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ふつーにほめて!

刺繍やら裁縫やらをして作ったものを見せると
たまに言われる「女子力〜〜」ってやつ。

これがマジで嫌いだ。無理だ無理。ムリすぎる。


言われた瞬間思うことは、「あー、この人はここで脳みそが停止するんだな」である。
(↑性格悪い)

女子力とかいう雑な分類に投げ込んで、それ以上わたしのつくったものなど見てくれない。

わたしはただつくったものを見てほしいんだ…!


大学のときお世話になっていた先生に
「君はよく教育されているんだね」と言われたことがある。

これも裁縫の話をしていたとき。

先生のバックグラウンドを考えると、裁縫ができる=将来のために教育された娘、的な感覚を持っているのもかなりわかるけど、

わたしはべつに最初から得意だったし、玉の輿狙ってないし、ただ好きでやっているだけだったから、先生のひと言はとても印象に残っている。

とはいえ「フツーに最初から感覚で出来ました」と返すわけにはいかないし、

「いえ、ただ好きでやっているだけなので」は
逆に良家の娘っぽさ出ちゃうかもだし…

ぐるぐる考えた結果、控えめに「いえ…」と伏し目がちに言ってしまい、
良家の控えめなお嬢さん的な印象を与えたまま会話は終了した。


でもひとつ仮説が。

だいたい女子力とか言ってくる人って、ただ自分が裁縫得意じゃないから、どうコメントしていいかわからなすぎてとりあえず「女子力〜〜」とか言っているだけ…?

私が作ったものを見るより先に、針と糸への拒否反応から、とりあえず「女子力〜」みたいになるのでは…

ならないか!!!!

針と糸への拒否反応で脳みそを停止させるな!

作り手の気持ちを考えろ!

ただ、「えっ、すごい!」と言ってくれ!
ただ、「えっ、すごい」と言え!

キッ!!!



おわり。





【余談】

先生のお宅にお邪魔した時、

突然奥さんが
「ちょっとここにお名前書いてみて💕」と
紙と筆を渡してきた。

言われたとおり書くと、

「あら、見てあなた!今までで1番よ💕」
「ああ、本当だ。よかったじゃないか。」

状況がわからず怖すぎて様子を伺っていると

「今までいろんな人に書いてもらったけど1番よ。うちは年賀状たくさん送るから大変なの、お手伝いよろしくね💕」

と勝手に年賀状の手伝いを決められて怖かったなあ。なんか、身分の差を感じた。周りの人を自分のために動かすことに全く疑問を持っていない。

筆で字を書けたことも(書道はずっと習ってた)
良家の娘感を演出してしまった。

いつも謎に育ちのよい娘感出ちゃって、先生から気に入られている。

夕食のときは先生の息子もいて、
ワンチャン息子の嫁に…みたいな空気もうっすら感じて、

どっかから取り寄せたらしい美味しい鶏鍋をごちそうになりながらGET OUTっていうホラー映画を思い出して、(早くここから出なくちゃ…)って気持ちになった。

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