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根暗な自分を受け入れたら生き易くなった話。


私は自分のことを根アカだと信じていました。
どうしたら人前で素の明るい自分で振る舞えるのか本気で悩んでいました。

でも、こんな文章をnoteにネチネチと書き連ねている時点でお気付きかもしれませんが、本当の私は根暗で陰気な人間です。

最近この事実に気づき、生き辛さを軽減する糸口になりそうだと思ったので、ここに備忘録を残すことにしました。

内弁慶な性格で人目が気になり、生き辛さを感じている人に読んでいただけると嬉しいです。



🟣自分を根アカだと思い込むに至った経緯

中学・高校と6年間所属していた部活の顧問が厳しい人で、控え目で鈍臭い私はいつも怒られてばかりでした。ハキハキ動けて気が回って明るくてみんなを盛り上げられる人が正義であり正解で、私はいつも間違いでした。

また、私はボーッとしていて周りとズレているところがあり、思いもよらない所で急に笑われたり、怒られたりすることが度々ありました。

明るくハキハキして、常に普通の(ズレてると思われない)言動ができる人間であらねばならない。そうでないと人から受け入れてもらえないという強い思い込みは、いつしか当たり前のように私の中に居座るようになりました。

この頃から、本当の私は根アカな方で、人前で素の自分を出せていないだけだと思い込むようになりました。

今考えると、自分が自分を受け入れるための防御反応だったのかもしれません。


🟣根アカという思い込みがもたらした生き辛さ

この思い込みが更に、
私にだって、明るくハキハキ動けて気が回ってズレてない言動ができるはずだ!」という思い込みにつながり、理想通りに振る舞えない自分をダメな奴だと責め続けました。

責め続けているから自信もなくなり、こんな自分では人から受け入れてもらえないのではないかという恐怖がより一層強くなりました。

そうすると、理想から外れている部分は全て否定して誰にもバレないようにと押し隠すようになりました。

いつも理想の自分らしく振る舞えているかどうかで自分のことを評価していました。

しかし、いくら理想通りの綺麗な自分を貼り付けたつもりでも、それは本当の自分ではないので、最終的にどう振る舞えば正解なのか分からなくなってしまいました。

同期と顔を合わせても、どんな言葉でどんな態度で挨拶をするのが正解か分からない。間違えたらきっと笑われる、受け入れてもらえない。怖い。だから結局、挨拶ができない。

似たような流れで、普通の人にとっては当たり前の一歩が踏み出せなくなっていきました。
職場ではいつも正しく振る舞えているか、周りの目が気になり息苦しさを覚えるようになりました。


🟣自分は根アカではないという気付き

他人と上手く関われない自分のことが大嫌いで、
生き辛さを感じていた頃、
いつものように都市伝説系youtuberの動画を見ながら化粧をしていてはたと気付きました。

根アカな人は多分こんな動画見ないな、と。

私は思い出しました。幼少期から怪談話やミステリーが好きで、暗い歌が好きで、卑屈な性格だったことを。

楽しいことが好きで朗らかな部分も多少はあるけれど、根暗で陰気な成分の方が生まれつき多い性格だったのです。

いつの間にか、明るくハキハキした理想の自分になれるはずだと思い込んでいましたが、それは本当の自分とは対極で、理想を追い求めることは生まれつきの性分みたいなものを否定することになるのだと気づきました。

そんなの苦しいに決まっています。

これは社会に出てから何となく感じたことですが、別に明るくハキハキできなくても、やることをやっていれば居場所が無くなることはないということです。

部活で苦労していた頃は、ハキハキ動けないあなたは必要がないから部活に出なくていい(要約)と締め出されたことが何度かあったのですが、社会はそれほど私に関心がないし、もう少し合理的で穏やかな場所のようです。

だから、ありのままが根暗で、明るくハキハキできそうもないのなら別にしなくていいし、そんな私を理解して受け入れてくれる友人も少なからずいるのだから、暗い奴を嫌う奴のことを気にする必要も別にないのです。

このことに気付いたその日から、私は職場で息がしやすくなりました。

同期にもテキトーに挨拶ができるようになりました。
笑顔で朗らかに挨拶できなくても別にいいのです。根暗な感じで挨拶しておけば別にいいのです。
だってその根暗な感じが私なのだから。


🟣あとがき

人は、変わろうと思って変われるような単純なものではないと私は思います。
変わりたくても変えられない部分こそ、私が私たる所以ではないでしょうか。

私は根暗だから私なのです。根っから明るくポジティブな私なんて、なんだか私ではないような気がします。

そう思えるようになって初めて、私は本当の意味で自分自身を受け入れることができました。

思うように振る舞えなくて悩んでいる貴方も、本当にそのように振る舞う必要があるのか。
少しでも生き辛さを軽くするヒントになればなあと思います。

備忘録は以上です。
長々とお付き合いいただき有難うございました🌸


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