趣味の楽しみかた サークルと個人活動

映画館に一人で映画を観に行くのが苦手…という人もいます。
映画館だろうが、焼肉だろうが、寿司屋だろうが、一人が平気という人もいます。これらは経験値の差であったり、漠然と持っているイメージや固定観念の影響している人もいるでしょう。

そういう中で「映画館に一人で行くのが苦手」な人との話しで、
「サークルのようなところに入ってメンバーと一緒に行くのはどうなの?」
というお話がありました。

社会人サークルは色々とありますが、多くが
「同じベクトルであっても、基本的に合う合わないがある」
というのがあります。


実際に個人的に参加や立ち上げ協力・参加したサークルの経験は
ソフトボールやバスケットチーム。格闘ゲームやレースゲーム。
サバゲーに映画鑑賞。プラモデルサークルなどがありますが未だに仲間と続いているのはサバゲーや対戦ネットゲーム。あとレースゲームくらい。

サークル活動が失敗する原因の多くが、
1)立ち上げ時の理念が理想過ぎる場合
2)参加者募集の文言と現実のギャップ
3)一部参加者の独善的な行動
4)女性(正確には異性)
などなどですが、端的に言うと殆どが人間関係。


1)立ち上げ時の理念が言葉先行過ぎる場合

実は「誰もが楽しめるサークルに」と言っている時点で失敗することが多い。サークルの立ち上げは起業と同じなので、理念と行動指針を明確にしておく必要がある。

例えば「バスケットボール」のサークルを作るとして、
「みんなで楽しく、初心者の人が楽しめるサークルを!」
という初期理念だとしても、リーダーが「経験者」の場合、
「経験に基づいたバスケットをプレイする上での最低限のスキル」
を無意識に求めだすと初心者は離脱する。

結果、経験者だけのサークルになり、勝ち負けを意識するボーダーラインの認識のズレやプレイスキルの度合いによってメンバー間に不協和音を出すことになりかねない状態になりかねない。

経験者がサークルを立ち上げる場合、「初心者が楽しめるサークル」とPRする場合は、立上げ人が「未経験者」の実情をよく理解しているかどうかがポイントになる。


2)参加者募集の文言と現実のギャップ


これは運動系サークルによくあるパターンで、
「未経験者歓迎」
「初心者歓迎」
とある場合に初心者を「カモ」にするプレイヤーがいることでほぼほぼ初心者は楽しめないことになる。

・初心者歓迎
・未経験者歓迎
・好きならOK
といった文言を記載している場合はこのパターンが多くある。

また初心者の定義がサークルの主要人物および主要メンバーによって多く違うので一言では言えないが
「初心者=下手でもOK」
という意識の次に
「初心者=向上心を持つべき」
という意識を持つ人が主要メンバーにいれば、そのサークルは初心者が参加しても息苦しくなることが多くなる。

「やる気があればOK」
という言葉も同じで、何を持ってやる気と取るか…
「その趣味を本気で楽しみたい」=「やる気」
となるか
「その趣味を空いた時間で自由に楽しむ」
でOKなのか

これによって参加した後の時間の使い方次第ではサークル参加していること自体が重みになる場合もあり。

映画系で例えば「MCU」ファンサークルの場合
・映画シリーズでMCUを知った人
・原作アメコミから読んでいる人
では映画の捉え方や感想や知識量などが違うが、

・MCU好きならアメコミ版も観ないと
・ディズニー+も入ってドラマシリーズも観て当然
とか言い出す人がいると、映画で追いかけてきた人を見下したり、ファンじゃない的発言をする人がいるのも事実。

サークル参加者の多くが、その人なりの楽しみ方を共有・共感・リスペクトできるかどうか…で雰囲気はずいぶんと変わってしまうだろう。


3)一部参加者の独善的な行動


スポーツ系・文化系・ゲーム系などどれにもよくありがちなのだが、
勝ち負けを決める場合だと、「強者側」が「勝負は勝たないといけない」といった発言をしたりする人がいる場合がこれにあたる。

また文化系だと……映画でいうと「映画ファンを語るなら古い映画や名作映画を観ておくべき」などの発言をする人がいるサークルは崩壊するかその人を追い出さざるを得ない環境になり、追い出した場合はその雰囲気の悪さから空中分解になることが多い。

