見出し画像

クラッシュオブクラン6年間のコミュニティ炎上史―裏流行語大賞を振り返る

お疲れ様です、pontaです。

2013年から2014年にかけて世界的大ヒットを飛ばして日本中で大ブームを巻き起こしたクラクラですが、2021年になっても細々と元気にやっております。

生きてます。

「クラクラ界のシーラカンス」ことこのponta。もはやeスポーツプレイヤーとしては完全に第一線を退いておりますが、コミュニティの炎上から悪口まで幅広くウオッチを続け、そのもめ事を逐一すべて手持ちの手帳に書いております(通称:ゲスノート)。

そんなゲスノートをひもとけば、出るわ出るわ、他の界隈からしてみたらマジでどうでもいいクソのごとき、コップの中の嵐みたいな騒動の数々。

ステキなアプデはたぶん、誰かがどこかに書き残している。

しかし、コミュニティの中でひっそり猛々しく燃えた人柱については、俺が書かねば誰が書く。

歴史書にはたぶんのらない。けれども、知る人ぞ知る、裏笑いにまみれた種類の「裏流行語」をここに書き記すものとする。


2015 ネクロ爆死

画像1

クラクラ史でいちばん盛り上がったと、いまでも語り継がれるイベント、2015年のTGS。

裏の現場は地獄のように大変だったという噂ですが、表はマジで華やかで、クラクラコミュニティの成り立ちを決定づけたといっても過言ではない盛り上がりでした。

当時のクラクラYouTuberといえばドズルさん、きおきおさん、そしてTommyさんというかなりユニークな男がいました。

Tommyさんは誠実とか無欲とか上品とか、そういった資質は大いに欠けたところはありましたが、微妙な華と不思議な人気を持ち合わせ、演者としてはクラクラ史上最も面白い人材といっても過言ではないかもしれないかもしれない小人物でした。

そのTommyさんがTGSの舞台に立ったとき、明らかに罠(巨大爆弾)がある場所から虚弱なユニット(ネクロマンサー)を出して、全部自滅させ、「やっちゃったー」みたいな顔をしました。

大舞台でやらかしちゃったーみたいな感じの見え見えの演出と、その「やっちゃったー」みたいな顔が面白くてみごと2015年の裏流行語大賞に輝きました。


2016 人の形をした貧乏


当時のクラクラはPay to Winの課金者が強い「トロ上げ」と、スキルの高い人が強い「対戦」という二種類の遊び方がありました。

「トロ上げ」は不良中年みたいな小金持ちが多くて、「対戦」は金のない中高生みたいな子が多かったです。

その二者の断絶は深く、そのはざまにはわずか、小金持ちにすり寄るTommyさんのほかはない、さんたんたる有様でした。

で、そのトロ上げ勢の中心地にボンボンのR君という子がいまして「対戦」勢をバリバリに意識したこんな発言をして話題になりました。


画像4

ここに余計なコメントを付与するのもヤボでしょう。美しい。

なんでスマホゲームを微課金で楽しんでいるだけでここまで言われなくちゃいけないんだとかそういう思いを胸に、復唱したい美しい日本語がここに。

芸術的とさえいえる選民意識と劣等感がないまじった珠玉の言葉の羅列です。まー荒れた荒れた。

僕はこの流行語が、ほんとうに好きです。狂おしいほど。



2017 クラクラちゃんとやってんのか?


画像3

クラクラ人気の落ち着きが誰の目にも明らかになってきた2017年。ヴェインやらクラロワやらに離脱するプレイヤーやら配信者が目立ち始めておりました。

そんな中、クラクラ原理主義者たちは「クラクラから離れるな!!」「TLをクラクラ以外のゲームで埋めるな!!」とめっちゃ怒ったりして、怖い感じ。

そんな空気感の中、クラクラの顔だったドズルさんのクラロワ移行が目に余る感じになってきて、その不満を代弁したのがVERSUSという番組で発したほっしーさんのこの一言でした。(言わされた感じではありましたが)

そしてこのセリフはあまりの使い勝手の良さに2021年に至るまで、別ゲームのつぶやきが増えたプレイヤーを煽ったり心配したりするときに頻繁に使われるようになりました。

とはいえ、当時、クラクラから離れるな!!と青筋立てて怒っていた人はその後、なぜかクラクラから離れてしまい、ラーメンの画像とか載せてたゆるい人のほうが2021年現在、界隈に残っている気がするのは面白いですね。


2018 グリーを許すな

SUPERCELLとグリーの間で、特許系の訴訟がありましてね…。いろいろありました。

ちなみにこのハッシュタグを作ってグリー社に対し、正義の怒りを訴えたキーマンは、その後すぐにFPSのプロプレイヤーになり、数々のセクハラにより正義の怒りの対象になっていた。


2019 クラクラ始めました

画像4

お手盛りで申し訳ない。俺が流行語を作っちまったぜ…。

2020 ヘイデイ

2020年、中の人が明らかに変な子に代わっていて、同じスパセルゲームのクラクラ界隈にグイグイ食い込んできて、クラクラ界隈のプレイヤーが妙にヘイデイヘイデイ言い出したのがこの年でした。

このころになるとコミュニティも熟成、老成のきわみ。

炎上の話題も5回くらい巡っていて、もはや農園ゲームくらいしか話題がない状態になっていたのが、2021年現在、まるで去年のように思い出されます。

今年の流行語は何になるんでしょうね。

以上、よろしくお願いします。


ブログ3000万PV達成!ファミ通でライティング。クラロワや他ゲームの取材、企画、記事執筆、台本依頼はTwitterまで。 https://twitter.com/claclaponta http://geriburo.com/