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【書かないといけないと思った】アルゼンチンと日本のコロナへの対応の違い


志村けんが、亡くなった…。

「さて、今日も noteを書こう」とパソコンに向かった途端、横にあるスマホのポップアップをみて、衝撃が走った。

とてもショックだった。

志村けんは、おそらく私の親世代が全盛期だと思うが、そこから少し離れた私でも、
志村けんは有名だったし、私が学生の頃は「志村けんのバカ殿様」や「天才!志村どうぶつ園」をよく見ていた。

あの歴史的なタレントが、まさか「新型コロナウイルス」で亡くなるなんて…。

悲しすぎる。

この衝撃が強すぎて、
今日は元々書こうとしていた内容を取りやめ、
今この状況で海外にいる私だからこそ伝えられることを、少しでも伝えようと思い、
タイトルのようなことを書いておこうと思う。

私は、日本が好きだから。
この旅を通して、より日本に誇りを持つことができたし、
もっと日本という国が世界の模範となる国になって欲しいと思ったから。

できる限りのことを書こうと思う。

まず前提として、
アルゼンチンの人口は約4千万人、人口密度は14㎢。
一方で、日本の人口は約1億2千万人、人口密度は336㎢。

分かる通り、日本の人口はアルゼンチンの3倍、人口密度は24倍にもなる。

人の多さ、人の密集度は歴然の差だ。要するにウイルス感染の危険度は圧倒的に日本の方が高いのだ。
にもかかわらず、日本はコロナへの対策があまりにもゆるすぎる。

ここでアルゼンチンの状況をまとめたい。

▼3月17日 国境封鎖。外国人の入国禁止。国内交通規制(長距離バスなど停止)この時の国内感染者、79人。→79人で、すでにここまで対策を進めている。
▼3月20日 外出禁止令発令。期間は3月末まで。外に出るのは、スーパー、薬局、仕事のみ可能。その他サービス業は全てクローズ。この時の国内感染者、158人。
▼3月28日 外出禁止令の延長を検討中。

▼生活していて目にしたこと
・スーパーには、入場制限をかけており、常に決まった人数しか入ることができない。一人がスーパーをでたら、待っていた一人がスーパーに入り買い物を開始する、という流れ。さらに、スーパーに入る前に警備員さんに消毒スプレーを手にかけてもらってからスーパーに入る。
・物資は非常に安定しているどころか、通常より豊富に揃っている。買い溜めも全く発生していない。
・スーパーに入るための列はできるが、せいぜい10人くらいの列で、日本のような長蛇の列には全くならない。さらに危機感があるせいか、人との感覚をあけた列が自然と作られる
・室内だけではなく、屋外の消毒も徹底している

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↑消毒スプレーを担いで、消毒をしている人
・大通りには警備員がいて、通行人や通行車をチェックしている
・外国人は政府が管理するために、宿から宿の移動も警察が尾行する

こんな具合だ。
非常に徹底的に管理している。
コロナに対する危機感が強い。

それに対し、日本はどうだろうか。
ここ数日は強化されてきたが、正直今頃…という思いだ。
さらには、今でも「自粛」という曖昧なワードを使っている。

3月28日時点での累計感染者数の比較を見ると、
アルゼンチン:745人
日本:1,499人
感染者数に2倍もの差があるにもかかわらず、強固な対策をしているのはアルゼンチンなのだ。

私はこの2週間、毎日日本のニュースを確認するたびに、
ひやひやするとともに、このままで日本は大丈夫なのかと焦っていた。

東京はまさに今、ロックダウンの危機に瀕している。

そして、偉大なタレントを一人、失ってしまった。

どうか、この危機を乗り越えて、持ち堪えていけることを願う。

日本国民だからこそ、心からそう思っている。

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