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はじまりは社内向けツール! Keywordmap誕生の背景|CINCの出来事

みなさん、こんにちは。
CINC TIMES編集部です。

今回はCINCの主力サービスであるWebマーケティングの調査・分析ツール「Keywordmap(キーワードマップ)」が開発された背景と現在に至るまでの転機をご紹介します。


デジタルマーケティングのコンサルティングを提供するCINCが抱えていた2つの”不”

2014年の創業から、サービスをアップデートしながらコンテンツマーケティングを中心としたデジタルマーケティングのコンサルティング事業を推進していたCINC。

クライアント1社1社に合わせたオーダーメイドな提案が評価され、着実にクライアント数を伸ばす一方で、社内では次第に課題が顕在化するようになっていました。

①サービスの品質が担当者の調査・分析の熟練度に依存
膨大なデータを用いるデジタルマーケティングの調査・分析は、高度なデータ分析技術や知識を必要とします。当時のCINCは社員数が少なく、入社直後から未経験で分析業務を担当するメンバーもおり、経験の浅いメンバーにとって自力でデータ分析業務を遂行することは非常に困難でした。そうなると、必然的に熟練のメンバーに業務が集中し、負荷がかかりすぎてしまうという不安定な状態にありました。

②調査・分析に時間がかかり戦略立案の時間が十分に取れない
少ない社員で多くの案件を担当するので、そもそも時間の余裕を持ちにくいことに加え、データ分析の作業量がメンバーの業務工数を圧迫していました。

データ分析と一言でいっても、その中には、データを収集し、形を整え、数字から仮説を見出し、それを検証するデータをとり…のように、多くの工程が含まれます。膨大なデータから解を導き出していくことがメリットであるデジタルマーケティングは、同時に、膨大な作業時間を必要とするのです。

こうしたデータ分析の作業に多くの時間をとられてしまうため、本来、時間をかけて取り組むべき分析結果から戦略を考えることに時間と労力を割くのが難しい状況にありました。


業務効率化とサービス品質の向上を同時に実現する「Keywordmap」誕生

この状況を打破するために副社長の平は、自身の持つデータ分析の方法論を得意のエンジニアリングを用いてツール化することを思いつきました。こうして生まれた社内ツールが、現在の主力サービスである「Keywordmap」です。

Keywordmapの特徴は大きく3つあります。

①マーケティング用のオリジナルデータベース
独自のデータ収集技術で取得した検索プラットフォームのビッグデータからなるデジタルマーケティング用のデータベースを保有。クライアントは自らデータを用意したり、入力したりする必要がなく、アカウントを発行するだけで、即日でビッグデータ分析ができるようになります。

②誰でも簡単に高度なビッグデータ分析が可能
ビッグデータ分析の方法論が機能として搭載されているため、ユーザーは高度な知識や技術を持たなくても、目的に沿った機能を選択し、必要条件を入力するだけで結果を得ることができます。

③自動化による圧倒的な工数削減
機械学習やAI技術を活用して、膨大なデータを高速で処理することが可能なため、データ分析に要していた作業時間が削減できます。また、抽出したデータは相関図やレポート形式など多様な形式でアウトプットすることができるため、提案資料の作成やレポーティング業務も効率化できます。

進化を続けた社内ツールは、クライアントに求められるツールとして主要事業に成長

当時、世の中ではビッグデータを用いたデータ分析をビジネスやマーケティングに応用する考えが注目され始めていました。

しかし、高精度なデータ分析ツールを開発するには、高度な技術力が求められることから開発のハードルが高く、市場には有力なツールが存在していませんでした。

一方、CINCの社内でアウトプットの品質向上、業務効率化などに貢献していたKeywordmapは、ユーザーである自社のコンサルタントやアナリストのフィードバックをもとに進化を続け、次第に社外から提供を求められるようになっていきました。

そこで、創業者の石松と平は、それまで提供してきたKeywordmapを活用したコンサルティングサービスに加えて、自社でデジタルマーケティングに取り組むクライアントにツールを提供するサービスを開始することにしました。

すでにCINC社内でKeywordmapの導入効果がでていたことが決め手となり、次々とクライアントへの導入が決定しました。

すると、CINCと同様にクライアントのデジタルマーケティングのコンサルティングを行う競合他社からもKeywordmapの提供を求める声が上がるようになりました。

コンサルティング領域で競合となる他社に、CINCの核となるデータや技術を提供するリスクについて石松と平は慎重に議論を重ねました。

「Keywordmapを社外に提供することで、CINCのコンサルティングサービスが支持されなくなるのだとすれば、そもそもコンサルティングの力が足りていないということ」と結論付け、コンサルティングサービスの真価を自ら問う覚悟を決めました。

こうした議論を経て、Keywordmapはエンタープライズ版として広告代理店やデジタルマーケティングのコンサルティングを行う企業にも提供されるようになりました。

この決断が功を奏して事業は急成長を果たし、Keywordmapは多くのクライアントのデジタルマーケティング業務を支えるにまでなりました。

↓ お客様の声 ↓

また、エンタープライズ版の提供開始とともに、新規事業として立ち上がったソリューション事業は、2016年から6年で全社の売上の50%を占める主要事業に成長しています。2019年にはKeywordmap for SNSをリリースするなど、Keywordmapシリーズとしての展開も進んでいます。

既存のツールもまだまだ進化を続けていきますが、シリーズとしても展開を広げていくKeywordmap、乞うご期待!


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