見出し画像

フランスの年越し

新年おめでとうございます。
フランスでは直前に不幸があっても喪中でも、新年を祝って大丈夫。
むしろそういう年こそ家族集まって、新年を祝います。

とはいえ日本の年末年始を知っている身には、海外の年末年始は寂しい。
フランスも同じです。伝統的な行事というものがありません。

日本にいた時は全くありがたみを感じていなかった紅白歌合戦や門松、お正月番組、お節料理などが、懐かしく感じられる時期です。

今年は夫の両親、伯母を招いて28日から元日まで一緒に過ごしました。
大人だけの年末年始。

下は31日のランチです。
削ったチーズをプレートで焼く「ラクレット」。
冬の日常の料理。日本だったらおでんぐらいの感じでしょうか。
プレートを使うから、お好み焼きやたこ焼きかな?

チーズだけでもいいけど、わたしは玉ねぎやマッシュルーム、
トマトと一緒に焼くのが好き。

下がわたしが今回食べた量。ジャガイモは先にゆでてあります。そしてハムやソーセージ。それからピクルスを付けます。

チーズはこれが4人分。

午後は博物館でお散歩。

夜は年越しそばを食べたいところだけれど、80歳前後の美両親、美伯母(フランスでは、義理のという意味に美しいという言葉を使います)が一緒なので、フランス風に過ごします。

アペリティフはシャンパーニュ。
20時になると、大統領演説が始まります。
紅白歌合戦や裏番組の方がずっと楽しそうですけれど、国民的行事として大統領演説を聞きます。

「そろそろ始まるらしいよ」とシラノ。

クリスマス・ツリーが出ているのは、どこの家庭も一緒。
フランスは新年もクリスマス・ツリー。
1月中旬から末辺りに片づけます。

さあ、マクロン大統領が登場しました。彼の話は長い

ゆっくり夕食を取り、年越しのメイン・イベントは、2024年1月1日0時。

シャンゼリゼの花火をテレビでみます。
大きな都市では独自の花火がありますが、ムーランにはなし。

テレビを横に流しつつ、ビズ(ほっぺたにするキス)をし合って、「新年おめでとう!」を言い合う。そして、ベッドに向かう。地味ですね。

一夜明けてもおめでたさは特になし。

新年の特別な料理はありません。
お節料理もなつかしいけど、わざわざ作るほどでもなし。
地味な年明けです。

1月2日からは普通通り出勤。日常がはじまります。

近年、プロジェクションマッピングが市役所や街の劇場、教会などで行われ、夜の街を彩っています。ムーランでは1月6日まで。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?