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絵本と音楽と映画のプレイリスト について

自分の作品と絵本デザインを紹介する初めての個展を終えてから、「絵本」について考えることが多くなりました。仕事柄、絵本に接する時間は普通の人より少しは多いとはいえ、世の中にある無数の絵本の中で実際に触れたことがあるのは、そのほんの一部にすぎません。また、絵本の中でデザインが実際にどのように作用しているかについて、幅広く知りたい欲求も芽生えてきました。

とにかく、いろんな絵本に片っ端から触れてみたい──。そのモチベーションを持続させるためのアイデアとして、自分が読んだ絵本を紹介するコラムのようなものを、ずっと休眠中だったnoteで始めることにしました。


小さい頃から音楽が大好きで、ぼくの日常は、常に多種多様なジャンルの音楽とともにあります。映画も、親類が映画関係の仕事をしていた影響もあって、今でも劇場やNetflixなどでよく観ています。

音楽にはサブスク以降、好きな曲や特定のテーマに沿った楽曲を選んでシェアし合う「プレイリスト」の文化があります。「絵本にもプレイリストがあれば面白いのに……」と考えたのが発想のきっかけでした。ただ単に絵本を紹介するだけだと「勉強」になってしまうけど、毎回お題を設けて、好きな音楽や映画のように絵本の面白さを伝えていけたら、まず自分が楽しいし、その楽しさはきっと周りの人にも伝わっていくのではないか、と。


忙しくなければ、ひと月に1〜2回くらいのペースで、ひとつのテーマに対して、音楽を3曲、絵本を5〜6冊、映画を1本くらいのヴォリュームで紹介していこうと思ってます。冒頭には、毎回のお題にまつわるコラムや思い出話を載せます(ここに音楽の話が入ることもあります)。

毎回のお題は、その時気になった音楽や映画の中から選び、それを起点に同じテーマの絵本を探します。今は絵本ナビなどで検索すると、同じ題材の絵本がまとめて出てくるので、そういう便利なしくみを活用しつつ、本は図書館などで入手し、実物に触れるようにします。自分がデザインで関わった絵本が入ることもあるはずです(絵本は原則として、書店等で新刊として手に入るものの中から選びます)。


90〜00年代、カフェブームの頃に出ていた雑誌『relax』の連載「fabgear」で、文化人やタレントなど様々な分野の人が、テーマに沿って好きなモノやお店・音楽について語る、あの軽さや洒落た雰囲気に影響を受けました。ほかには、最近知った、90年代に絵本作家の村上康成さんたちが編集・発行していた絵本情報誌『絵本ジャーナルPeeBoo』。あんなふうに自由に絵本を語っていいのか、と目からウロコでした。

絵本ジャーナルPeeBoo
絵本ジャーナルPeeBoo

……そんな感じで、力まずに、ゆるく続けていこうと思います。


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