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VocaBook 1~30

ボキャブラリーブックの略です。
日本のスポーツ指導と、福祉支援と、教育は、相互作用することでより質が高まると考えて、まずは30個ほど、キーワードをまとめてみました。

スポーツクラブの監督・コーチ、福祉分野の各支援者、学校教員や、
選手、福祉サービス利用者、生徒や保護者の方々にも読んでもらえると嬉しいです。

ただ、個人が、主観で、作りあげたものです。
皆さんにとって絶対に正しいものではないと、伝えておきます。
あくまで、参考程度と捉えていただければと思います。

ここに綴られた言葉をヒントに、
人の成長を高める手助けになれば幸いです。

★全ての言葉とその説明を覚えましょう、ってことではなく、それぞれの意味やニュアンスが頭にやんわり入っていれば、イメージを共有できる仲間になれる、と思っています(^▽^)/


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1 ○教育
自分の知恵を、教わりたい者に引き継ぐこと。
ただ記憶したものを黒板に写すことではない。
教える者の意思で教育は生まれる。
2 ○指導
自分の持ってる技術を、時にはやって見せ、身に付けさせることで、ゴールに導くこと。
自分の技術に酔いしれる時間ではない。
目的を設定しなければ指導は生まれない。
3 ○支援
あらゆる手段を使って、必要な者へ必要な手助けを行うこと。
相手の状況を考えずに行うことはできない。支援の知識が必須。
4 ○スポーツ
運動…という意味だけではない。元々の語源は「日々の生活から離れる」ことを示す。
競技スポーツ(競う)と生涯スポーツ(楽しむ)と観戦スポーツ(観る)が存在する。
多種多様なものが存在するが、多くの学びを得ることができ、辞めたいと思うものではあってはならない。
5 ○福祉
幸せや豊かさを意味し、全ての人に充実した人生を送ってもらう為の策。
時折、宗教のような響きを感じるが、
他人からの評価のためでなく、自分らしく楽しく生きるために必要な考え方になる。
6 ○多様性
全ての人は異なる。違うことを受容することが多様性の考え方を生む。
つまり他の価値観を尊重すべき個性と捉え、全てを認める必要がある。
3流は価値観を否定し、2流は否定はしないが同類のみで集まり、
1流は誰でも受け入れ吸収する。
7 ○家族
血縁関係または互いに慈愛を受ける関係。
責任があるが、正解はない。
従順関係が生まれると家族の意味から離れる。
8 ○時間
人が生きている長さ。平等に与えられるが、一人一人異なる。
人の平均寿命は約30000日。
生きていく上で時間は意識してしまうもの。
意識を忘れて時間が過ぎてしまうことがあれば、
それは大切なもの。
9 ○コミュニケーション
相手に気持ちを伝えるツール。
言葉で伝える言語コミュニケーションや、表情や態度などで伝える非言語コミュニケーションがある。
言葉で表せないことがある子どもや障害者と関わるときは、非言語に注目することがより必要。
10 ○エンパワーメント
その人が本来持つ能力を引き出し発揮させること(障害福祉で使われる意味)。
人は、自分の能力を発揮できないとストレスを感じます。大切に保護するだけではその人の能力を押し殺してしまう可能性があるため、失敗を恐れずにチャレンジさせる環境を作ることもエンパワーメントのひとつ。
11 ○ストレングス
その人が既に持っている強み(能力、環境、意思)を示す。
ストレングスの視点で見ることで、肯定的な問題解決に繋がる。
コンプレックスをプラスに変換することも可能だが、慎重な対応が必要。
12 ○インクルージョン
多様性を認めた上で、それを活かすシステムを考えること。
一人一人に合った役割を見つけて与えることができるよう、
一人一人を理解する必要がある。また何でもインクルージョンすることは間違いで、タイミングや必要性も考えなくてはならない。
13 ○パターナリズム
相手の行為に対して、否定的な干渉をすること。
主に立場の強い者が弱い者に対して、その立場を利用して起こるもの。(親と子、教師と生徒、支援者と利用者、監督と選手など)
関係性と力関係のバランス意識を持たないものは、上の立場になってはならない。
ただ、相手を守るために立場を利用するパターナリズムは必要。
14 ○リフレーミング
ネガティブな出来事に対し、視点を変えてポジティブに変換すること。
怒りっぽい  ➡ 情熱的
ふざけている ➡ 場を明るくする
頑固     ➡ 意志が固い    など。
ただ、相手の気持ちを考えずにリフレーミングを行うと、傷口に塩を塗ることがある。相手の気持ちに共感することからスタートさせると良い。
自尊心や自己肯定感、安心感を与えてくれる魔法の言葉。
15 ○個別支援計画(ケアプラン)
一人一人のニーズに沿って、1年ごとに更新する、支援計画。
アセスメント(情報収集)する➡プランを立てる➡実行する
➡モニタリング(状況確認)する➡評価する➡再度アセスメントする…
全ての支援は、個別支援計画を元に行われる。
16 ○障害
機能的に劣ることではなく、「社会との壁」を示す。
障害は人生の難易度を上げるが、
適切な支援があれば、取り払うことのできるもの。
また障害を持つ者との関わりは、固定的概念を壊してくれる大切な働きになる。
17 ○発達障害
ASD(自閉症)、ADHD(注意欠如多動症)、LD(学習障害)の3つの総称。
脳の機能障害で、定型発達とはそもそも脳のバージョンが異なると言われる。
大人になってから、自分は発達障害だったと知る人も多い。
集中力の高い方が多く、スポーツで力を発揮する方もいる。
18 ○知的障害
先天的に、知能の働きが限られた状態にある障害。
軽度、中度、重度、最重度の4段階に程度別される。
自分の意見を伝えることが苦手な方が多いが、
丁寧で穏やかな声掛けだけでも安心を与えることができる。
スペシャルオリンピックスというスポーツの祭典がある。
19 ○身体障害
先天的、または後天的に、身体に不自由や制限がある状態のこと。
バリアフリーな環境や、補聴器や補装具を使用することで障害の壁を低くすることができる。
パラリンピック種目の多くは身体障害者スポーツでもある。
20 ○精神障害
脳挫傷や感染症(外的要因)、心的ストレス(心理的・内的要因)などで脳の働きに障害が起こる状態。
うつ病や統合失調症など、誰が、いつ、発症するかは分からない。
精神障害者スポーツは、当事者のQOL向上のためにも意義があるとされている。
21 ○インテンシティ
スポーツにおいては、試合や練習などで、負荷が大きくも成長に繋がっている状態のこと。密度が濃いとも言われる。
個人により、また集団により、インテンシティの負荷は異なる。
22 ○コーディネーション
自分の身体を細部まで自在に動かそうとする能力のこと。
神経発達が著しい成長期(~12歳)までに経験する運動が重要になる。
怪我の予防や、運動の楽しさに関わる。
23 ○IDPシート
個人の能力開発を目的とした計画設定。
15個別支援計画のビジネスver。支援より指導に重点を置いている。
個人が目標を設定し、成長責任を持って臨む。
24 ○パーソナリティ
人格、人間力。
①多様性の理解力が高い。
(受容力)
②”~だからできない” ではなく、”~すればできる”思考力。
(ポジティブ思考)
③終わりなき探求心。
(成長意欲)
3拍子が揃って応援したくなる人物。あとやわらかい笑顔の持ち主。

