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後出しは通用しない話

上司と会話しているときに言われた内容に違和感を感じた

「はい」「そうですね」「私もこうしようと考えていて…」
と返事をしながら、その違和感の正体がなにかを考えていた

分かるのはモヤっとした納得いかないという自分の感情だけ

結局その正体がわからないまま、解散した

上司はこの話に着地点を見つけたようだったが
私の脳内はぐるぐると彷徨ったままだった

それからその違和感の正体を一人持ち帰り
いったい自分は何に納得できないのかを考えた

深堀していくうちに、相手の話に疑問を抱きはじめ
なぜ、どうして、こうじゃないのか
と次々と聞きたいことが湧いて出てきた

「あぁ、私はここに違和感を感じていたのか」
と分かったころにはもう遅い

すでに話に決着はついているから

結果を変えられないものに
なぜ自分はあの時こういえなかったのか
どうしてあの時この違和感を言葉にできなかったのか

あの時あの時あの時あの時…

「こうじゃないんですか」と聞けていたら
結果は変わっていたのではないか

もう少し話し合えたのではないか

もっと納得いく答えが聞けたのではないか

思慮深いのはいいことだが、他者が混じりその場で考えを巡らせ
発言をしなければ自分の考えも含まれた結果にはならない

1度受け止めてから返事をするのも手ではあるが、
1度しかタイミングが訪れないときにはどうしようもない

思慮深いを言い換えると 判断が遅い

それでは今すぐ反応しなくてはならないものに対応できず
チャンスを逃して困るのは自分

決着がついたものを後から覆すのは難しい

相手の話の内容を理解しながら、
自分なりに咀嚼して意見を交えるのはこんなにも難しいのか

今までそう思ったことがなかったのは
ある意味深い話をする機会がなかっただけなのか
これから即決力を身に着けることの途中経過が今なのか

なんにせよ、こうやって判断が遅れてチャンスを逃すような
後から悔やむような結果にならないようにしたい


という、つい最近あったという話


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