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留守番

家族が旅行に行ってしまい、家でひとり、留守番をはじめてはや一週間。

ちゃんと生活している。

私はこう見えて普段家事をしない。
こう見えてと言ってもこれを読んでる知り合いがほぼいないけど、こう見えて家事をしない。
「ちかちゃんは家事をしない」
これは親戚中の共通の理解である。

しかし、朝起きて新聞を取り、庭の花に水をあげ、朝ごはんにパンを焼き、オムレツを作り、、とてもまともな生活を一週間続けている。
えらい。

父から電話がきた。
今朝は里芋とチーズ入れてオムレツ作ったよ。
そう伝えると父は言った。
「ちかは僕と同じなんだね。」

(そ、それな…… )と思った。
父も具をたくさん入れたオムレツを朝食に作る事が好きなようである。

たまに、遺伝て怖いなあと思ったりする。
歳を重ねるごとにどんどん遺伝を感じる。
顔も性格も考え方も、真似してる訳じゃないのに……。

例えば、ゼミやめたんだよね〜って話をしたら兄から「え、ウケる、僕も大学の時ゼミやめたわww」って言われるとか。
こういう事もよくある。
いや、こういうことばかりだ。


夜、おばあちゃんからも電話がきた。
ちなみにおばあちゃんは黒柳徹子的な人を想像してもらえると割とイメージに近いと思う。

「あら〜ちかちゃん、お留守番って聞いたけどどう?ポテトサラダ作ったんですってねえ!ちかちゃんは家のことしないってよくみんな言うけど、そんなことないじゃない!!ポテトサラダってなに入れたの?あら、新玉ねぎ、いいじゃない〜!おばあちゃんはねえ、今日春キャベツがあったからシチュー作ったわよ。美味しかったわよ。ちかちゃんは晩御飯もう食べた?あら、お食事中なのね、それはお邪魔しちゃったわね。おばあちゃんね、もうご飯終わってデザート食べてるのよ。ところでちかちゃんはボーイフレンドはいるの?青春は短いわよ。おばあちゃんだってね、あっという間だったわよ?昔だから今とは違うけど、昔は昔で楽しいことたくさんあったわよ。。まあ思い切り楽しんでよね。ところでこの前のお兄ちゃんの結婚式ほんと素敵だったわねえ!あんな素敵な結婚式呼んでもらえておばあちゃん幸せだわよ・・・」(まだまだ続く)

せっかく作った晩御飯がおばあちゃんからの電話ですっかり冷めてしまった。
この電話の間私が発した言葉は「うん」「新玉ねぎとか」「ね」「へ〜」くらいだったと思う。


おばあちゃんは元気でとてもよいけど、なんかたまに怖くなるときもある。
90歳とかなのに、最近特になんか恋愛系の話題に持っていけるタイミングがないかずっと見計らっているように感じる。「チカちゃんもそういう年齢だわよ」みたいなアレがしんどい。

いや、そもそもわたしがふつーにコミュ障だからパーソナルな部分にグイグイ踏み込んでこようとするおばあちゃんが怖いだけか…


…。

なんか、なに書こうと思ってたのかわかんなくなっちゃったからおわり。

留守番の続きがんばります

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