世界海洋デー:海を守る新たな道筋
世界中の生命の源であり、原動力でもある海。
海は私たちに食べ物をもたらし、気候を調節し、経済を支えています。しかし、前例のない熱波や持続的ではない沿岸開発、乱獲、そして汚染は、海洋生態系の健康を破壊し、海に生活を依存しているコミュニティの生活にも危機を及ぼしています。
しかし、幸いなことに、2024年は海洋保全にとっていくつか画期的な年となりました。 世界海洋デーにちなみ、海洋の健全性のために新たな道を切り開くために役立つ、いくつかの研究事例をご紹介します。
■ 新しい保護措置により、重要な漁業が復活
新たに海洋保護区として、ペルーが指定した「マル・トロピカル・デ・グラウ国立保護区(the Mar Tropical de Grau)」は、ニューヨーク市よりもわずかに広い面積を持つ、小さいながらも注目に値する保護区です。そこは、生物密度が高く、ペルーの海洋野生生物のおよそ70%が生息するとされています。この海洋保護区の創設は、地元の漁業を守るために手を取り合って取り組みを進めた、地元コミュニティ、政府、環境団体の10年におよぶ協力の集大成です。コンサベーション・インターナショナル・ペルーの海洋専門家が、実現までの道のりを語ります。
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■ 深海探査で100種以上の新種発見か
今年、チリとペルーの沖合で行われた1カ月間の深海探査で、科学者たちは古代から生きている可能性があるサンゴや、海底を”歩く”のにヒレを使う鮮やかな赤い魚など、科学的新種の可能性が高い生き物の宝庫に「圧倒された」と話します。今回の深海調査での発見は、公海保護の重要性をこれまで以上に強く示す結果となりました。
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■ 海洋保護区の落とし穴 ~30 by 30 を成功に導くために~
海洋保護区は魚類の回復を助けます。しかし、コンサベーション・インターナショナルとスミソニアン博物館による新しい研究によると、保護区が特定の種類の魚、特に成魚を守ることに失敗しているケースがあることが明らかになりました。その結果、一部の漁業は期待したように、魚類が回復していません。研究者たちは、多くの国が自国の広大な海域を保護しようとしている中、海洋保護区の効果的な要素とそうでない要素を緊急に調べる必要があると話しています。
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投稿 :Vanessa Bauza ※原文はこちら
翻訳編集: CIジャパン
TOP画像:東チモールの海 © Cristina Mittermeier/sealegacy
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