【Commons Papers 01】 「ソーシャル・コモニングのためのデザイン戦略」 エツィオ・マンツィーニ

『The Co-Cities Open Book』では、2015年にボローニャで開催されたコモンズ研究の国際会議「The City as a Commons」で発表されたアカデミックペーパー(英語)を公開している。本稿は、その中から「ソーシャル・コモニングのためのデザイン戦略 (Ezio Manzini/エツィオ・マンツィーニ)」を取り上げ、都市コモンズの研究・実践に向けて、市民都市研究会が和訳し共有するものである。

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【筆者について】デザイン学者であるエツィオ・マンツィーニ氏は、ELISAVA(バルセロナ)の特別招聘教授、ミラノ工科大学名誉教授、同済大学(上海)および江南大学(無錫)の客員教授を勤める。著書『Design, when everybody designs』(2015/The MIT Press)や『日々の政治––ソーシャルイノベーションをもたらすデザイン文化』2019/邦訳2020/ビーエヌエヌ新社)で、現代社会は社会的革新に向かう”デザインモード”の時代であり、ふつうの市民が自分たちの生活の中からデザイン能力を伸ばしていくことが、社会を変革し新しい文化に向かうと説く。そしてそれはすでに世界のあちこちで起きているのだ、とも。デザイナーおよびデザインコミュニティがこのようなプロセスに果たせる役割を探り実践するためのデザインスクールの国際ネットワークDESIS(Design for Social Innovation Network)を2009年より開始している。
【本稿の研究会まとめ】このアカデミックペーパーでは、市民のコラボレーティブな組織がソーシャル・コモンズを強化し、ソーシャル・コモンズがコラボレーティブ組織が成長する環境をつくり、そのアクションを行う行為者(actor)の間に信頼関係や共感、友情を生み出す関係財(relational goods)を生み出すという循環を生み出すことの必要性について、述べている。

ソーシャル・コモニングのためのデザイン戦略 ー ソーシャル・コモンズ、コラボレーティブ組織、関係財:好循環 ー

Ezio Manzini
エツィオ・マンツィーニ

本稿では、「ソーシャル・コモンズ」と「コラボレーティブ組織」の関係を提示し、前者(ソー シャル・コモンズ)を改善することで、後者(コラボレーティブ組織) を発展させることを目的としたデザイン戦略について述べる。具体的には、デザインツールとアイデアを活用し、コラボレーティブ組織がソーシャル・コモンズを強化し、ソーシャル・コモンズがコラボレーティブ組織が成長する環境をつくる、という好循環を誘発するという案である。この好循環を生み出すために重要なのは、コラボレーティブなサービスの質である。特に、関係するアクターの間に信頼感、共感、友情を築くことができるかどうかが重要である。つまり、融け込ませたりつなぎあわせたりしてソーシャル・コモンズを生み出すことができる関係財(relational goods)を生み出す力(capability)が重要なのである。

本稿の結論は、ソーシャル・コモニングのためのデザインは、このデザイン活動がソリューションの有効性の追求と関係財の追求との間に良いバランスを明確にすることに成功した場合、コラボレーティブ組織のためのデザインと実質的に一致するということである。

ソーシャル・コモンズとコラボレーティブ組織

ソーシャル・コモンズは社会的に共有された考え方や価値の集合体である。都市、地域、そして社会全体をつなぎ特徴づける社会の糊である。そうした考え方や価値観は人と人、人と人の住む場所との相互作用の網目によって生み出され、育まれるものである。その内容は非常に多様であり、都市の安全性や隣人との信頼関係から、人権や民主主義に対する考え方の共通性や新規参入者に対するオープンで包括的な態度まで多岐にわたる。そしてまた、その内容は、創造性、デザイン能力、起業家精神などの特定の能力であることもあり、それらが社会に十分に浸透している場合には、社会の特徴的な側面のひとつとなる。

近代以前の社会では、ソーシャル・コモンズは社会的形態、文化、物理的コンテクストの緩やかな共進化(co-evolution)によって形成されていた。この共進化は、意識的にデザインされることなく起こったという意味で、準自然的な(quasi-natural)性格を持っていた。

