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初めてのコーチング体験 "自分軸"と"他人軸"

もともと友達と遊びに出かけたり食事をしたり、イベントに参加したりするのが好きな方だ。けれど、たくさんの人に気を遣いながら過ごすのがちょっぴり苦手な私は、いわゆる"サークル"や"コミュニティ"というものに属したことはなかった。

今回はそんな"コミュニティが苦手な私"が、初めてグループコーチングの体験会に参加した時の振り返りを綴ってみたいと思います。

1.コーチングの扉が開く

2020年12月。
会場の部屋に向かう階段を、ドキドキしながら登る。部屋から談笑する声が聞こえるけれど、扉は閉まっている。......開けて良いのかな?ノックする?どうしようかな。と考えながら部屋に近づいていくと、ちょうど扉が開いた。

眼鏡をかけた女性が「あ、ごめんね〜!今来たところ?どうぞー^^」と、とてもナチュラルに迎えてくれた。とても尊敬している先輩コーチの一人、Aさんとの初対面だった。

扉が開いてすぐに"よそ行きスイッチ"が入った私は、「わー!ありがとうございます!今日はよろしくお願いします^^」と笑顔でその場にいた全員の顔を一通り見ながら、最寄りの椅子に腰掛けた。

すると、私が会ってみたかったYさんが「今日は来てくれてありがとう〜!まだ全員集まっていないので、もう少し待っていてくださいね。」と、ホワイトボードの前から声をかけてくれた。とても華奢で柔らかい雰囲気の女性だった。

初めましての人たちの中でドキドキしながらも平然を装って、なんとなく皆さんの雑談に少し混ざってみたり、今手持ちのノートを見返したりドリンクを飲みながら、開始時間を待った。

メンバーは全員で参加者4人とYコーチとサポートのAコーチの計6名。
この6名で約2時間の心理学とコーチング体験が始まった。


2."自分軸"と"他人軸"...?

自分軸を「青々と生い茂った木」に、他人軸を「枯れた葉っぱが数枚下がった木」に例えて、それぞれの特徴を説明してくれた。

<自分軸とは>
「私はどうしたいか」がベースの考えである

 ・◯◯したい!が原動力になって行動している
 ・自分の感情を大切にできている
 ・問題に対して「どうしたら良いか」と考える
 ・周囲とは "対等" である
 ・私は私。あなたはあなた。
 ・何があっても大丈夫。ダメな時があっても当たり前。

なるほど。自分軸の特徴には「人に対して"フリ"をしている自分の姿」や「こうなりたいな」と思っていることの特徴がたくさん書いてあった。

<他人軸とは>
「人は私にどうして欲しいか」がベースの考えである
 ・◯◯しなければ!からの行動
 ・感情に振り回されている
 ・問題があれば「なぜダメだったか」を責める
 ・周囲とは"上下関係"になっている
 ・周りにどう思われているかが一番大事
 ・私は◯◯ができていれば大丈夫。
 ・私は◯◯ができないからダメなんだ。

うーん、悔しいけど当てはまるなぁ。すごく刺さる...。なんだかモヤモヤしていたことが"言語化"できると腑に落ちる感覚を初めて味わった出来事だった。

3.どうやら私は他人軸の世界に生きていた。

私はこれまで、無意識に常に盾と剣と鎧を持って人と接していた。「相手を嫌な気持ちにさせないようにしなきゃ。」「この人は今退屈していないかな、大丈夫かな...。」「失敗したから嫌われる...!」「この人は私のこと嫌いそう...!心のシャッターを下そう!」など、考え方は見事なまでに "まるっと相手主体"= "他人軸" だ。とりわけ苦痛だと感じたことはなく、当時の私にとってはその考え方や行動がスタンダードだった。

けれど、過去の学びで知識だけはあった私は、思いっきり他人軸の世界の人間なのに "まるで自分軸の人間" で在るように振る舞っていた。まさに"ハリボテな自分"だった。


このグループコーチングの体験で "自分軸" と "他人軸" という概念を知ってから、理解したり変化するには少し時間は必要だった。
まずは概念を理解すること。そして実生活での経験をコーチにシェアして考えてみる。を繰り返しているうちに随分と"自分軸"で考えて行動できるようになれた。それでも、余裕がない時などは今でも"他人軸"が顔を覗かせることがある。そんな時も「あ、今私振り回されているな。切り替えよう」と、在り方を選ぶことができる。もちろん気持ちや状況によっては「切り替えない」を選ぶこともある。けれど選ばないと決めた時点でそれは "自分軸" に切り替わるんだと思う。


次回は体験会の後半「心の穴」について振り返ってみたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。


CiTRON

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