8月読書報告(たくさん本を読んだよ、という話)
たまにしか更新しないものの、英語学習および英語読書は続けています。
2021年の目標で、30冊読むぞ! と掲げてまして、とはいえ前半はリフォームと引っ越しのバタバタで全然読み進まなかったんですが、ここしばらく読書の機運が高まっており、8月は過去最高の12冊読むことができました。
12冊、すごくね?! というのはあくまで自分比なので、もっと読む人もいればもっと少ない人もいるだろうし、まあそこらへんは誰かと比べたところで意味ないとは思うんですが、つってもたくさん読めば自慢したくなるのが人間らしさってやつですよ。
ということで、大した自慢にもならないのですが、8月に読んだ本をざっとご紹介します。ええ、自慢じゃないと言いつつ自慢です!(しつこい)
※カッコ内はワード数です。下記のようなサイトで大体の語数を調べられます。サイトによって差があるし正確ではないんですが、目安にはなると思います。目標◯◯万語、みたいな目標がある人にも良いかと。私は小狡いので、語数多めにカウントしてくれる方のサイトの数を書いています。えへへ。
A Library of Lemons(76,544w)
幼い時に母を亡くしたCalypsoは校正の仕事をしている父と二人暮らし。父親は多忙でCalypsoの面倒を見る時間がとれず、かつ娘とも距離をおきがち。Calypsoは無自覚なまま家事全般と担う、いわゆるヤングケアラーになってしまいます。CaplysoはMaeという親友ができて彼女の家に通うようになり、温かい家庭が羨ましく感じるものの、それを誰にも打ち明けることができません。そんな折、父親がCaplysoが大事にしていた母親との思い出を台無しにしていることを知り、また、父親の心が壊れていっていることが判明します。
爽やかなタイトルに惹かれて買ってみたらどっこい、非常にヘビーな作品でした。児童書なので幼い主人公が困難な状況に置かれるのは当然っちゃ当然なんですが、大人の立場からすると子供が家庭環境でしんどいのは本当に見ていられない…。まじ父親ちゃんとしろよ!!! と苛立ちながら読み進めましたが、父の悲しみの深さとCalypsoのいたいけな思いが交わった時にどどどーっと涙が。
愛するということについては、いつだって子供の方が上手ですよね。大人の方が経験値積んでベテランなはずなのに、色々余計なことを考えすぎちゃう。子供の方がまっすぐひたむきに相手に愛を注ぐんだよなあ。せめて家族にくらいは、あれこれ打算的にならず、全力で愛を表明したいものです。
Who Was Queen Elizabeth?(33,488w)
とってもためになるWho Wasシリーズ。英語学習の頼りになるお友達です。
多読を始めたのは2019年からなんですが、さすがに3年目ともなると、このレベルは難なく読めるようになります。2時間くらい。…が、そんな風に軽く見ていると突然難解な単語が出てきたり、5回くらい読み返さないと意味がとれない文章が出てきたりするので、その度に自分の驕りに気がつきます。
このシリーズは、文章が明快だし長すぎないし、発見も多いし大好き。あと、感情を過剰に揺さぶられないのが良いですね。
ただ、表紙の絵が怖いんだよなあ…。このシリーズを本棚に置いておいたら悪夢を見そう。なんでこんなに怖くするんだろう。アメリカの子供たちはこういうのが好きなの…?
この本に触発されて「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」という映画を観たのですが、これも面白かったです。おすすめ〜
In Order to Live: A North Korean Girl's Journey to Freedom(83,665w)
Who Wasと打って変わってひたすら感情を揺さぶられ脳味噌ガンガン殴られ続ける系の本です。北朝鮮で生まれ、13歳で脱北、中国→韓国→アメリカで本を出版するに至るまでの手記です。
ぶっちゃけ創作では? と疑ってしまうほど(むしろそうであってほしい)の壮絶な内容。北朝鮮での貧困度合いも凄まじいんですが、脱北後の中国での生活も輪をかけて壮絶。ただ、個人的には、そういう悲惨な描写って良くも悪くもキャッチーで圧倒されてしまうんだけど、それだけで終わらず、自分の置かれていた状況やその背景を分析・言及しているのがこの本の強さだと思っています。
北朝鮮の弱者って歴史に翻弄されただけじゃなく意図的に作られたもので、かつ抜け出せない仕組みになっている。そして、そうして生まれた弱者は社会のあらゆる歪みを埋める役割を強要されている訳です。おそらく北朝鮮だけじゃなく、世界中にそういった例はあって、そうした人たちが埋められて一見滑らかになった社会を、私たちは無自覚に踏み歩いているんですよね。つらい。
