見出し画像

バリューグラフ#06 空気清浄機

2023年からの新たな取り組みとして、私の好きなバリューグラフを、毎週1個つくってみたいと思います。
今回は一人で作成しますが、本当は複数人で作ったほうが良いものができます。

バリューグラフについては下記を参照してください。

今回作成したバリューグラフはこちら。

バリューグラフ#06 空気清浄機

以下に、バリューグラフを見ながら、つらつらと思ったことを書いていきます。

今回は空気清浄機がテーマ。初めて空気清浄機を買ったのはいつだろう?少なくとも学生時代に一人暮らしだったときは持ってなかったです。

そもそも空気をきれいにしたい、というニーズは空気に不満がなければ出てきません。その不満の原因は、排気ガスだったり、花粉だったり、匂いだったり。

排気ガスや花粉は、例えば自分自身のアレルギーとして気づくこともあると思うので、この場合はニーズが生じますね。匂いについては、通常は自分が慣れている匂いというのは自分ではわからないので、他者を考えたときに出てくるニーズだと思います。

また、細菌については、細菌がいるかどうかは自分ではわからないので、防衛というニーズですね。保険と一緒で、今時点で直接的な影響があるわけではなくとも、何らかの不安を解消するためのもの。効果があったかどうかをユーザー自身が実感することは難しいかもしれません。

空気という目に見えないものに含まれる、通常では検知できない微小なものを対象にした製品なので、他の家電と比較するとユーザーが価値を実感しにくいかもしれません。

そう考えると、どうすれば価値を実感できるかがポイント。もちろん空気清浄機が働いた結果はフィルターに現れます。使えば使うほどフィルターは汚れるので。定期的にフィルターを掃除したり交換する必要はあるのですがどうしても忘れがち。

フィルターの掃除&収集結果の分析とかがあると良いかもしれません。フィルターが定期的に送られてきて、それを分析した結果をユーザーに返す。これにより、空気清浄機がどれだけユーザーの環境を改善したかを伝えることができる。すると空気清浄機に対する興味が沸き、価値を実感してくれる。そんなことができるかも。

他の観点で面白いと思ったのは、「家族に不満を言われたくない」という価値。同居人がいると、匂いの問題は生じます。匂いの感じ方は個人差があり、自分以外が原因の匂いには敏感になります。匂い問題を解決できる製品って空気清浄機以外だと、香水とか消臭剤とかでしょうか?香水が足し算なのに対して、空気清浄機や消臭剤は引き算。これらを組み合わせて、空間の匂いのデザインができると面白いかもしれません。そのためには匂いの可視化が必要だけどそれがまだ難しいのだと思いますが。

今回のバリューグラフは、作り始めたときは、ちょっと難しいかもと思ったのですが、一人と同居人という違いで考えると変わった観点も見えてきました。前回のヘッドセットが【聴覚】に関する「個」と「他者」を考えるものだったのに対して、今回の空気清浄機は【嗅覚】に関する「個」と「他者」を考えるもの。こういう考え方は面白いですね。ちなみに次回はエアコンの予定なので、体感温度という感覚は登場すると思います。考えるのが楽しみです。

いかがでしたでしょうか?
他にも、作って欲しいバリューグラフのリクエストがあれば、ぜひコメント下さい!

※バリューグラフを使った、さらなるアイデア発想については下記を参照ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?