ゲーム系であれば、
「◯◯の技を出してきたのであれば、
 10フレーム以内に☓☓で迎撃はデフォ。当然できるよね」
みたいな会話が出る場合がある。

要はメンバー(特に主要クラス)が
・これくらいはできるでしょ、
・これくらいはして当然
という雰囲気を出してしまうと、その求めたレベルに達していない人はフラストレーションを溜め込んでしまう。

これは中心メンバーに近い人も含めて
これくらいはして当然
という意識ができてしまった時点で歪みがでるもの。日常的な会話の中で意識無く喋る内容にこの手の内容が出てしまう場合は注意が必要。

これらは ベンチャー系起業にもよくあるパターンで、熱意と勢いで数名で起業。社員が数名増えてきた時点で起業メンバーと社員との間での熱量のギャップから意識のクレバスができる。そこに大手や他社からの引き抜きメンバーが加わると、さらに違った気持ちのクレバスができることはよくある。

主要メンバーはそこを意識した立ち回りがどこまでできるかどうかで変化は訪れるだろう。



4)異性(実際に見たのは女性が原因)


女性の奪い合いで大喧嘩。結果的に分解…
でもその女性はどちらとも付き合うこともなく、別の相手がいた…
なんてこともあったが…

まあ サークル内交際禁止なんて30年前のようなルールなどはバカバカしいとは言え、異性が加わることでサークル内に暴走機関車が発生。
ガタガタと音を立てて行くのを観たことがある。

いずれにしても、サークルなんてものはよく吟味をして…とかではなく、合う合わないで、入ったり出たりするので良いとは思う。
そのサークルのメンバーはもちろん主要メンバーや立ち上げメンバーの人間性やその趣味に対する熱量の度合い次第で合う合わないが出てくる。

ただサークルに参加していたり、主要メンバーの多くの人は、熱量が高い人が多いので合う合わないが明確に出ることも多い。

本当に好き…という思いが、レベル違いで高い人もいるし、熱量として同等レベルを求める人も少なくない。
なので、
「合わなければ退散する」
それくらいの気持ちで参加するくらいで良いとは思うけど、世の中面倒くさい人が増えてきてるから何とも言えなかったのも事実です。


個人的には、
a)後付で参加するよりも友人数名で立ち上げてPRもせず、告知もせず、自然的に集まり増えていくくらいにする
b)きちんとルール付や意識の線引をした上で、ブレずに続けてるところ
c)主要メンバーの人間性の広さ

a)は自分で立ち上げる…ということになるが、これはこれで大変だが自分から動ける人はこれも一つの選択肢と言える。

b)活動理念や指針に沿った発言や行動をしているか?で見極めるしか無い

c)はリーダーや主要メンバーを見る場合に判断するもので、現実社会でもよくあることだが、
・他人の意見を求めておきながら実は結論は決まっている
というのがある。
これは体裁的に他者の意見を聞いている人がリーダーだったり主要メンバーだったりする場合。メンバーに不満を持たせないために意見は求める。でも実は結論は決まっており、(形式上)民主主義的に意見を求めた形を整えているパターン。

こういうサークルや会社、グループは結果的にトップダウンが主になって何も発展しない…ということになる。

意見を聞いたのであれば意見を組み込んだ折衷案が出るかどうか…がリーダーの資質であり、器の大きさであり、より良いもののための方向性でもある…が、サークルレベルにここまで求めるのは酷かもしれない

いずれにしてもだが


・万人が楽しめるサークルはない。
・初心者向け、初心者参加OK…であれば、初心者の定義を決めておく。
(定義は独自で良い)
・経験値があるならば、最初から経験ある人だけを対象にしたものにする
・活動の方向性を明確にする
・参加者のふるい分けが必要なのであれば、最初から明記する

こういった部分を護られているかどうかを自分で判断し、気軽に行動してみるのがおすすめです。
失敗も経験値となる
それくらいの気持ちでいろいろな人と関わりを持ったほうが面白さは広がるとは思いますがねぇ。

かくゆう自分もガンプラサークルを立ち上げています…が、イベント開催のためのもので、独り相撲状態…。なので今はかなり余裕を持っていますw


そうそう、
あとどういう形であれ、抜けた人を悪く言う人がいるサークルは止めた(辞めた)ほうがいいです。これは大切。


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