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『デッドリー・イリュージョン』(2021)

 悪魔系だと思って観ていたら全然違った。Netflixのあらすじ、たまに違和感がある。  ベストセラー作家のメアリー。久しぶりの執筆に集中するため、ベビーシッターを雇うことにする。契約したのは、清楚で礼儀正しく読書好きなグレース。子どもたちを甲斐甲斐しく世話し、皆から愛される彼女に、メアリーは心を許す。しかし執筆中に現実と想像の区別がつかなくなる問題を持つメアリーは、今度も酷い悪夢を見てしまい、グレースとぶつかることとなってしまう。  話の筋も結末もなんだか『エスター』を

    • 『グッドナイト・マミー』(2014)

       オーストリア映画で、ドイツ語の映画。英語の題名だから英語の映画だと思って観たらドイツ語で驚いた。先入観、良くない。オーストリア映画は初めて。オーストラリア映画ならたくさん観てきたのだけど。  整形手術をして双子の元に帰ってきたお母さん。双子たちはお母さんが偽物ではないかと疑う。というのが大体のあらすじ。  顔を包帯で覆い、素顔を見せようとしないお母さんは確かに不気味だし、すぐにカッとなる様子を見ると双子たちの疑念も理解できる。そんなことを考えながら観ていると、次第に双子

      • 『アメイジング・スパイダーマン2』(2014)

        『アメイジング・スパイダーマン2』を観た。  サム・ライミ版もトムホ版も全部観たことがあったけれど、アメスパ2だけはまだだった。アメスパ1があまりにも肌に合わなさすぎたし、ヒロインであるグウェンが本作でどんな目に合うかのネタバレを知ってしまっていたから避けていた。けれども、やっぱりマーベルヒーローが好きな私としては観ておきたい。ちょうどハッピーになれる映画を観たかったということもあって、やっとのことで視聴したのだ。……ハッピーな映画じゃないことはわかっていたけど、なんとなく

        • 『パラサイト 半地下の家族』(2019)

           『パラサイト 半地下の家族』を観た。  大ヒットしていたのは知っていたが、食わず嫌いをして観には行かなかった。名作嫌いだからだけではなく、ポン・ジュノ監督だったから避けていたのだと弁解したい。  『スノー・ピアサー』を昔観たことがあった。クリス・エヴァンス主演で、私の大好きなアリソン・ピルもいたし、ティルダ様もいらっしゃった。けれどもどうしても好きになれなかった。列車の中という限定された空間での生活という設定は面興味深い。車両ごとにカラーが違うのも面白い。格差社会を明確

        『デッドリー・イリュージョン』(2021)

          無題

           映画は呼吸。観ないと苦しくなる。  コロナ禍で映画館へは行きづらくなり、もう一年もスクリーンで映画を観ていない。私にとっては大事件だ。元々テレビやネットで観ることの方が多い人間だが、映画館で観た方が良い作品に関しては足を運ぶ。『タイタニック』や『グランド・ブダペスト・ホテル』を小さい画面で観た時は、大いに後悔した。壮大な作品、美しい作品は映画館で観るに限る。  是非とも映画館で観たいと思い、実際に足を運んだのは『レ・ミゼラブル』や『ボヘミアン・ラプソディ』などだ。映画館