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30代後半で大手広報→初のスタートアップ広報に転職してみて

広報のkamiokaです。
大半のメンバーと同じく、私も今年入社組のひとりです。

これまで、新卒で東南アジアにある総合広告代理店に入社し、メディアリサーチャーとして社会人スタートしてから、AE (Account Executive)異動→帰国してインフルエンサーマーケティング・プロモーション企画営業→Fintech広報→通信広報と、いろいろと経験してきました。さまざまなことをやってきているようで、実のところ、商材とアプローチの角度を変えながらずっと企業のコミュニケーションに携わっています。

今回アドカレのお題は「自由」。蕎麦好きとして、都内激戦区のひとつと聞くシェルパの拠点・大森のお気に入り蕎麦屋紹介🍜かな!と考えていたのですが……
みなさんの記事アイディアを取りまとめながら心改め、ちょうど試用期間が終わるタイミングで、私の仕事の話をしたいと思います。15年近く働いてきて自分が「入社エントリ」を書くとは正直思っていませんでしたが…


大手広報→スタートアップ広報(1人目)へ

今回の転職については知人友人に「意外」と捉えられることが多く、その理由として、年齢的にこのタイミングで大手から初・スタートアップというのは、世の中的にまだそう多くない、ということのようです。私がご縁あってシェルパで働くこととなった転職理由やきっかけについて触れたいと思います。

①仕事の幅を拡げたい

私はそこまでキャリア志向が強い方ではないですが、すぐに転職という行動に移さないにしても、カジュアルに他社のポジションに関する話を聞いたり、そのなかで定期的に自分のレジメを見直す機会を持つことは良いことだと考えています。それをきっかけにいつかやってみたいこと・方向性に対して自分が持っておいたほうがいい経験や、新たに得たいスキル、ここを強化するとこんな方向性にも転べるのでは?ということが浮かび上がってきて、いま目の前にある仕事とは別軸で”テーマ”を持つようになるからです。
おすすめされる求人は管理職が多くなってきた年頃、私って他の人が円滑に仕事を進めるための適切な意思決定をしたり、サポートしたり相談にのったりということがどこまでできるんだろうか?大手企業ではNGとされる「属人化」をむしろできるほどのビジネスパーソンなのか?などと、大きな組織で共有や確認が一日の大半のなか、もやっとしていました。40歳にぽいっとフラグを立てて何かに向かえる今、いつか働いてみたいと思っていたスタートアップ環境で働くには良いタイミングだと思いました(ま、本来何歳でもやればいいのですけど)。

②メディア環境・ステークホルダーの変化

もう言われてだいぶ久しいソーシャルメディアの存在感から近年のファンダムエコノミーの盛り上がり、今年のトレンドにもなった生成AI活用によるDXの流れなどを見ていると、メディア環境も、メディアリレーション中心の広報も、広報業務そのものも、変化の時であるとひしひしと感じています。
なるべく変化に対して敏感な環境、小回りを利かせられる環境で働くことで変化をポジティブに受け入れ対応していけるだろうと思ったのも理由のひとつです。

③BtoB広報をやりたかった

完全にBtoBサービスのみの企業で働くのも、シェルパが初めてです。
BtoB商材の広報には一定の「型」があると勝手に思っていて、広報としてキャリアを積んでいくなかでその型を習得したいと思っていました。これまでの職場でBtoCかつBtoB(BtoBtoCと言っていいのかもしれない)商材を担当した経験もありましたが、今回BtoB SaaSを中心に転職活動するなかで、よく採用担当者に「なぜあなたがうちに?」「ニッチだけど大丈夫?」など、私の比較的わかりやすい会社・商材の職歴から意外がられたので、「やはり私にはこの領域の経験が必要だ」と逆に認識を強固にしました。笑

④コロナ禍で知った「ESG」

コロナ禍で人間の経済活動がいかに環境に負荷をかけているか、いま起きていることは自然のバランスを崩した結果だといった言説も飛び交いました。物理的に狭い空間に閉じ込められたからこそ、情報を通じて視野が広がったような感覚がありました。そんななか、ニュースなどで「ESG」のワードを頻繁に目にするようになりました。
さかのぼってみると……現在の"サステナビリティ"という言葉で表現されていなかったと思いますが、最初にこの分野に興味を持ったきっかけはサフィア・ミニーの著書が出て注目されたタイミングだったように思います。ハンドメイド品や民芸品が好きなので、People Treeのフェアトレードから関心を持ったのを覚えています。その時代の個人レベルのSocial Goodな取り組みという温度感から、いまや企業価値に影響を及ぼすものさしのひとつになっているとは…とわくわくしました。

実際に働いてみて

早いもので、試用期間が終わります。(正式採用と思っていいでしょうか)
転職報告をした際、周囲からは「大丈夫?テンション合う?」と心配もされましたが、いまのところ楽しくやりがいを持ってお仕事させていただいています。シェルパはおそらく比較的大人なスタートアップで、平均年齢34歳(2023年6月時点)です。採用面接がずっとオンラインだったので、内定をいただいた後希望してオフィスにお邪魔しましたが、その際穏やかで静かな空気にギャップを感じつつも「やっていけそう…」と思ったのを覚えています。

3か月で色々できた

勢いに乗っているシェルパのさまざまな新たな発表ごとに加え、セミナーの企画から運営、事例コンテンツやnoteの立ち上げ、ソーシャルメディア運用など、これまでディレクションの立ち位置で関わっていたような業務も自分の手で行うことが多くなりました。広報1人なので当然ですが。
大手企業ではプレスリリース1本出すのも段階的なプロセスが必要ですし、ブログ1本アップするのも結構大変です。シェルパにきて、こんなサクッと色々できるのか~、noteも昔ブログをやっていたノリで自分でもやろうかななど自分のなかでも拡がりが感じられてうれしいです。

広報がサステナビリティ部門を担っている発見

新たな発見があったのは、シェルパのお客様では、広報担当者様がサステナビリティ部門を担っているケースも多いことです。私の過去の職場では、サステナビリティ・ESG関連はIRまたは環境部という別組織の主管だったのですが、たしかに、定性的な表現で社外のさまざまなステークホルダーとコミュニケーションするという観点で広報担当が非財務情報開示で重要な役割を担うのはとても自然なことだなと思いました。
また、お客様のユースケースを用いた情報発信はBtoB広報においてとても重要ですので、セールスやCS、ESGエキスパートチームをはじめ社内のみなさんが築いた信頼や当社への期待に沿う情報発信になるよう貢献していきたいです。その際、自分の大手での経験から、先方のご担当者様の視点に立ち広報的にされたら困るであろうこと、文章表現、スムーズな社内承認など、ご負担をかけずにお客様にとっても良いPR機会になるよう、想像力を働かせていきたいと思っています。

自然がいい感じなオフィス環境

窓の開かないオフィスビルにはない、外の世界とつながっている感じ、街の一員感が個人的に好きです。特に、会社の前の遊歩道や公園がとても気に入っています。いまは寒いですが、ランチ休憩時にコンビニコーヒー片手に日向ぼっこしています。有名な貝塚にも今度行ってみたいです。

おわりに:2023をふり返って

思いのほか長くなってしまいました。ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。今年は、良い転職ができて、有給消化期間中に冒頭で少しお話しした学生時代からの縁である心の実家・東南アジア某国で心の親戚や懐かしい方々に再会し、とても良い一年でした。

変わらぬ風景。バイクに乗る時のマスクが不織布になっていて時代を感じる。
心の親戚のみなさんと
イカのフーティウ

みなさま、良いクリスマスと年末年始をお過ごしください🤶🤶🤶



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