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プラスチック再生プロジェクト始めます

youtubeのCINEMA CARAVAN TVやPodcastsのCINEMA AMIGO FMなど様々な発信をする中でnoteはすっかりご無沙汰になってしまいました。

今回紹介するプロジェクトは継続してゆくのでマガジンにもまとめる予定です。

さて本題はプレシャスプラスチックを逗子でも始めたことのお知らせ
※最後にお試し会の情報もあります。

海洋プラスチックのことが話題になり、レジ袋の有料化などプラスチックの減量化の話が最近よく取り上げられるようになりました。ただすでに出回っているプラスチックをどうするのかはあまり話題になっていないように思います。

すでにあるプラスチックをゴミとして燃やしてしまうのでは勿体無い。資源として有効活用してゆこうというムーブメントがオランダから始まったプレシャスプラスチックプロジェクト(略してPPP)。

日本では鹿児島のダイナミックラボを運営するテンダーさんが先鞭をつけ逗子周辺ではお隣鎌倉の「海のアカデミア」でも始まっています。ダイナミックラボのこちらのページにPPPのことがよくまとまっているので参考にしてください。

もちろん工場レベルではプラスチックの再利用が行われている分野ではあるけれども、リサイクル率は全体の10%にも満たないそう。自分たちで扱えるレベルでの再利用は色々な可能性がありそうだと逗子でも始めることにしました。

プラスチックを溶かして再形成して利用するのだけれども代表的な再形成機械は3種類

・インジェクション/射出形成
溶かしたプラを金型に流し込むのに向いたやり方。おなじ形のものを数多く制作するのに向いている。 

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・エクストリュージョン/押出形成
ひも状にだしてカゴみたいなものを作ったり。プラスチックを足してゆくことができるために棒状の金型に流し込むなどで大量のプラスチック利用した材を作ることなどに向いている。

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・コンプレッション/圧縮
ステンレス製の容器の間に廃プラを入れてかさねて容器などを作るのに向いている。

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個人的には材を作って部材にすることに興味があったのでエクストルーダーに手を出すことに決めました。

再生したプラスチックでこんなものが作られています。

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機械の作り方から扱い方までオープンソースで公開されているのだから本当は機械を作る技術も身に付けたいところ。しかし今回の自分のモチベーションはまずはプラスチックの再利用。

そこでちょっとずるをして日本の先駆者であるテンダーさんにプラスチックの破砕機とエクストルージョンマシンの作成は願いしました。本来はこういった機械の自作ができるようなメンバーを地元に作っていくことが大事になってくるのだろうと思うので、我こそはという方はご連絡ください。

届いた破砕機はこちら。

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これに錆止めを塗って、初めて使った時の動画はこちら。



ペットボトルのキャップが砕けてゆきます。
破砕機の台はこれから改良しようと思うのでまずはありあわせの端材で作っったもの。

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そしてこちらがエクストルーダー。モーター式のものをお願いしていたのだけれどもコロナで注文したモーターがまだ届かない!!ということで手回しの簡易版を作ってくれました。

動画で見て想像はしていたけれども実際にいじってみると「これは色々な可能性がありそうだ」とワクワクしてきました。こういうのはやはり触ってみないと実感わかないもんですね。


zoom越しにテンダーさんのアドバイスを受けながら初トライ。
動画に写っている女性は現代アーティストの松澤有子さん。
昨年、一昨年と逗子アートフェスティバルで海洋プラスチックを利用したインスタレーション空間を作りました。

松澤さんが次の作品でこの手法を利用してくれたら逗子でこのプロジェクトに関わる人が増えてくれそうだなと思い、このプロジェクトの話を持ちかけたら興味をもってくれました。

今年のアートフェスではきっとこの再生プラスチックを使った作品が見れるはず。

今回は使ってみることが目的だったので何を作るでもなく、バネみたいなプラスチックができました。ポリプロピレンけっこう弾力がある。今度はポリエチレンでどんなものか試していたい。

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そう、このプロジェクトに関わるとプラスチックにも色々種類があることを知ります。リサイクルできる代表的なプラスチックの種類は以下の表にあるもの。よくみると大概のプラスチックに表示があるんですよね。

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この中でプレシャスプラスチックで主に取り扱うのがポリプロピレン(PP)とポリエチレン(PE高密度の方がHDPE低密度がLDPE)。この二つが熱を加えて再形成する際にあまり有害物質が出ないことが理由。詳しくは英語だけれどもこちらのページを参照してください。

ポリプロピレン(PP)は身の回りにあるものだとペットボトルのキャップ、DVD/ CDのケース(ぐにゃっとしてて割れないタイプの方)、ビーチチェアー等

ポリエチレン(PE)は低密度の方はレジ袋だったり高密度は灯油が入ってるやつだったり色々あります。

このあたりのプラを見分けるセンスも磨いてゆきたい。

一回試してみると身の回りのプラスチックが資源に見えてくるから不思議なもんです。

少し扱いに慣れ始めたので次はこのプロジェクトに関わりたい人を集めようとお試し会を開くことにしました。このプレジェクトは世界的にまだまだ実験段階で知識をシェアしながら進んでいるプロジェクトです。試行錯誤しながらこんご活用して行ければと思っています。

7/19(日)13:30に集合して開催するのでご興味のある方はこちらからお申し込みください。
https://pppzushi1.peatix.com/

今度オープンするコワーキング/宿/シェアキッチンの複合施設にファブスペースとしてこのPPPの活動拠点を作る予定です。こちらの先行物件内覧会を同日開かれます。ご興味のある方は以下からお申し込みください。https://peatix.com/event/create2/1547890/edit#/advanced



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