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起業家必見の展覧会 でも鉄道好きには・・・

先日「日本の地下鉄の父」である早川徳次の展覧会を見た。東京メトロを創った人だ。

彼の座右の銘は「仕事で大事なのは人」だ。メトロの立ち上げに必要な資金は慢性的に不足気味だった。早川は多くの資産家や議員らに頭を下げてなんとか工面したという。そして95年前、やっと初の地下鉄(上野‐浅草間)が開業した。

開業までのストーリーを知ると「大事なのは人」という彼の主張は説得力がある。彼の趣旨は社員を大事にすべきということにあるようだが、私は開業までのストーリーにひき付けて響いた。

展覧会の開催場所はメトロの博物館だ。来館者には電車好きも多いと思う。早川のようにバイタリティにあふれて人付き合いも良さそうな人と、来館者の性格は合致しているのだろうかと思った。「すごい人ですね」と、どこか他人事な感想を持たれそうな気がした。

でも、こうした伝記はいつの時代でもニーズはある。起業家やその志望者が参加しやすい場所・時間・ツールで紹介すれば、もっと効果がありそうだなと思った。

次は彼の原文。
「凡そ如何なる世にも、仕事をするに大切なるものは人である」

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