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JRで札幌⇔函館日帰り旅行してみた感想【滞在4時間でも楽しかった】

 タイトル通りです。2023年9月10日の12:34に函館の地に降り立ち、同日16:40に函館を離れるという超弾丸日程の旅行をしました。

 この弾丸旅行を敢行した理由はゴールデンカムイ展です。ヤングジャンプに掲載されていた野田サトル先生の「ゴールデンカムイ」の「連載完結記念ゴールデンカムイ展」に行きたくて、函館会場に最終日滑り込みをかましました。軽く函館市街地の観光もできました。

この記事では
・札幌⇔函館交通レポ
・ゴールデンカムイ展フォトスポット(函館駅、五稜郭)
・函館市内ミニ観光(五稜郭、金森赤レンガ倉庫)
について書きます。

〇交通レポ:行き
 札幌→函館はJR北海道の特急北斗に乗りました。函館→札幌も同じ列車です。そのため、前日のうちに最寄り駅の窓口で往復割引切符を買っておきました。乗車券往復割引きっぷ+自由席特急券で15,140円。
「日帰りでお間違いないですか?」なんて怪訝な顔をされてしまうだろうかとドキドキしていましたがそんなことはなかったです。

 考えてみれば札幌⇔函館は東京⇔名古屋と同じような距離。こう書くと日帰りでも余裕そうな気がしてくるのですが、東京⇔名古屋にはある新幹線が札幌⇔函館にはないので、在来線特急で片道4時間弱、往復8時間ほどの道のりとなります。

 いよいよ当日。札幌発8:43→函館着12:34の特急北斗6号に乗りました。
自由席の乗車率は6割くらい。苫小牧をすぎたあたりからは4割程度でゆったり座れました。車中では座席に設置されている折り畳みの机で書き物をしていました。なかなかはかどったこと、思ったより時間を短く感じたことは嬉しい誤算です。
 函館には15年ほど前に家族旅行で行ったことがあります。そのときは札幌→函館の特急は6時間で車内販売もありました。それが今では3時間45分。こう考えてみるとめちゃくちゃ早くなっています。技術の進歩は素晴らしい。

 函館観光の時間確保のため、車内で札幌駅で買っておいた駅弁でランチにしました。美味しくいただいた後に写真を撮っていなかったことに気が付いたためお品書きのみです‥‥‥。

秋の御馳走御前お品書き

定刻通り12:34に函館につきました。

〇ゴールデンカムイ展フォトスポット
 ここからはゴールデンカムイ展およびゴールデンカムイ展に関連したゴールデンカムイフォトスポットに関する話題となります。
 ゴールデンカムイ展の開催に合わせて、市内9か所に漫画内の名場面のフォトスポットが設置されていました。函館駅、改札を出てすぐに遭遇する鶴見中尉もそのひとつです。

函館各所に設置されたフォトスポットのひとつ、鶴見篤四郎中尉

 ゴールデンカムイ展を開催している丸井今井に向かうべく、駅前からタクシーに乗りました。市電で20分ほどの距離ですが、方向音痴なので時間をお金で買いました。裏道を通って10分ほど、料金は1400円。それなりの出費でしたが後悔はありません。

 裏通りの入り口から入るとゴールデンカムイに登場する土方歳三のお出迎え。テンションが爆上がりしたためフォトスポットではないですが撮りました。

裏側の入り口の土方歳三のパネル(NOTフォトスポット)

 ゴールデンカムイ展を12:50~14:15までたっぷり1時間半楽しみました。これだけでも函館を訪れた目的は果たしたのですが、帰りの電車まであと2時間半あります。
 ゴールデンカムイ展のために函館にきたからにはゴールデンカムイ展のフォトスポットを回りたい、聖地巡礼もしたい、しかし観光地函館にきたからには普通に函館観光もしたい。

 ということで両方兼ねられる五稜郭に行くことにしました。
 五稜郭公園内には3か所のフォトスポットが設置されています。(2023年9月10日まで設置されていました)五稜郭タワー内に土方歳三、兵糧庫には永倉新八&土方歳三、井戸跡に白石由竹。
 また、五稜郭という地自体が、漫画内でも重要な地として登場したいわばゴールデンカムイファンの聖地でもあります。
 そして、歴史の教科書にも出てくる名高い函館の名所です。新選組最後の地、函館戦争の舞台です。