25 ○見えない壁
スポーツ、音楽、食など、一見すると世界共通とされるものの中で、
当事者と、関心のない者の間にある見えない心の距離感のこと。
または、向上心のある者とない者、または熱量の異なる人物間にそびえる壁のこと。
26 ○勉強と作業
勉強は、身に染みて吸収する行為。
作業は、終わりに向かって効率よく手を動かす行為。
学校の宿題はどっちですか?
努力する力を養うはずが、努力したいものを失わせていないですか?
27 ○構造化
主に視覚的に、目的が理解しやすい環境にすること。
障害福祉では、次の行動が分かる写真などを繋げたスケジュールを作るなど。
スポーツ指導では、コーンの先にゴールを置き、実戦でのドリブルシュートをイメージした練習をオーガナイズするなど。
28 ○教養
教わったことを自分の養分にすること。
あらゆることに対し、平等な目線で考える力。
”固定化された価値観”と対義語。
29 ○与える人
自分の価値を、他人に与えることが出来る人。
与えるとは、物であり、知恵であり、影響力であり、印象であり…
振る舞いや服装にも関わる。
生まれながらに人はみな与える側である。
30 ○日本
四季折々の美しい自然に囲まれたアジアの島国。
集団意識に優れ、連帯感は世界随一。
娯楽大国であり、ゲーム大国である。
数年後には、
素晴らしい連帯感に加え、多様性の理解にも力を入れ、
欧米諸国の文化を和えたハイブリットで新しい日本教育が誕生している。
(希望)

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今後も、Voca Bookを更新していきます。
色々と塩梅が分からないので、ご指導ください。

よろしくお願いいたします。



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