余白、のある暮らし
あたりまえに過ぎ行く毎日に
恐れるものなど何もなかった
本当はこれで そう
本当はこのままで
何もかも素晴らしいのに 『 風に吹かれて 』エレファントカシマシ
昨年に引き続き、今年も冬ごもりすることにした。
【冬の間やめてみること】
*SNSを毎日開くこと(発信、情報収集)
*ごはん会などのイベント開催
*成長すること
*チャレンジすること
*より良い自分であろうとすること
*意味のある毎日を送ろうとすること
春から秋にかけて、
毎日ほんの少し努力していたことをやめてみる。
春から秋にかけて、
積み重ねたものや肩書きを手放してみる。
【冬の間やりたいこと】
*静かなカフェで書きもの
*家のソファで小説と詩を読みあさる
*寝ころんで映画を無限に観る
*良いスピーカーで音楽を聴きながらマクラメ
*晴れた日に散歩
*温泉
*ひとり旅、友達に会う
*パートナーとたわいもないお喋り
外側の私は年々変化しているのに、
「何もしないでいい」時にやりたいことって昔から呆れるほど変わらない。
少しのお金と、心地良い環境と、たっぷりの時間さえあればたいていのことは叶ってしまう。
なぁんだ、私の求める幸せって目の前の暮らしのなかに充分あったんだ。
いつも少し先の未来を見ているから、
もっと貯金が欲しいし、もっと何かを成し遂げた自分でありたい。
だから、いつもほんの少し背伸びして、ほんの少し頑張って生きてる。
「ねぇ、私ってもうじゅうぶん豊かで幸せだったんだね。」
私自身につぶやくと、心がほぉーっと静かに息を吐き出すのが聞こえた。
自分らしく生きているようで、きっと毎日ほんの少し無理をしていたのかもしれないと気づく。
何も生み出さなくていいよ。
無意味な日を過ごしたっていいよ。
やるって言ったことやらなくたっていいよ。
人に認められなくたっていいよ。
ただ、生きてるだけでいいよ。
私は、そのまま私でいいよ。
いつもありがとう。
冬は、「何も持たないわたし」になる時間。
冬は、「何者でもないわたし」になる時間。
ダラダラできない動きたがりの私はきっと、春が来たらまたせかせかと動き出すんだろう。
だから少し先の未来は、少し先の私にお任せして、
冬の間は土の下でじっと春を待つ草花のように、日々のささやかな幸せに浸りながら暮らしたい。
きちきちに決めたレールの上を進むよりも、
ところどころに余白のある暮らしを楽しみたい。
「何も持たない」私を楽しみ、
「何者でもない」私を信じて、
「それでも残っている、そのままの私」を愛したい。
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Photo @Matsumoto, Nagano
まだ1月なのに春の準備をするヒメオドリコソウ。仲良しのオオイヌノフグリも隣で小さなつぼみをのぞかせていた。誰がお世話するでもない野の花も、眠っているようで着実に前に進んでいる。
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