クチクサ(口臭)卒業のための口腔ケア
体臭や足の臭いは気にするのに、なぜ口のニオイにはそんなに無頓着なのかは理解に苦しみますが、思ったことをそのまま口にしないような国民性が災いしてるのかもしれませんね。
ずばり、口がクサイ理由は歯周病です。
私は歯周病じゃないから大丈夫、と安心された人へ。歯周病は世界一罹患者が多い病気としてギネスブックに載っていて罹患者のほとんどは自覚症状がありません。
なんと日本人の7割が歯周病だと言われています。
35歳を過ぎると8割以上にも上ります。
しかし確実なケアで“口臭”はコントロールできます。
今回はクチクサ卒業のための正しい口腔ケアをご紹介していきます。
なぜ口は臭くなるのか?
口が臭くなる仕組みはこうです。
口腔ケアが不十分
↓
歯垢が溜まる
↓
歯周病になり、口臭が発生
↓
取れない歯垢は歯石となり、さらに歯垢がとりづらくなる。
↓
以下ループ
これがクチクサスパイラルです。
事の発端は“口腔ケア”が不十分だということ。
え?口腔ケアって歯磨きのことじゃないの?
もちろん歯磨きも含まれますが、歯磨きだけでは不十分なので口腔ケアと言っています。
歯周病の原因は歯垢(プラーク)です。
実は歯磨きだけでは歯垢は6割も取れません。しかもこれはちゃんと“歯磨きがうまい”人の歯垢除去率です。
歯科医や歯科衛生士の指導を受けていない歯磨きのヘタクソな方の歯垢除去率は3割程度。恐ろしいですね。
残った7割の歯垢が、血管に入り、炎症を起こし歯周病へ。また歯垢は歯石へと変わり、歯磨きでは落ちなくなりますので、さらに歯垢除去率が下がり、歯周病は進行していきます、、、
ではどうすればいいのか?
口腔ケアのための三つのこと
僕からは3つの提案をさせていただきます。
①フロスを始める
②電動歯ブラシを使う
③適切なタイミングで行う
この3つを実践することで歯垢除去率は9割近くまで上がり、唾液の正しい効果を発揮し、クチクサから卒業できるでしょう。
①フロスを始める
歯間の歯垢はフロスでしか取れません。欧米では「FROSS OR DIE(フロスをするか死ぬか)」という言葉があるくらいフロスが重要視されています。
ハミガキでは落としきれない歯垢をフロスを使い落とすのです。ちゃんとした歯磨きにフロスを加えれば、歯垢除去率は80-90%まで上昇します。
日本人は使ったことがない方も多いかも知れません。私も最近まではよくわかっていませんでした。
使い方はコチラの動画を参考にしてください。
はじめは使いやすいY字タイプがおすすめ。いろいろと使いましたが、このフロスが糸も細くて一番使いやすかったですね。
②電動歯ブラシを使う
ちゃんとした歯磨きをしようすると5分以上かかります。
今まで手間をかけてこなかった人5分以上手磨きをするなんて、口臭が原因で好きな人にフラれたとか、大恥をかいたとか強烈な体験がない限りできないでしょう。
ではどうするか?
電動歯ブラシであればしっかりと丁寧に歯に当てていくだけで、約2分で綺麗になります。
僕のオススメは価格と性能のバランスがいい「ソニッケアー」
初期投資は少しかかりますが、クチクサが原因で失敗しないための投資と考えれば安いのではないでしょうか?
③適切なタイミングで行う
食後30分は歯磨きをしないのが今の口腔ケアのスタンダードです。
こちらでも話していますが、食後30分間の歯磨きはNGです。唾液の効果が減り、歯を傷つけ細菌の繁殖を促進してしまいます。
歯磨きの代わりに食後は必ずフロスをしてください。
食後に必ずフロスをすることで歯間の食べかすを取り、唾液がすみずみまで届くことで虫歯と口臭の予防になります。
食後の歯磨きが習慣になっている方は
食後に歯磨きしないなんて臭ったらどうしよう...
と不安になられるかも知れませんが安心してください。
唾液には口臭予防効果があります。どんなに歯周病がひどく舌に雪の積もった(舌苔)おじさんでも食後、唾液の分泌が盛んな状態ではほとんど口臭はないそう。
歯磨き粉の界面活性剤や添加物での爽快感は“まやかし”です。唾液こそが口臭予防であることを忘れないでくださいね。
歯磨きは朝起きてすぐと夜寝る前の2回行いましょう
一日の中で、夜寝ているときが口内環境が最悪になるタイミングです。寝起きの口のクサさで百年の恋が冷めたという方も多いでしょう。
よく聞く話ではありますが寝起きの口の中の細菌の数は、う○こ10g分に相当するようです。寝起きにすぐ水分を取る方も多いかも知れませんが、朝の歯磨きをするまでぐっと我慢してくださいね。
そんな訳で細菌ヘブンになる就寝前と朝起きてすぐ(朝食の前!どんな美味しい朝食もう○こ10gとの相性は最悪です)は歯磨きをするようにしてくださいね。
まとめ
最後に一点だけ注意を。
今回ご紹介した方法を試していただく前に、定期的に歯医者さんに診てもらっていない方は歯石がガッツリ溜まっていると思います。
なので歯科医院にてスケーリング(歯石取り)をしてもらい「リセット」した状態から始めることをオススメします。
保険適用で数千円で済みますし、希望すれば正しいブラッシングも教えてもらえます。
そして、、、
①フロスを使う
②電動歯ブラシを使う
③適切なタイミングで行う
を行うことで確実にクチクサは改善するでしょう。
◆
ここまで口臭をベースにお話してきましたが、恐ろしいことに歯周病は流産や死産との関係、糖尿病やアルツハイマー等の相関が明らかになってきています。
クチクサからの卒業だけでなく健康のヒントになれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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参考
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