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新たに始めたアップサイクルプリントを掘り下げてみた

アップサイクルという言葉を聞いたことがありますか?

リサイクルとは違って、使われなくなった古着や木材などに手を加え、リデザインすることによって、新たな1点物にリメイクし、また使用し続けるという地球にやさしい取組です。

ぼくの知人に空き家改修をしている人が、その空き家から出た廃材で街のベンチを作ると言うプロジェクトをしています。

そしてそんな彼と一緒にアップサイクルプリントの取組をはじめました。

それが今日のお題である「アップサイクルプリント」

多くの方にアナログプリントを楽しんでいただけて、ほんとにありがたい限りでした。

でも実際にイベントをして、お客さん心理を深く分析しとかなければと思います。

1, 実際にイベントを開催してみたら

アップサイクルプリントということで、お客さんが家で眠っている服を持って来てもらい、それにプリントをする予定でした。

イメージとしては

例えば昔着ていた洋服を持ってきてもらって、気持ちを込めてプリントすることで、もう一度お気に入りの1着になればなーとか
お兄ちゃんお姉ちゃんのお下がりを弟や妹が着るように、プリントによって生まれ変わらせたりーとか
タンスに眠っているお父さんお母さんの洋服を中高生のお子さんが着るためにプリントしたりーとか

そんなイメージでいてました。

でも2、3割の人はそのへんで新しい服を買ってきたり、こちらで用意している新しいバッグを利用する人もしばしば。

「アップサイクルプリント」というイベントにも関わらず、なぜそうなったのか?

2, 大量消費が当たり前

古着があるのに、新しい物を買ってくる。

物が安価に簡単に手に入る世の中だからこその行動だと思います。

仕方ないよね。
と簡単に終わらせていたけど、深く考えると今回のイベントの目的をもっと強固の形にしてもよかったのかもしれません。

イベント開催前はお客さんに来て欲しいから、安全をとって、トートバッグも用意していましたが、「SDGs」や「ESG」や「アップサイクル」という所を強くして、社会全体のあり方まで訴求する方が、最初は受け入れられにくくても、それをしっかりと理解してもらえる人たちに浸透させていくことが新しい文化を作ることになるのかもしれません。


3,アパレル在庫の大量生産、大量廃棄

ニュースでも話題にあがっていますが、アパレルが大量生産したのはいいけど、売り切れず在庫の山となり、大量廃棄をしてしまうという最悪の循環。

これは大量生産ができてしまう技術力と、大量廃棄できてしまうシステムが完全に裏目に出た、地球を破壊するための行為でしかありません。

それを防ぐために大手ブランドがリユースする取組をしていたり、再流通のシステムを作っている会社があったりしています。

でもまだまだ文化として根付いていない事実もありそうです。


4,文化を作るには?

素晴らしいシステムを作ってお金にすることも大事だけど、一般消費者の潜在意識にまで届いていないのかもしれません。

大手がやれないこと、ぼくのような小さな事業者ができることを分けて考えてみると何かできることがあるかもしれません。

もっと文化として印象づけるための新たな取組を実践してみたいと思います。

例えば古着を集めて、学生や若手デザイナーにリデザインをしてもらって、プリントをして、それを販売する。

そうすることで色んな良い循環が生まれそうです。

学生や若手デザイナーが楽しめる世界。
売り上げの数%を学生に配分。
また新たなデザインも生まれるかも。
アップサイクルの文化が根付くかも。
デザイナーの登竜門になるかも。
デザイナーをあきらめかけていた人のためになるかも。

とりあえずデザイン学校の先生とやりとりして、やってみようと思います。

文化祭のようにみんなが集まり、何かを表現し、受け取ってくれる人がいる環境が作れるといいな。


4, 古着の存在感のなさ

古着が好きな方もいるかと思いますが、どちらかと言うと少数派だと思います。

ぼくも昔は好きでよく買ってましたが、今はほとんど買っていません。

結局、古着は古着のクオリティだったりすることが多かったりします。

そして家の中に眠っている古着をタンスの奥からを出すこともめんどうだったりするかもしれません。

このどう見てもマイナスな要素をプラスに変えることができれば、とても良いシステムができるかもしれません。

これはまだ思い付いていないのですが、一回考えてみたい所です。

まずはできることをコツコツとやってみます。

では

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