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シリコンバレーバンク破綻について批判 金融監督の責任を問う声も

2023年3月23日記事

FRB議長パウエル氏、「ひどい経営だった」と批判

米銀行のシリコンバレーバンク(SVB)が破綻したことに関して、FRBのパウエル議長は22日の記者会見で、「ひどい経営だった」と厳しい言葉を発した。同行は資産を急速に拡大させ、資金繰りが行き詰まるリスクを高めたと指摘されており、FRBは金融監督の責任を問われる立場にある。

FRB、金融引き締めを続けるなかでも健全な経営を保てた銀行もあると指摘

パウエル議長は同記者会見で、金融監督に甘さがなかったかどうか問われた際に、ほかの多くの銀行がFRBが金融引き締めを続けるなかでも健全な経営を保っていたことを指摘した。資産拡大のリスクを把握しつつ、健全な経営を実現することが重要だと強調した。

FRBの内部検証進行中、米議会の一部からは外部機関による検証を求める声も

SVBの破綻に関して、米議会の一部からはFRBが適切に監督していたかどうか外部機関による検証を求める声も上がっている。パウエル議長は同記者会見で、「100%歓迎する」と発言し、FRBはバー金融監督担当副議長が中心になって内部検証を行っている。

SNSの影響で預金流出が急増、さらに財務が悪化する悪循環に陥ったSVB

SVBが破綻の引き金となった預金流出の早さについては、SNS(交流サイト)の影響が指摘されている。経営不安の噂が一気に広まり、急速な預金の引き出しにつながった。そのため、SVBは含み損を抱えた債券の市場売却を迫られ、さらに財務が悪化する悪循環に陥ったとされる。

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