社会や技術の変化が加速し、現在のようにその変化が非常に激しくなると、この準自然的なプロセスは機能せず、ソーシャル・コモンズは再生されず消えていく。この社会的な砂漠化という危険なプロセスに対して、新しいソーシャル・コモンズの再生プロセスを提案しなければならない。そしてそれが、激動の時代においてはこれまでのようなゆっくりとした準自然的なものではあり得ないことを考えると、必然的にデザインに基づく活動とならざるを得ない。それを私は、ソー シャル・コモニングのためのデザイン(design for social commoning)と表現する。

現在の危機に直面し、予測可能な将来の危機に備えるため、ソーシャル・コモンズの緊急性と重要性はとりわけ明らかだと思われる。

理論的にも経験的にも【注釈 80】、危機の時代にはソーシャル・コモンズが人々の反応と自己組織化を可能にすることを示している。逆に、ソーシャル・コモンズが弱かったり存在しなかったりすると、人々は道に迷い、トップダウンの支援に全面的に依存する傾向がある。

これは特に大規模な災害の後に顕著に見られる。しかし、経済危機や大きな新しい社会問題が生じたりした時(例えば、ヨーロッパや世界における移民流動など)には、日常生活の中でも認められるだろう。すべての場合に、ソーシャル・コモンズの欠如が、個人間の相互作用というミクロレベルから社会全体のマクロレベルまであらゆるレベルの崩壊に現れる。

だからこそ、世界中でソーシャル・コモニングを強力に推し進めるべきである。しかし残念ながら現在の主流はこの方向には向かっていない。そして、社会学者のリチャード・セネット(Richard Sennet)が書いているように、「現代社会は人々が協力を実践するスキルを低下させている」のである【81】。

しかし、現代社会の複雑さと矛盾に注意しながらも、私たちは別のものを見ることができる。それは、主流の流れに逆らい、新しいあり方と行動の方法を発明し、コラボレーションと場所を再発見する人々の数が増え続けていることである【82】。そして最終的にソーシャル・コモンズの新しい波を生み出している。

これらの取り組み(initiatives)は、急進的な社会的なノベーションである。それらは創造的なコミュニティ【83】 として現れ、成功するとコラボレーティブな組織【84】 へと発展する。すなわち、特定の結果を達成することを目的として協力することを選択した人々のグループである。そうすることによって、かけがえのない副産物として、信頼、親しみ、共感、お互いへの関心と心づかいを生み出すことができる。総合的に考えると、それらの価値は関係財(relational goods)と定義できる。すなわち、人間の相互作用の質に基づく非物質的な財である。

好循環とその実行方法について

コラボレーティブな組織は、現代社会の中でコラボレーションと関係性の質の新しいかたちが出現していることを示している。本稿の仮説は、それらから展開して、ソーシャル・コモニングのためのデザインベースの戦略が実行可能であるということである。すなわち、ソーシャル・コモンズとコラボレーティブなサービス、そして関係財との間の好循環を引き起こし、維持することである。

まずは、これらの相互リンクから見てみよう(図1)。コラボレーティブな組織は、その性質上、実用的な成果と関係財を同時に生み出すことができる。→関係財は、人と人との相互作用によって生み出される。このような相互作用がたくさん起こると、関係財は社会的価値を帯びてより大きく広くつながる。つまり、ソーシャル・コモンズになる。→そして、これらのソーシャル・コモンズは、新しいコラボレーティブな組織が生まれ、持続し、繁栄するための好ましい環境をつくりだす。

図


図1. ソーシャル・コモンズ、コラボレーティブな組織、そして関係財の間の好循環。コラボレーティブな組織とは社会的な形態である。そこでは行為者(アクター)が協力して結果を達成する(コラボレーティブな生活、コラボレーティブなケア、コラボレーティブなフードネットワーク、コラボレーティブな生産など)。関係財(relatinal goods)とは、人と人の関係の質に基づく非物質的な財である(信頼、親しみ、共感など)。ソーシャル・コモンズとは、コミュニティによって協働的に生産・育成される社会的価値と実践である(安心感、創造性や実験、コラボレーション、起業を拡げようとする態度、さまざまなスケールにおいて何をすべきかについてのビジョンの共有など)。

