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【連載エッセイ】嗚呼・・・熟年婚活〜[1.はじまり]

結婚願望がなかったワーキングウーマンのチャレンジはいかに・・・


「出会いサイトおすすめするわ!とにかく何か行動して!」


激務に追われる日々、深夜タクシーで帰宅する毎日、
呼吸も止まってしまうくらい常にパツパツで、
全身ガチガチ、常にストレスマックス。。。
なんとなくちょいちょい精神不安定になっているのに気づき、
Reikiヒーリングに通うことにした。

友人の紹介で知り合いになったルミカさんは、
その気になったら、たいていのオトコはイチコロにできそうな
魅惑的な香りのする、2歳下の女性。
お嬢様がひとりいるが、離婚を機にみるみる魅力があふれ出している。
“ふしぎちゃん”キャラがのぞく彼女が
Reikiヒーリングをベースに、アロマセラピーを加えて
スピリチャルな施術で、溜まっているドロドロを流してくれる。

初めてのカウンセリング時、40種類ほどのアロマ精油が目の前に並ぶ。
これらすべてをこの場でひとつひとつ嗅ぎ、
気に入った香りベスト2を選ぶ。
この2種類で、いま最も欲しているものがわかる。
というのだが、
私が選んだ2種で読まれた結果は、
どっぷり図星・・・!!

・・・要するに、早急に恋人がたくさん必要!

ということが判明、この事実をルミカさんと私で共有する。

この後、選んだアロマを使った第1回目のReikiヒーリングの施術を受け、
パツパツ、ガチガチがだいぶ和らぎ、すっきりした。

そして、ルミカさんからの本気の提案が
冒頭のアドバイス。
紹介とか、合コンなどが嫌いで背を向けてきた私。
出会い系サイト?! やだやだ。
と返す私に、ルミカさんは自身も登録して楽しんでいるという
出会い系サイトを紹介してくれる。
う~~~ん、、、苦手だわ、、、
と渋る私に、「最も欲しいものはわかってるよね」
と刺される。
「はい。そうですね。。。」
「じゃ、いまここで登録しましょう!」
と、その場で登録用の写真を撮ってくれて
登録のしかた、プロフィールで書いたほうがいいことなどの
アドバイスを、楽しそうに教えてもらい
登録してしまった。

そのサイトは無料で登録できるもので、
ルミカさんは、毎日毎日500人くらいのアプローチがくるそうで
日々、誰かしらとデートしている。
それも1日に一人ではない。
ランチ、お茶、夜。と3人。
夜は、お食事だけの人と、バーで飲む人の2人という場合もあるわよ。
とのことで、そのアグレッシブな感覚とスピード感に
驚愕するも、学ばせてもらう。

さて、帰宅して改めてじっくり登録したサイトを観察する。
驚くことに、夕方以降アプローチの人がどんどん急増してくる。
えぇ?! どういうこと?!
しばらく困惑で呆然としながら、顔写真の好感度がある人に
徐々にクリックしてみる。

日々、平均200人くらいの男性からアプローチがくる。
しかし、いいね!をお返しする人は10人未満。
その中でメッセージのやりとりが始まる人は6~7人
そこからすぐにブロックしたくなる人が3~5人
メッセージのやりとりが少し続く人は2~3人と絞られるわけだ。

日々の激務の気分転換にもなり、
1週間くらい毎日ひたすらサイトに向き合ってみた。
そこでふと思い立ち、もう一つ婚活アプリにも登録してみることにした。
20代、30代初めのころは、洋楽や英語、アメリカにハマっていたこともあり
何人かの外国人とデートしていたことがある。
口説き方も、出会ったときからの会話も、
「カンバセーション」していて、日本人の男の子に比べて心地がよかった。
そんなことを思い出し、外国人ともつながるアプリに登録した。
無料のサイトの方は、1か月登録。
有料アプリの方は、半年の登録にした。
ぜったい半年でステディな男性と出会うぞ!!

そうして、47歳にして恋人さがしが始まった。







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