 丸井今井からは徒歩で15分ほどの距離です。一瞬迷いかけましたが、五稜郭タワーを発見してからはその方向に向かっていくだけなので楽でした。

 五稜郭タワー1階に土方歳三のフォトスポット。漫画でしびれたシーンのパネルをゆかりの地でおがめることへの感謝の念をおぼえます。
そしてかっこいい。自分が行ったときには、常に数人が写真を撮るタイミングを窺っていて譲り合っている状態でした。流石土方歳三、令和までモテ続けているようです。

ゆかりの地でキメる土方歳三

 タワーからの眺望は割愛し、公園内のゴールデンカムイフォトスポットおよび漫画に登場した場所を辿ることに集中しました。
 フォトスポットでもある兵糧庫内には五稜郭の歴史の展示もありました。漫画内で出たところだ、という感慨もありますが、建物が現役だった当時の情報などの歴史も興味深く、普通に楽しい函館観光ができました。

 40分くらい公園内を散策し、「五稜郭公園裏」のバス停から函館駅へ。バス賃は270円でした。五稜郭公園そばの道立函館美術館にも惹かれたのですが時間の関係で割愛。

〇函館ミニ観光
 函館駅前に15:30ころ到着。まだ電車の時間まで1時間あります。さあ函館市内ミニ観光だ!(五稜郭でもミニ観光を兼ねましたが)
 ゴールデンカムイのフォトスポットが設置されているということもあり、金森赤レンガ倉庫に向かいました。函館駅から赤レンガ倉庫まではまっすぐに1.3kmほど。迷う心配のない道です。

 道中も観光を楽しめました。海辺の街らしいおすましカモメをカメラにおさめたり。

函館駅前で撮影したカモメ

 昼下がりの朝市のそばを通り過ぎながら朝の活気に思いを馳せたり。函館限定のハンバーガーショップ、ラッキーピエロを眺めてお腹を鳴らしたり。
 ローカルな宣伝をしている自動販売機を見つけたり。

ドストレートな名前のサイダーを販売している自販機


 15分ほど歩いて金森赤レンガ倉庫に到着しました。
 名前のとおり赤レンガが積まれた風情のある建物です。中にはオルゴールや硝子工芸など情緒あるおしゃれな店がいくつも入っています。買い物を楽しむ修学旅行生を何人もみかけました。流石は道内の修学旅行の定番の街です。
 倉庫エリアにかかっている橋からの眺めにも港町の風情があります。それを十二分に楽しめそうな遊覧船も気になったのですが時間の関係で割愛。

風情ある眺望
赤レンガ倉庫からの遊覧船

 ちなみに、金森赤レンガ倉庫ではゴールデンカムイのフォトスポットを見つけられませんでした。残念。
 電車の時間に余裕がなくなってきたのでバスで函館駅に戻りました。滞在30分、バス賃、210円也。

〇交通レポ:帰り 
駅に戻った時点で発車時刻まで残り25分ほど。 函館駅で駅弁を買って帰りの車内で食べようとしたのですが16:15時点で全て売り切れでした。盛況だったようです。

 そして定刻通り函館を16:40に発車しました。
 函館駅を出る時は自由席はほぼ満席でしたが、2駅先の新函館北斗駅で乗客の半分近くが降車したため、その後は行きと同じようにゆとりある車内に。
 予定では20:35に札幌に着く予定でしたが、途中の駅で貨物列車が鹿と接触した影響を受け、30分ほど遅延しました。秋の北海道では珍しいことでは無いです。札幌に到着したのは21時でした。

〇まとめ感想
札幌⇔函館の移動が8時間 交通費:15,140円
函館滞在時間4時間    交通費:1,880円

 そこそこハードなスケジュールでしたが、かなり楽しく充実した日となりました。1番の理由はゴールデンカムイ展に行くという目的を果たしたからですが、短い時間でも函館観光ができたことも大きいです。
フォトスポットを探しての名所めぐり。
五稜郭公園内の散策、展示観覧。
函館市内を歩く中で見つけたカモメや自販機などささやかな旅情。
金森赤レンガ倉庫の風情。
どれも興味深くて面白かったなあ。
 弾丸旅というのは大抵強い目的のために行われます。今回の函館旅行でも確かに五稜郭や赤レンガ倉庫はついで、なのですが元の目的であったゴールデンカムイ展と同じくらい楽しめました。
 機会を見て今度は見たいところを割愛しなくてもいい日程で函館に行きたいです。

〇おまけ
 日帰りで最大限に函館を楽しむなら、始発の札幌発6:00→函館9:33で向かい、終電の函館発18:48→札幌着22:41で帰るのがおすすめです。
 これなら4時間といわず9時間ほぼ丸一日函館観光ができます。参考まで。


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