そう考えると、問題はこの好循環をデザインすることができるかどうか?である。まず次の3点を検討してみよう。

◎ ソーシャル・コモンズは直接的にデザインできない。複数の行動の結果であって、単体のアクターによって計画・実現することはできない。

◎ 関係財もまた直接的にデザインできない。信頼、共感、親しみやすさは相互作用の結果であり、人間的な性質そのものであるが故に、他人があらかじめ定義することはできない。

◎ コラボレーティブな組織はデザインできる。もっと言えば、デザインできるのは、組織の存在と関係財を生み出す能力をより確実にするための状況づくりである。

このことから、好循環を活性化するためには、ソーシャル・コモンズの再生に貢献する関係財を生み出すことができるコラボレーティブな組織をデザインしなければならないといえる。

要約すると、ソーシャル・コモニングのためのデザイン戦略は、2つのステップで構成されると言える。(1) 関係財に恵まれたコラボレーティブ組織を構想し、強化し、(2) 関係財 (本来は一部の行為者(actor)に限定されたもの)をソーシャル・コモンズ(社会全体で共有されるアイデアや価値)に変換するための条件を整えること、である。

コラボレーティブな組織のデザイン

コラボレーティブな組織を構想し強化するには、まず、創造的で実行可能なアイデアが必要である。我々の場合、創造性とは、実行可能なコラボレーティブなソリューションを提案するために、与えられた問題を再構成することを意味する【86】。このソリューションの実行可能性は、問題を再構成し、新しい資産が利用可能になり、新しいアクター、まずは当事者、が活性化されるという事実が基盤となる。課題の再構築から生まれたソリューションとして、例えば、日常生活の困難に直面している家族が、プライバシーに対する考え方を変え、いくつかのスペースやサービスを共有する(経済的・環境的コストを削減し、新しいかたちの友好的な地域社会をつくるために)ことを決めた事例が挙げられる。別の事例では、福祉の危機に直面している高齢者たちが(提供者/利用者の関係に基づく)従来の社会サービスの概念を変え、自己支援や相互扶助を支援するコラボレーティブな組織をつくった【87】。

それぞれのコラボレーティブな組織は、誰かが考え出した「ソリューション・アイデア」に 基づいており【88】、それをより良いものにしている。デザインプロセスを考えると、この創造的なリフレーミングは、コンセプト創出の段階で行われなければならない。しかし、もうひとつの重要なデザイン能力は、これらのアイデアを現実のものとし時間を超えて存続させるために、別の段階で使われなければならない。そのためには、専門の実現可能システムが考えられ開発されなければならない。それは、既存の社会技術的なエコシステムを新たな物質的かつ非物質的な要素(適切な製品、場所、サービス、基準、優遇措置など)で豊かにすることを目的としたインフラをつくる活動【89】である。

新しいソリューションとそれを可能にするシステムを考え出すことを目的としたこれらのデザイン活動は重要であるが、ソーシャル・コモニングに関する議論にはまだ不十分である。ソーシャル・コモニングを誘発し支援するためには、デザインプロセスの質にかかわる側面に移り、これらのコラボレーティブな組織が、いつどのようにして、関係財をも生み出すのかを検証することもきわめて重要である。つまり、コラボレーティブな組織の有効性についての議論を、これらの組織が基礎としている相互作用の質についての議論と並行して行うことだ。そのために、コラボレーティブな組織をより深くみていく必要がある。

有効性と関係財

コラボレーションとは、共通の利益を得るために、人々が一緒に何かをすることである。その際、最終的な結果とやる方法の両方が重要だ。実際、人々が協力するのは、結果に興味があるからだけでなく、結果を得るための方法が好きだからでもある【90】。

これらの観察結果から、コラボレーティブな組織を評価する際には、ふたつの次元を考慮しなければならないということがわかる。「有効性」と「関係財の生産」である。有効性とは、意図した結果を得るために参加した人(actor)の努力を示すものである(言い換えれば、入口の敷居の高さ)。一方、関係財の生産は、相互交流の特徴と、信頼、共感、親しみなどの価値を生み出す能力を表す。

