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The day when I turned to be 21

今回は、私が21歳の誕生日を迎えた日のブログです。

21歳になる前日、私は23時過ぎまで仕事があったので、帰宅したのが23時40分ごろでした。普段は23時で終わる仕事ですが、たまたまその日はいろいろなトラブルが重なり、残業になってしまいました。

帰宅したときは、明日が自分の誕生日だという事も忘れており、クタクタで帰ってきました。家に帰ると、彼がいつも通りハグで出迎えてくれてました。
私はそれから、ベッドに直行して小さく丸くなって、ため息をついていました。と言うのも、1日8時間のアルバイト自体には問題ないのですが、14時から23時過ぎまでの時間帯で働くというのは、仕事の内容も責任が多く、精神的に結構キツイからです。

10分ほど布団にくるまって小さくなっていると、携帯から通知音が聞こえてきました。「あれ?!あ、そうだ…!」

そうでした、21歳の誕生日でした。
友達に気づかせてもらう誕生日、とても嬉しかったです。

すると、奥の部屋からごそごそと音がしました。
なんと、彼がバースデーケーキを用意してくれていました!

「Happy Birthday!」

彼はノルウェーの会社に勤めていますが、リモートで働きながら日本では学生をしているので、休みの日はほぼなく、とても忙しい毎日を過ごしています。そんな忙しい中で、私のためにキャンドルとケーキを用意してくれて、24時きっかりにお祝いしてくれて、私は本当に幸せ者だなと思いました。
可愛いサプライズ、tusen takk!

20歳の時は、ワンホール食べたいな、なんて思ったときもありましたが、最近は甘いものを食べすぎると胃が持たれてしまうので、1ピースがちょうどいい量でした。一緒にケーキを食べながら、いろんな会話をして、1年を振り返りました。

「1年前にはできなかったことが、今の君にはできる」
そういう話をたくさんしてくれました。

この1年で私ができるようになったこと、それは収入を得て、他人に頼らず完全に自分で生活するという事でした。

私のノルウェー留学は、オーペアという留学制度だったため、月に数万円お小遣いを稼ぎながらの生活で、食費滞在費もほぼかからなかったため、社会に出るためのリハーサルのようなものでした。

完全に自分の稼ぎだけで生計を立てることの難しさを、身をもって体験した私は、この1年でたくさん泣き、悩み、なんでこんなことしているんだろう、と落ち込むことも多くありました。泣いている私を、毎回そばで励ましてくれていた彼でしたが、彼にとっても新しい環境で、言葉も違う国で、仕事も学校もあるので、できるだけ迷惑をかけないように、外に行って一人で泣いたこともたくさんありました。最初のうちはその、仕事と生活の両立、精神的なバランスを取る事で精一杯でした。

でも、彼は1度も泣いている私に対して怒ったことはなく、いつも優しく慰めてくれました。ある時は、私が今どこにいるか連絡もしていないのに、外に来て私を見つけて、チョコレートを買って迎えに来てくれました。本当によく私を理解してくれていると感じます。

ポジティブな成長もたくさんありました。
パソコンのスキルが上がったこと、敬語が使えるようになったこと(今でもまだまだ注意されてますが、前よりはよくなった方、、、)仕事だけで1日が終わるのが嫌で、本を読んだり、何かを学んだりする時間を作れるようになってきたこと、など。

そして、私も自分自身をちょっぴり誇りに思い、嬉しくなりました。
いままで生きてこれたのは、彼のサポートのおかげであり、私1人なら、21歳の誕生日を迎える前に実家に帰っていたに違いありません。

こうして、誕生日を素敵な形で迎え、感動していた私でしたが、
2日目はもっと素敵な1日を過ごすことになりました。

誕生日当日。
彼に連れていかれ、表参道にあるおしゃれなお店でディナーをしました。
彼は、ベストを新調したそうで、とても似合っていました。

食事は、今年食べた中でも1番美味しく、一口一口、味を噛みしめてはリアクションをして、目を合わせて二人で笑いあっていました。いつか、誕生日じゃなくてもこういう食事に取れてってもらえるように、お互いに頑張ろうね♡と話しながら、楽しい時間を過ごしました。

夜景がきれいだったので、撮ってもらいましたが、写真には写らず。彼が用意してくれたこちらのブーケは、私をイメージして、オーダーしてくれたものらしく、彼のセンスの良さが伝わってきました。

このままずっと咲き続けてほしい、そう思った瞬間でした。
「枯れていいんだよ。枯れたらまた新しいブーケを買ってあげられるから!」と彼は言ってくれて、お花さんにはかわいそうだけど、嬉しくなりました。こうして、私の21歳の誕生日も、一生忘れられない人生の1ページとなりました。

来年も、再来年も、10年後も、ずっとその先の誕生日も、こうして仲良く一緒に祝えますように。