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一人Q&A/幸せになりたいと願うこと

Q

幸せでありたいと願うときに

胸が苦しくなることは

今の現状を

幸せではないと、否定をしているようだからだ。

今、満たされていること

人に恵まれていること

不自由が無いこと

居場所があること

財産があること

夢が持つ自由があること

辛いときに眠れる布団があること

辛いときに食べるものを選べること

辛いときに病院に行くかどうか悩めること

辛いときに逃避する手段に事欠かないこと

こんなにも満たされていること

今この場所にいる幸せを知れ

無いものねだり

足ることを知るものは富む、らしい

それでも、私は望んでしまう

幸せでありたい

幸せになりたい

そう願うほどに、

足先が冷たく冷える

水がしみる靴を脱げないような不快感

家族に囲まれ

呼べば応える友達がいて

なお孤独に苛まれている

安全な場所で

不平を漏らす

そんなわたしだって

それでも私だって

幸せになりたいと願ってしまう

願う私を責めるのは誰で

願う私を護るのは誰なのか

心の中にいるのは

いつだって、私一人なのに

私は、それを

孤独と呼んでいるのかも、しれない。


A

今の自分が幸せだと満足することは

いったい誰のためなのか

今の自分が足りているとすることは

誰が望んだことなのか

今の自分が幸せだとすることで、

名を知らぬ誰かが、自分より不幸であることを願ってはいないだろうか

私は、あの人より良い生活をしている
だから、幸せ

私は、あの人より恵まれた環境に生まれた
だから、幸せ

だから、これ以上を望むのは良くない

そんなふうに思っているのではないか

それは、謙虚さを演じながら

誰かの不幸を喜んでいることじゃないか

苦境にある人々を

心から思うなら

今、足りているであろう自分がまだ望む

これ以上の幸せが、他が誰かのものであるべきだと思うなら

自分の、私の手でその人に

私が得た幸せを届けられるようになるまで

もっとたんと、この身の中に

幸せを蓄えてゆけばいいんじゃないか

それが叶う環境なら

それを願うことが許される人生なら

もっともっと願うほどの幸せになって

この身から幸せが溢れるて仕方なくなるまで

幸せになりたいと

願わなくなった時

それが

足るを知った時なんだろう

その時の私は

きっと、誰よりも富める者だ

分配されるべき幸せを

この手で分配できるまで

私はもっともっと、幸せになろう

一人で問うて

一人で答える私は

孤独なんじゃない

自立しようと、しているだけだ。



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