北朝鮮が今の北朝鮮になった経緯には、日本もしっかり関わっているので、それもまたつらい。過去は消せないですしね…
こちらの本は、米国で本を出版するに至った経緯までで終わっていますが、著者はその後米国で人権活動家としてさまざまなメディアに出ています。
先日はこんなpodcastに出演されていて、それが今回本を読むきっかけになったのですが、まあ…端的に言うとすさまじくグロいです。
やっぱり、インタビュー等で当時のことやおそらく現地では今もこうだろうという窮状を訴えるとなると、ひどい状況を説明せざるを得ないだろうし、衝撃的な内容の方が聞き手の興味をそそるっていうのもあるんでしょうけど。そういう意味では、本の方が淡々と描かれているし、ご本人の心情などもしっかり書かれています。
しかし、人間の自主性を全て奪われた上に、当の本人たちはそれに気づかず日々の飢えをどう凌ぐかしか考えられなくなるというのは、本当に恐ろしい。
Who Was Princess Diana?(33,488w)
ずずーんと沈んでしまったので、お口直しのWho Was。ダイアナ妃です。
彼女も悲劇の人だけど、生まれが貴族だし、色々ロイヤルな悩みで辛かったとはいえ、金銭的には常に恵まれていた訳だし、なんやかんやで自分が頑張れる仕事もあった訳だし、前の本と比べると平和だね…なんて思いましたが、出自が両極端すぎるので、比べるのもどうなんだって話ですね。
ダイアナが若かりし頃はチャールズ皇太子はアイドル的な扱いだったとは知らなんだ…
今度映画も公開されるようなので、予習に良いかもですね。
The Missing Pieces of Me(71,760w)
amazon.co.jpだとアンリミ対象ですね!
Amazonにおすすめされて気になったので読んでみたんですが、こちらも主人公のWeezieが家族関係でしんどい思いをする話。母子家庭で母親は仕事で忙しく、妹と弟の世話をしなくてはならず友達と遊ぶのもままならない。大好きなおばあちゃんも数年前に亡くなってしまい、母親はいつもイライラしていてWeezieが何をしても喜んでくれないし、無関心。寂しさを募らせたWeezieは、自分の父親が誰なのかが気になって、探すことにするのだが…
と、途中まで主人公のしんどさに胸を痛めながらも頑張れ頑張れと励ますように読んでたんですが、最後の終わり方がそう来る???って感じで、個人的に肩透かしを食らわされてしまいました。ただ、goodreadsなどの評価は高いんですよねえ。私の読解力が足りなかったのかしら…
Who Was Stephen Hawking?(33,488w)
こちら、Who Wasですね。8月は普通の本と交互に読みました。Who Wasばかり連続して読むとドラマが足りず飽きてくるんですが、かといって200ページくらいある本を連続して読むのもボリューム的にしんどく、交互に読むとそれぞれの欠点を中和していい感じになると気づきました。
ホーキング博士については、映画を観たことがあったり予備知識があったので、そこまで意外な話はなかったんですが、彼の治療や車椅子はスポンサーがちゃんとついていて、ああ、天才ならば難病治療費も誰かが出してくれるんだ…と身も蓋もないことを考えてしまいました。ほんとどうしようもない感想ですね…。
ホーキング博士の映画といえば、こちらですかね。結婚って難しいよねえ…
So B. It(86,112w)
長いことサンプル積んドルしていたんですが、満を辞して読みました。良き話でした。子供が家庭環境で辛い思いをする話を立て続けに読んで、これもまたそうなんですが、救いがあるのは愛情があるというところ。13歳のHeidは脳に障害を負っている母と、親切な隣人と助け合って暮らしています。母は限られた言葉しか話せず、その中のひとつに”soof”といい単語があるのですが、Heidiはその意味をどうしても知りたくなって、母と自分の過去を紐解こうと反対を押し切ってひとりバスで旅に出ます。
ともすればヤングケアラーやネグレクトの被害に遭いそうなHeidiの家庭環境ですが、決してそうはならず、大事に愛されて育っているHeidiの自立と生い立ちに隠された秘密の物語。ひとりで見る世界やさまざまな人たちとの出会い、知らなかった母の過去、ほろ苦い部分もありますが、しみじみと良い話だなあと思える作品。そりゃ色んな人が勧めるわけだわ。
タイトル「So B. It」の秘密も最後にわかりますよー。
Who Was Henry VIII?(33,488w)
エリザベス女王1世の話から興味を持って、お父さんのヘンリー8世。離婚したいがためにカトリックと袂を分ち、イギリス国教会を作ったという神をも恐れぬ暴君(女好き)と名高い王様ですが、芸術を愛し、勉学も好む大変聡明な国王でもあったということで、へーへーへー!!
