見出し画像

弱点の克服の仕方なる様々な方法、考え方があります。
まず弱点とは何かです。
弱点イコール足りない点、補わなければならない点を人は自覚出来ているか…この気づきを感じない人には弱点は存在しないことになります。
かえって前向きに明るく生きることに精励できているという捉え方もあるかもしれません。
ここで考えるのは、そのように客観的な見解をする人ばかりでない為に、時として衝突やトラブル、災難を引き起こしかねない事態も往々にしてあるのが、人間社会ならではとも言えます。

これは各人、弱点が引き起こす不注意が因果関係の始まりだと私は思います。
よく短気は損気とも言う感情のコントロールに難があるケース。無知からくるトラブルに発展してしまう…勉強不足でも突入しがちな性質に依るケース。思い込みの激しさからのトラブル遭遇…いわゆる過信のケースです。
こうした事象は誰しもに思い当たるものですが、一言で性格だからで済ます前に‘考える’という習慣がもし備わっていたら、様々な負荷とも言って良い事例は、もしかすると生じなかった可能性は大いにあるのだと、それがまさに弱点の発見に繋がる、その認識、客観的視点をもてるきっかけではないかと思います。

これはとどのつまり内面性を表す問題故に他者は測り知ることは不可能です。
犯罪を犯した人に日頃の様子を調べる、訊ねる光景がニュース番組で取り上げられる度に、私は呆れてしまいます。
人間の内面の中はかなり独善的であるからこそ社会規範が必要となり、人は調和に努める事が可能になるというシステムを分かった上で、時に遭遇してしまう理不尽について、その規模がもし途轍もなく大きいものであるならば、自分自身の客観的視点の精度がかなり甘かったか、事態と同調する心境段階にあったと推察するのです。

様々な予防線をこうした論調の中で、通用するしないのレベルではなく、結局避けられない運命のような気も一方ではします。
例えば弱点を克服したと思っていたとしても、また新たな課題が与えられる段階の連続が人生に他ならないのだろうと。
多重性をもつ人間のある一面に弱点がある、私はそのように考えます。
その多重性があるからこそ挑戦という概念が可能になります。

弱点の克服とは自分の人生を肯定する事でふとこれまでを顧みれる行為が生じることから始まるものだと思います。
プライドを高くして、ロクな事が無い代わりに挑戦を狭めてしまう選択に行きがちならば、高くする意味がありません。

私の最近の心の支柱的な文句はこちらになります。
“情けは人の為ならず”
この教えは潜在的に日本人に備わっている思想だと考えています。
その理由は私にとって恩人と呼べる人物が何人もいるからです。

明日を生きる一つの動機にされてみてはいかがでしょうか。

【インフォメーション①】
http://magone-film.com/

田邊アツシ監督作品『マゴーネ 土田康彦「運命の交差点」についての研究』
いよいよ6月全国単館系にて劇場公開されます。お近くの劇場にて、ぜひ足をお運びください!

【インフォメーション②】

下関名画座 次回上映作品案内
■2023年5月27日(土)
■シーモール下関2階シーモールシアター
■作品 「‟樹木希林”を生きる」(2019/日本/108分)
■監督 木寺一孝       
■出演 樹木希林      
■内容 
2018年9月15日。75歳で亡くなった女優・樹木希林の晩年の一年間をNHKが密着したドキュメンタリー番組に、未公開映像を加えて再編集した劇場版。全身にガンに侵されながらも淡々と生きる樹木を取材し、家族との複雑な関係や女優としての臨む姿、日々の暮らしなどを捉える。
■上映時間
①10:00  ②13:00  ③16:00  ④19:30 
■チケット 前売り1,100円 当日1,300円
■問合せ 山中プロダクション(090-8247-4407)










この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?