そう考えると、関係財の生産には時間とかかわり(commitment)が必要なので、効果と関係財の間にトレードオフが現れる。最大限の効果を追求すると、本来の関係財に必要な時間とコミットメントも減る傾向にある。その結果、この方向に進むと、多くの人を巻き込むことができるソリューションを生み出すことができるが、関係財を生み出すことはできない。したがって、だからソーシャル・コモンズの再生には貢献しないのである。

逆に、関係財が非常に高ければ、コラボレーションの結果は(時間とかかわりの点で)非常に厳しいものとなり、その効果は低下する(あるいは、参入の敷居が高くなる)。 そのため、多くの人が参加できることにはならない。その結果、このようなケースは、いくつかの観点から見れば非常に興味深いものであるにもかかわらず、ソーシャル・コモニングのプロセスには貢献しないことになる。なぜなら、そのようなケースが生み出す関係財は、少数の非常に献身的なアクター(「社会的英雄」)に限られるからだ。

この時点で、提案されたソーシャル・コモニングのデザイン戦略の第二段階が明確に現れる。有効性と関係財のバランスをとることができるコラボレーティブな組織の構想と展開が必要なのである。つまり、参入の敷居の高さを下げるのに十分な効果がなければいけないし、ソーシャル・コモニングのプロセスに協力できるだけの関係財を備えていなければならない。このバランスがうまく取れれば、関係財は関連するコラボレーティブ組織とともに広がっていく。そして、すでに述べたように、そうすることで、それらは層となり、つながっていき、ソーシャル・コモンズとなるのである。

コラボレーティブ組織の軌跡

成功したコラボレーション組織は、英雄的な始まりから成熟の段階へと進み、「新しいふつう」となっていく。経験的な観察によると、このような道のりの途中で、初期のアイデアと実践の進化がさまざまな軌跡をたどる可能性がある。特に、関係財の生産という観点から、初期の動機が維持されることもあれば、失われることも、完全に裏切られることもある。

初期の動機や社会的な質がどのように失われるかを示す有名な例がUberである。Uberは、数十年前にいくつかの英雄的なカー・プーリングの取り組みから始まったという流れ持つ象徴的な事例で、現在は経済的に大成功を収めたプラットフォームベースのソリューションになったが、効果を追求するという名目で、与えられた資産(車と運転する能力)を共有するためのピアツーピア(peer to peer)の協力という当初の破壊的なアイデアは失われ、全体的なソリューションはメインストリームの経済と文化がアップデートされたものと解釈されている(さかんに議論されているドライバーの劣悪な労働条件の問題は、同じ問題の別の側面である)。

しかし、このような例はひとつではない。よく知られていないが他にもいくつかの可能性がある。よく知られているのは、非常に厳しい共同住宅での体験が先進的な共同生活の形態へと進化した事例である。この可能性を現実的に応用したものとして、ミラノの社会住宅財団(Social Housing Foundation)が提案したものがある。これは、社会的な質を維持し、独自の関係財を生み出しつつ、共有スペースや共有のサービスを用いて生活の効率を向上させることが可能であることを明確に示している。

このような事例は、もちろん、ソーシャル・コモニングのためにデザインしていく際に選択すべきものである。この選択を現実にするには、それを可能にする適切なシステムが必要だ。そして、さまざまな規模、さまざまな目的で、多様なデザイン活動が行われることになる。ここできわめて重要なデザイン活動とは、ケースバイケースに有効性と関係財の生産の間の最適なバランスをとることと定義される。これを行うことは、デザイン戦略提案全体の中で最も困難でデリケートな部分である。この重要な貢献をデザイン文化はできるだろうし、しなければならないのだ。

