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「国際女性デー」自然保護活動と女性のエンパワメントの関係

3月8日は国際女性デーです。

1904年3月8日、ニューヨークで婦人参政権を求めて起きたデモをきっかけに国連が定めた「国際女性デー」は、”誰一人取り残さない”をスローガンとしとしたSDGsの一つ、ジェンダー平等社会や女性の社会参加、地位向上を考える日です。コンサベーション・インターナショナル(CI)が持続可能な社会を目指して実施する保全プロジェクトでも、女性たちは多くの重要な役割を担い、大切な家族や地域コミュニティ、そして社会に貢献しています。特に、農山漁村地域を主とする多くのCI活動地において、女性たちは、その土地を耕し、種をまき、水を汲み、食料を確保するなど、コミュニティにとって大切な役割を果たしています。

一方で、自然との距離が近い生活を送っているために、気候変動による深刻な影響を真っ先に受けていることを感じ取っているのもまた女性たちです。私たちは、地球環境を効果的に保全し、健やかで持続可能な世界を構築していくためには女性のリーダーシップがカギであり、気候変動対策を推進する上においても、重要な役割があると考えています。


プロジェクトの現場から-カンボジアにおける女性のエンパワメント-

CIの食品衛生のワークショップに参加したSophyさん。今までより衛生面に配慮した魚の加工品を作ることができるようになり、以前より価格を上げて商品を販売できるようになった。© CI/photo by Molly Bergen

カンボジアにある東南アジア最大の湖、トンレサップ湖周辺には、雨季に浸水する林が広がっています。季節によって大きく環境が変化する浸水林は、地域の生物多様性、そして持続可能な漁業に欠かすことのできない重要な生態系であり、メコン川流域で暮らす1,000万人もの人々の生活を支えています。しかし、持続的ではない漁業や森林減少、森林火災、そして気候変動の影響は、自然環境だけでなく、人々の生活も脅かしています。

そこで、コンサベーション・インターナショナルのカンボジアチームは、現地コミュニティの女性たちと共に自助グループを立ち上げ、生活面での支援を行っています。そして、これまでの非持続的な魚の燻製方法から、環境に配慮した、より少ない薪で使用することのできる燻製器を導入し、自然の養殖場であるトンレサップ湖を守っています。この支援が始まって以来、売り上げが約32%も上がり、女性の経済力が向上しました。そして、女性たちが漁業コミュニティでの意思決定に携わり、ビジネスに関与する機会も広がりました。また、この地域の女子児童の就学率は60%向上し、未来の社会を担う、子どもたちの教育機会の創出にもつながっています。このような支援を通じて、環境や衛生面に関する知識の向上やマーケティングのトレーニングなどが提供され、現地女性の社会的地位の向上に貢献しています。

水産加工施設で団らんするCIの女性水産加工グループメンバー © CI/photo by Leah Duran

投稿 :CIジャパン
TOP画像:日没にトンレサップ湖で釣りをする女性 ©Kristin Harrison & Jeremy Ginsberg


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