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【日本ドラマ】2023年夏ドラマ短信3

2023年夏ドラマの初回を見て行く短信シリーズ、その3です。

何見るリストはこちら→2023年夏ドラマ、なに見る?
短信1はこちら→2023年夏ドラマ短信1
短信2はこちら→2023年夏ドラマ短信2


『ばらかもん』

本作は、マンガ→アニメ→ドラマという道を辿っているようです。かなりの人気作品なんですね。
一つのことに情熱を燃やすこと、そしてそうできる環境にいる、ということは多くの人にとって理想的なことなんだと思います。
一心に情熱を傾けられることを持つこと自体、実は誰もができることではないので、このテーマは繰り返しフィクションで描かれてきたし、これからも描かれて行くでしょう。

書道はいつかやりたいと思い続けていることのうちの一つなので、内容よりも書かれた文字に関心があります。
公式ウェブサイトの撮り下ろし写真の中の「ばらかもん」という文字は、半田清舟せいしゅうを演じる杉野遥亮さんご自身が書かれたそうです。私はこの文字好きだなあ。
作中の文字は誰が書かれているのか、公式サイトをさっと見ただけではわかりませんでした。エンドタイトルに出てたのかな?

ドラマそのものはというと、つい流し見になってしまいました。
「島の人達の親切なお節介」と「それに戸惑う主人公」とか「ちょっと生意気だけど、やがて主人公にとって重要な役割となる子ども」とかの感じが苦手で笑
継続視聴はまだわからないけど、見ても流し見になってしまうかも。

『ハヤブサ消防団』

都会の作家、三馬太郎(中村倫也)が山間の隼地区で暮らすことになる流れはスムーズだし、最初嫌がっていた消防団へ入ることになる流れもスムーズ。

第1話のクライマックスの火事の場面のCGは、仕方ないか。
消火活動の最初から住民救出までのシーンがワンカットでした。臨場感の演出として良い方法ですね。長回し好きです。

中村倫也さんをはじめ、地域のおじさまがたのキャストも魅力的な俳優が揃っています。岡部たかしさんは今期は『リズム』にも出ているし、このところ多くの作品に出演されている印象です。
太郎の担当編集者は山本耕史さんです。今のところ普通ですが、これからどうにかなるんでしょうか。ついこのまま普通じゃないでしょって思ってしまいます笑

第1話の最後に新たな事件が起きて、次も見たくなる展開になっています。
継続視聴決定です。

『彼女たちの犯罪』

ミステリアスな内容をほぼ明かさないまま視聴者を惹きつけておく力のある初回でした。
このままのペースでいくならば、かなりおもしろい作品になりそう。

ニアミスしている3人の女性が、一つの犯罪を犯すのか。それとも犯罪に見せかけた一芝居なのか。
わからなすぎると興味も湧かなかったりするし、思わせぶりが過ぎると鼻についたりすることもあるので、この初回はとてもバランスがいいと思いました。

継続視聴決定です。

『VIVANT』

なぜだろう? なんだか昭和の香りを感じる作品です。
中央アジアの某国で商社が展開するプラント話、みたいな設定自体が、いまの景気の悪い日本の話っぽくなくて、日本が調子に乗ってた頃の感じが漂ってるんですよね。商社が王様みたいな時代。
現在の日本の経済が実際のところどうなのか私は良くわかりませんが、当時と今とでは商社の立ち位置も、持っている力も違う気がします。

スパイやら陰謀やらの冒険活劇ということみたいですね。この手の話は、だれが犯人だ裏切り者だ結果的にどこそこの仕組んだ陰謀だ、ってそういう結果はどうでもいい気がします。おそらくほぼ意外性はないし、仮にあったとしてもそれがなに?っていうことにしかならない。求められているのは冒険そのものであって、その意味で中央アジアという背景はとても魅力的です。
日本に舞台を移しても視聴者を引っ張っていけるくらいのお膳立てをモンゴルフェーズで作れるかどうかが鍵になるかと思います。

しばらく見ていきます。

『トリリオンゲーム』

TBSでは昭和ブームが起きているのでしょうか。本作もめちゃくちゃ昭和臭がします。昭和のバブル期ですね。
もちろん当時はベンチャーなんて発想ほとんどありませんでした。人材不足で仕事はいくらでもありましたし、一度就職してしまえば、無能でも居場所を確保してもらえるくらい企業に余裕がありましたから。

なにが昭和ってまずハル(目黒蓮)のヘアスタイル。これは目黒さん、ウィッグですよね? そのせいか余計に浮いて見えて、ファンタジックです。さらに、ハルの“破天荒な”キャラクター。破天荒という概念がもうなんか昭和的です。あでも別にだれも破天荒とは言っていないのか。昭和なのは私か。
いや、言い方はどうあれ、このキャラクターは昭和のバブル期の、独自の方法でのし上がっていくタイプの主人公を擁した成功物語みたいなやつの典型です。
桐姫(今田美桜)や祁答院けどういん(吉川晃司)などのキャラもなかなか古典的で新作マンガというのが意外なくらいです。

人力AIはちょっと無理があったなあ… 人力自体はできても、たった一人での対応は無理でしょう。AIなのに待たせるの?ってなったはず…

次回はホストが絡むので見ます。

* * *

『ハヤブサ消防団』について書いたあと体調を崩してしまい、この記事を放置してしまいました。
だいぶ時間が経ってしまいましたが、3作品分を書き足しました。
序盤を越してしまった作品も多いですし、今期は短信としてはこれが最後になるかもしれません。いや、あと1記事くらいは書けるかな? 

それではみなさま、よいご視聴を。


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