっているらしく、
植物を見ながら地中の世界を想像。。。
小学生向けの科学漫画「地中世界のサバイバル」を書かれていた印象的な言葉
「地上と地中の世界は、互いに切り離して考えることのできない1つの共同体」
地上に生きる私達は、地下の世界を当たり前の存在として感じている時間が多いと思います。
地層や遺跡は理科や社会の本の中のことと思っていましたが、
地中は建物を建てる上でとても深く関わる世界です。
地中の世界は一番身近な「未知の世界」かもしれません。
(A)