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第1回新世紀の寺子屋

先般、第1回の新世紀の寺子屋を開催しました。当日の授業内容の一部を数回分だけ公開することにしました。まだ、生徒さんは募集していますので、関心のある方は、ご連絡ください。

【授業内容】

まず新世紀の寺子屋の目的について、生徒さんに説明しました。下の4つです。

次に、まだ生徒さんには実感しにくい、「知識と知恵の関係」について、水風船で説明しました。水風船に水を入れていくと、どんどん大きくなります。その過程では、ただ水風船が膨れていくだけです。ところが、ある一点を超えると、水風船は弾け飛びます。生徒さんは、毎日、いろんなことを学んでいます。頭の中に色々な知識がどんどん溜まっていきます。しかし、まだまだ頭の中のデータ量が小さいため、断片的な知識は、そのまま単なる知識に過ぎません。しかし、やがて、どこかで水風船が弾けるように、知識と知識が勝手に繋がり、急に色々なことの理解が進むときが、誰にもきます。知識が知恵になる瞬間ですね。頭の中で、水風船をたくさん弾けさせてほしいことを伝えました。

そして、生徒さんには、学校の授業と異なり、寺子屋の授業では、これからちょっと難しい内容も出てくることをお知らせしました。しかし、全てを理解する必要はありません。頭の中のどこかには、そうした話は記憶として残っていきます。特に経済や金融の話は、色々な局面で登場するので、その時にはよく分からなくとも、いずれ分かるときが来ます。従って、全てを理解しようとせず、興味があったことだけ、理解してほしいと伝えました。

次に、いかに生徒さんがこれから生きる向こう50年間で時代が変化していくかということを理解するために、まずは50年前の1973年の社会に存在したものクイズを行いました。これは、かなり盛り上がりました。

答え合わせもしました。それぞれについて簡単に解説しました。また、やや話が飛んで、セブンイレブンの第1号店で、最初のお客さんが何を購入したか?というクイズも追加で行いました。生徒さんからは、「からあげくん!」とか、面白い回答もいただきました。やはり、子供の回答は素晴らしいですね。大笑いしました。生徒さんからは、おむすびとか、お菓子とか、食べ物の回答が多く出ました。しかし、答えは、サングラス!絶対、当たらないですね。生徒さんも、とても驚いていました。また、答え合わせをする中で、生徒さん自ら、「東京ディズニーランドが誕生した年と、ファミコンが登場した年は同じなんだ!」と素晴らしい発言が出ました。そうです。このように組み合わせて覚えておくと、とても活きた知識になりますね。

携帯電話についても、過去のショルダーフォンから、スマホまでの映像を見せながら、時代の変化を感じてもらいました。

ここまで、モノの変化を取り上げてきたので、社会文化の変化として、お見合い結婚と恋愛結婚、アプリ結婚の推移を示しました。これも、驚いていたようでした。

時代はどんどん変わることを説明しました。特に、過去の50年の変化よりも、生徒さんがこれから生きていく次の50年の変化は比較にならないほど大きくなることを伝えました。その上で、現在は大きな変化の時代にあることを示しました。これらは重要なテーマであり、今後の授業で少しづつ取り上げていきます。

次に足元の人工知能ブームについて取り上げました。生徒さん達に聞いたところ、学校でもChatGPTを使っているとのことでした。良いことですね。
次の授業では、このChatGPTをどのように使うと有効なのかについて、少し取り上げようと考えています。

せっかくなので、孫正義氏の人工知能についての講演内容について、生徒さん達に教えました。あの孫正義氏が、こんなことを言っているよと、スライドを使ってポイントだけ示しました。さすが、孫正義氏のプレゼンです。人間とお魚はどっちが賢いという話は、生徒さんも興味津々でした。

人工知能の最近の能力と、孫正義氏が予測する10年後のAIやAGIの能力を示しました。大変化の時代です。しかし、孫正義氏によれば、「人工知能は何でも答えてくれる水晶玉」であり、人々の豊かな生活の助けになり得ることも伝えました。

次に、話を変えて、お年玉とかおこずかいなど、お金をどのように使っているか尋ねました。多くの生徒さんは、お年玉は貯金!と回答していました。日本は貯金文化ですね。こずかいについては、「推し活!」との回答もあり、おじさんの私は、一瞬戸惑いました。面白いですね。

お金と富の違いについて、取り上げるために、ナヴァル・ラヴィカントの幸福の定義を取り上げました。幸福の形は、それぞれですが、この定義はよくできています。反論の余地はありません。

富とは、「お金+魔法」であると説明しました。お金は働くことによる収入ですね。これだけだと、なかなか富にはなりません。富は、そこに「魔法」が必要だということを伝えました。ちょっと怪しいですね。

しかし、魔法はそんな怪しいものではありません。人間の限界を超えることを意味します。そこで、人間にはどんな限界があるのかを尋ねました。
色々な回答が出て、楽しかったです。
そうです。人間は、ご飯を食べなければならないし、疲れるし、睡眠も必要ですし、何より体が1つしかないので、同じ時間に複数の場所に存在することができません。魔法とは、そういう人間の限界を超えることなのです。

1人の人間が可能な能力を超える魔法は、色々とあると思います。会社を経営することもそうです。人気ユーチューバーになって、人気という魔法で影響力を何倍にもすることも魔法です。しかし、こうした魔法はとても難しいのです。それに比べると、投資というのは、誰にでも可能な小さい魔法です。しかし、その小さな魔法が、大きな魔法に育っていくのです。その投資の話は、まだまだ先の授業で取り上げるつもりです。新世紀の寺子屋は、金融や投資を教えることを目的としていますが、それはまだまだ先です。その前に、抑えておくテーマは、たくさんあると思っています。

このような授業を行いました。やはり年齢の若い生徒さんとの授業は楽しいですね。多くの学びがあります。数回分だけ、このような授業内容の公開を無料で行います。

教室にご興味のある方は、下のリンクを確認してください。

お知らせ③(金融教室 オンライン)|村松 一之(和キャピタル 運用本部部長) (note.com)

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