【小説】 現実と未来

早くおまえから逃げないと行けないから老人ホームに
入るんだ
な、お母さん。
父はそう言う。
障害者センターでも言われたんだ
佳世子さんから逃げなさいって、、、。

父は2023年から老人ホームを探していた。

そして、そのたびに佳世子に早く出ていくように
言っていた

ジョコとケンカするとすぐに実家に帰ってきて
イヌを抱っこして
話さなくなった
2023年から今。

家を売れば住民票がなくなってしまう。
佳世子はジョコに相談した
もう誰にも相談できないから。
ジョコは家に住民票をおけばいいと言ってくれた

いいか。
住む場所を決めて
自立するんだ。
そういう父に
Wifi とかどうするの?
なんて、くだらないことを聞いた。
バカか。
コンビニでも行ったり
スーパーでひろえ

酷すぎると思った
金も一銭も出さない
ただ、おまえがいなくなってくれたらいい

だったら
産むなよ

都合の良い時ばっか利用していたくせに
よくいうな。
佳世子は思ったけど
言っても堂々巡りだから言わなかった

ジョコの家は賃貸だ。
でも、佳世子が契約していることになっていた
その時ジョコは遠い町にいたから

佳世子の生まれた地域に住むことを念頭にしていたから
佳世子が契約した
お金を払ったのはジョコだ。

知らない内に事態は悪化した
市営も県営住宅も
単身では住めない
県営は協議離婚していたら
単身でも申し込めていたけど。
協議離婚なんて
誰も相手にしてくれない。

そんな時
落ちたと思っていた
化粧品販売の会社から電話がなった

ご一緒仕事をしましょう。
落ちていなかった。

でも父はまず家を探せ。
遠くでもいいから。

あのね、仕事が決まったんだ。
そんなの知るか!
断ればいい!

早く荷物を引き払って
うちとは関わりをもつな。

1人暮らしができたら
遊びにきてもいいから
泊まりにきてもいいから。

なんか矛盾している気がした。

佳世子に未来は
あるのかな?
仕事はしたい。

だから、我慢してジョコの家に戻ることにした

そうして、佳世子は
逆戻りするしかなかった

ただ、思ったこと
葬式には出るが
もう親とは関わらないと決めた日。

親なんていないとわかった日

普通の家ではないと知った日
自ら頑張るしかないと決めた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?