Who Was、知らないことがいっぱいなので本当に楽しい。日本にも同じような日本の偉人について書いた子供向け本があればいいのにね。
Unicorn Academy Nature Magic #2: Phoebe and Shimmer(32,000w)
最近好きな子供向けシリーズです。Magic Tree HouseとかFamous Fiveを素直に読めばいいんですが、本屋でキラキラ輝く、いかにも女の子…ってかうちの娘が好きそうなビジュアルに、私もやられて購入。
私の英語学習のモチベーションのひとつに、娘にドヤりたいという目的があるので、娘が羨ましがりそうな本は読んでおきたい。そして、いつの日か娘が私の本棚から持ち出して勝手に読む…というのが理想なんですが、ちょっとそこはあまり期待しないようにしたいところ。
Unicorn IslandにあるUnicorn Academyは、10歳になったら入学できる全寮制の学校。入学と同時にバディとなるユニコーンが与えられ(ちょっとこの言い方は合わない気がしますが、よい日本語が思い浮かばない)、卒業後は共に島を守るGardianになります。ユニコーンは魔法が使えるのですが、それは在学中に一緒に発見なくてはなりません。そのためには生涯の親友として、お互いが強い絆で結ばれるが必要で、彼らの魔法を見つけbondすると、髪の毛がユニコーンのたてがみと同じ色になって輝き、魔法を使った時にはお砂糖が焼ける甘い匂いがするという、なんともドリーミーな内容。
これ、コテコテに女の子向けの内容なのでかなり好みはあると思うんですが、私は大好きですっかりハマってしまいました。眠っていたガーリー魂が蘇る感じ。カラフルでキラキラした世界観とともにめっちゃ楽しんでいます。
ちなみにこちら、ボリュームや難易度はWho Wasと同じくらいと思われますが、形容詞、副詞、修飾語のバラエティがすごく多い。普段veryとかsoでお茶を濁している私に圧倒的に足りないタイプの語彙です。
まあ、読んだらすぐ忘れちゃうんだけど、それでも数多く当たれば多少覚えるだろうし、シリーズ読破したら表現力が豊かになってるといいなーとか。うん、そうだといいな…
Who Is Ralph Lauren?(33,488w)
Who Was、律儀に読んでいます。これはラルフローレンですね。彼、もともとネクタイ屋さんからスタートしたなんて全く知らなかった!! ラルフローレンの服はもともと好きで、特にベビー〜幼児服がめちゃくちゃ可愛いので、コロナ前はグアムに行った時に安くまとめ買いしてました。日本ではアウトレットで購入してるんですが、それでも高いので、早く海外旅行が普通にできるようになって欲しい。まあでも、その頃は娘の好みもしっかり出てきて、ラルフなんて着ないって言われちゃうかもだけど。
全然本の感想じゃないですね。でもそんなことを考えながら読んでました。
あ、ラルフはアウトレットでタオルハンカチが安く買えるんですが、それも可愛くて実用的で大好きです。あとタオルケットも狙っています。ライセンス商品だけどな!
Who Was、扱っている人物のジャンルが多岐にわたってるので、こうやって自分の好きな分野の著名人を見つけられるのも良きです。
Cause of Death(77pages)
山の中の道路で事故死した妻。歴史学者の夫はその死を不審に思い、自ら調査を始めます。すると今まで知らなかった妻の姿が浮かび上がってきて…
大人向けですが77ページと短編なので、これならいけるんじゃね? と挑戦。が、難しかったーーーーーー! ぼやっと解像度低いまま最後まで読んだんですが、まず、知らない単語が多くて読むのが遅い遅い。ゆえに短編の良さであるスピード感を全く味わえない。最後の方、かなり盛り上がってきて、早く読みたい! となっても、ここでもまた知らない単語が頻発して思うように読めずイライラ。てか、読み進められても今ひとつぼんやりとしか理解してないので、スッキリしない。
自分の語彙不足を痛感する本でした。読めれば面白いと思う。出直します!!
Unicorn Academy: Sophia and Rainbow(32,000w)
またしてもUnicorn Academyです。こちらは違うシリーズ。このシリーズの方が先に刊行されたようで、全部で12冊あります。
舞台は同じUnicorn Academy。10歳になると入学できる寄宿舎学校とか、ユニコーンと親友になって将来島の守護者になるために勉強するとか、同じ寮の友達と友情を深めるとか、ほんと、何から何までドリーミーで可愛いシリーズ。基本的に全て、主人公の女の子がユニコーンや仲間と友情を育みつつ勉学に励み、突然変異的に起こる謎の現象(島の危機!)に立ち向かって解決する、というお決まりパターンで、水戸黄門的お約束物語なのもまた良きです。あとやっぱり、表紙がキラキラで可愛い!
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今月は本当によく読みました。1冊終えたらすぐ次! と絶え間なく読んでいたので、常に家の中を本かKindleを持って歩いている感じ。夏休み感があって、なかなか楽しかったです。ページ数すくない本を途中にはさんだので冊数も稼げたしね!(多読ハック)
さて、次はなにを読もうかな〜
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