(注釈)
【80】Guerrero、Bodin、McAllister、Wilsonはこう続けている。「我々の研究は、協調的なガバナンスの形態が適合性の問題に対処できることを実証的に裏付けるものであるが、場合によっては、ボトムアップ型の協調的な取り決めの確立には、生態系資源がランドスケープ全体で相互に関連している方法にうまく適合するような協調の確立を促進するための特定のガイダンスが必要であることも示唆している。」 
A.M.Guerrero, Ö.Bodin, R.R.J. McAllister, K.A. Wilson (2015). “Achieving social-ecological fit through bottom-up collaborative governance: and empirical investigation”. Ecology and Society. http:/www.ecologyandsociety.org/vol20/iss4/art41/ D.Curtis, Coping with Crisis: The Resilience and Vulnerability of Pre-Industrial Settlements (Farnham: Ashgate, 2014)
【81】Richard Sennett, Together: The Rituals, Pleasures, and Politics of Cooperation (New Haven: Yale University Press, 2012).
【82】例えば、いくつかのサービスを共有することにした家族のグループは、経済的・環境的コストを削減するだけでなく、新しい形の近所付き合いを生み出す(対応する解決策のアイデアは、コハウジングや、住宅ビルや近所での様々な形の共有や相互扶助)。交換やバーターのあたらしいかたち(単純な物々交換からタイムバンクやローカルマネーまで)。若者と高齢者が互いに助け合い、新しい福祉の考え方を推進するサービス(コラボレーティブ・ソーシャル・サービス)。市民が立ち上げ、管理することで、都市や社会構造の質を向上させる近所の庭(ゲリラガーデン、コミュニティガーデン、屋上緑化)。自家用車に代わるモビリティシステム(カーシェアリング、カープール、自転車の可能性の再発見)。地域の資源に基づき、地域社会を巻き込んだ新しい生産モデル(社会的企業)。生産者と消費者の間の公正で直接的な取引(フェアトレードの取り組み)。 Ezio Manzini, Design,When Everybody Designs (Cambridge, Massachusetts :MIT Press, 2015). Anna Meroni, Creative Communities: People Inventing Sustainable Ways of Living (Milan: Polidesign, 2007); François Jégou, Ezio Manzini, Collaborative Services: Social Innovation and Design for Sustainability (Milan: Polidesign, 2008).                 過去10年間で、これらの取り組みの多くがデジタルソーシャルネットワークと融合し、デジタル的かつ身体的に、人々とつながり住んでいる場所ともつながっているという、これまでにないネットワークが形成されてきている。Joon Baeck, "A Socio-Technical Framework for Collaborative Services: Designing a Digital Platform for Collaborative Communities," doctoral thesis, Politecnico di Milano, February 2011                        【83】アンナ・メローニは、創造的なコミュニティとは、新しいあり方ややり方を想像し、開発し、管理することができた人々のグループであると定義している。Anna Meroni, Creative Communities: People Inventing Sustainable Ways of Living (Milan: Polidesign, 2007);
【84】François Jégou, Ezio Manzini, Collaborative Services: Social Innovation and Design for Sustainability (Milan: Polidesign, 2008).Ezio Manzini, Design,When Everybody Designs (Cambridge, Massachusetts :MIT Press, 2015)
【85】「関係財とは、グループ内でしか生産・消費できない非物質的な財であり、関係性や相互作用に本質的に結びついているものである」。" Carole Jean Uhlaner, (1989-01-01). “Relational Goods” and Participation: Incorporating Sociability into a Theory of Rational Action”. Public Choice. 62 (3): 253‒285. Luigino Bruni, “Relational Goods, A new tool for an old issue”. ECOS - Estudos Contemporâneos da Subjetividade. 3 (2): 173‒178; Becchetti L., Trovato, G., and Londono Bedoya, D.A. (2016-01-21). “Income, relational goods and happiness”. Applied Economics. 43(3).
【86】Kees Dorst, Frame Innovation, Create New Thinking by Design (Cambridge, Massachusetts: MIT Press, 2015)              【87】For other examples, see Note 3
【88】これらの人々は皆、自分のデザイン能力を使っている。そのための特別な準備をしてきた人もいるが、そうでない人も大勢いる。現代社会に広がっている新しい種類のデフューズデザインである。Ezio Manzini, Design, When Everybody Designs (Cambridge, Massachusetts :MIT Press, 2015). 
【89】Per Anders Hillgren, Anna Seravalli, and Anders Emilson, “Prototyping and Infrastructuring in Design of Social Innovation,” Co-Design 7, nos. 3‒4 (September-December 2011), 169‒183. Available at http:/medea. mah.se/wp-content/uploads/2011/12/emilson-et-al-prototyping-in-frastructuringdesign-social-innovation-2011.pdf. 
【90】Richard Sennett, Together: The Rituals, Pleasures, and Politics of Cooperation (New Haven: Yale University Press, 2012).