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最近見た・読んだもの(2024年3月)



西尾勝彦『のほほんと暮らす』

葉ね文庫さんで試し読みして良さそうだったので買った本。
著者の西尾さんは奈良在住の方だそうなのだけど、この方の影響を受けて奈良へ移住する人もいると店主さんが言っていた。
今までは自分が楽になるための実用書を読み漁ってきたけど、最近はだんだん生きやすくなってきて、悩むことが少なくなってきた。それがこの本でいう『のほほん』状態に近いかもしれない。このタイミングで出会えてよかったなあと思う本。楽ちんな本だしプレゼントしたくなる。読んでて心地がよくなる作家さん、自分が知らないだけでまだまだいるんだなあ。

のほほん生活を送るための項目が並んでいるのだけど、「できるだけ、人のためになる仕事に就く」とあって、自分はそれが出来ているのだろうか…と勝手に食らう。全部が当てはまる必要は全くないし、わざわざ著者も『気に入った項目に』と書いてあるのに。
自分に自信がないからか、堂々と役に立ってると言えないな。


鶴見済『人間関係を半分降りる』

phaさんと著者の鶴見さんがYouTubeで対談していたので気になって読んだ。

この本の結論を一言で言えば、「人間には醜い面があるのだから、少し離れてつながろう」ということになる。

鶴見済『人間関係を半分降りる』

「人間関係しんどいな~」と思った時に楽になる言葉や対策方法がたくさん載っている。自分を否定する人間関係から離れる(物理的にも、心理的にも)とか、怒りは一晩寝てやり過ごすとか。手元に置いておきたい本。

世界や時代によって「普通」「マジョリティ」は全然異なるのだなあと改めて意識する。国の都合で作られた法律にならっているうちに人の意識がそこに寄っていったり、同調圧力が働いてくるだけ。そういう歴史や事実を知れると納得するし、安心する。自分が楽になるためにも知識をつけることは大切なんだなと思う。

著者の鶴見さんは「つながり作りの居場所」や「0円ショップ」など、居場所づくりもしているそう。私もどこかにゆるく属したい。一回行ったところで継続するのがめんどくさかったりするのだけど…。SNSとか日記で近状が分かると繋がりが続きやすいので、みんな日記かいてほしいな。
一時期ゴミ拾いのボランティアにも行ってたけど、明らかに合わない人が現れて行くのをやめてしまったとかもある。塩梅が難しいね。繋がりたい人とだけ繋がれればいいかな。


ドラマ『ペンション・メッツァ』

『パンとスープとネコ日和』を見終わったので見始める。
何にも考えたくない時とかにちょうどいいな…。
小林聡美自身がいろんな人生を送っているように思えてくる。もたいまさこの妖精みに笑ってしまう。
宿で働くと色んな人と出会えて楽しそうだ。


九井諒子『ダンジョン飯』

アニメ化してたので夫氏のKindleで原作も読む。終盤は号泣…仲間っていいなあ。各々にバックグラウンドがちゃんとあるのがいい。あと全く完璧じゃない主人公というのも人間らしくてよい。親しい人に先に死なれるの嫌なのわかるわ〜そしてこればっかりはどうしようもないのよね…


安田登『三流のすすめ』

phaさんと海猫沢めろんさんの対談で気になっていた本。

一流、二流、三流の語源は中国の魏の時代に遡るんですけど、その時代の書物に書いてあるのは、「国を任せたり政治を任せる人間は、三流じゃないとダメだ」ということです。一流というのは、一つのことに長けている人です。二流は二つで、三流は三つのことなんですよ。

読書家が辿り着いた「1つのことを突き詰めなきゃ」という病について
「海猫沢めろん × pha」対談

飽き性で、コレだ!と思ったことにもすぐ冷める性質に30年自信が持てなかったのだけど、そんな自分を肯定してくれる本に出会えてうれしい。

今の日本では一流志向(一つのことを極めることが好ましい)が強いので、自信が持てなかった。自分と合わないやり方に合わせようとすると無理が出る。楽しいことを気が向くままにやろう。
日記が勧められていてなんとなくホッとした。

実践編を読んで思ったのは、もともと勉強が苦手だった著者も自分の知的好奇心のため、自分が得たい体験をするにはそうせざるをえないとか、友人を助けるためという、やりたいことがあるからこそ苦手なこともできるのだなあということ。
結局原動力が大事な気がする。私も熱量で動くタイプの人間だと思うので…

「三流の人は人間関係が広いことが多い」そうなのかなあ。これについてはギモンだ。世間一般的にはそうなのかもしれないが、私の場合はリセット癖も働いてるのかもしれない。自分に自信が持てないせいで、人とのつながりもうまく持てなかったというのもあるのかな。それだけ自分をずっと否定していたのかも。最近やっと自由にいろいろやれるようになってきたけど。

三流マインド素敵だな。大変になってきた時に「おもしろくなってきたぜ」と言うのマネしたい。
人格系、発達系の話は気になるので本読んでみたい。


映画『オーシャンズ11』

犯罪者仲間を集めて、元妻を取りやがった男に復讐(カジノ強盗)してやるぜ!という話。
画面転換が多くて難しい!こういうアメリカ映画の男主人公って元カノ、元妻に未練タラタラなこと多いよね。なんか大体元嫁とか元カノが「あんたって本当に◯◯ね!!」と怒ってる気がする。


映画『オデッセイ』

宇宙飛行士の主人公(マット・デイモン)が事故で火星に取り残されてしまって、どうにか生き残ろうとする話。排便を肥料にしてじゃがいもを栽培したりする。
面白かった。SFは基本苦手なのだけど、リアリティがあるのでまだ見れる。

オーシャンズ11もそうだったけど、私の読解力がすこぶる低いのでアメリカの映画を見た時大概「どういうこと?」となる。その都度夫氏に聞くのだけど、1人で映画館で見たらわからんわ〜と言ったら「そもそも(SFだから)見に行かないでしょ」と言われてそれはそう、と思った。という本編とは関係ない話…。


バイト始めたからなのかいつもより数が少ない。働いてたらこんなもんなのだろうか。クタクタすぎてゼロ、とかじゃないのでまあいいか。
感想を書くのも一時だるくなっちゃってたけど、書き始めるとやっぱり楽しいし思い出せるのも◎。なので、ゆるく続けていきたいな。

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