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チョコレートは栄養がいっぱい
チョコレートについて学んでいて、もう一つ驚いたのは、チョコレートやカカオの栄養についてでした。日本で生まれ育った私は、子どもの頃から「チョコを食べると虫歯になる」「チョコを食べるとニキビができる」「チョコを食べると太る」など、マイナスなイメージを植え付けられて来ました。それどころか、自分が母親になった今、子どもたちにも「チョコは食べちゃダメ」と口酸っぱく言ってきていました。
ただ、きちんとチョコレートやカカオについて知ると、その考えがすべて間違っていて、なんなら正反対だったことを知りました。
カカオの栄養
チョコレートの原料であるカカオは3000年以上前から滋養のある食べ物とされていました。その理由は、カカオポリフェノール、テオブロミン、脂肪酸、食物繊維などが豊富に含まれているからです。
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カカオポリフェノールとは
カオポリフェノールは代表的な栄養成分で、チョコレートの苦い味はこのカカオポリフェノールが入っているからです。高い抗酸化作用を持つポリフェノールは体内の酸化を抑えてくれるので、動脈硬化の予防や肌老化の防止、アンチエイジング、アレルギーの改善、リラックス効果を持っています。免疫力も高めてくれるので、風邪などの病気予防にもなり、良いことづくしです!
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テオブロミンとは
テオブロミンという名前は、ギリシア語で神の(theo)食べ物(broma)という意味を持つカカオの学名Theobromaに由来しています。テオブロミンも苦味成分で、カカオはテオブロミンを含む数少ない食品です。テオブロミンんは脂肪の蓄積を防ぎ、体重増加を抑える効果があります。チョコレートを食べると太る、と思っていたので驚きの効果です。「チョコを食べると太る」というのは迷信だったんです。
テオブロミンには、血流アップや覚醒や興奮作用があるので、集中力を高めてくれ、疲れを和らげてくれます。疲れたときにチョコレートを食べたくなる、チョコレートを食べるとイライラがおさまる、勉強の前にチョコレートを食べよう、っていうのは、このテオブロミンの効果だったんです。
脂肪酸とは
カカオの脂肪分を構成する脂肪酸は、ステアリン酸、オレイン酸、パルチミン酸。例えば、オレイン酸はオリーブオイルにも含まれている脂肪酸です。一番多く含まれているステアリン酸は、体内に吸収されにくい性質を持つため、体脂肪として蓄えられにくいです。全て良質な脂質なので、悪玉コレステロール値を下げ、血液をサラサラにしてくれます。そのため、動脈硬化や高血圧などの生活習慣病に対する効果があります。
カカオに食物繊維?
カカオには、食物繊維の一種であるリグニンという栄養素も多く含まれています。リグニンには、腸内細菌を増やし、腸のぜん動運動を活性化する働きが期待できるため、腸内環境を整え、便通を良くする効果も持っています。カカオ=チョコレートに食物繊維が含まれているなんて知りませんでしたが、カカオは果物なので食物繊維が含まれていても不思議ではないのだと思います。ちなみに、明治と愛知学院大学の調査によると、高カカオチョコを1日25g食べるとコレステロールや血圧の改善のメリットが大きいと言われています。
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ちなみにカフェインは?
カカオが体に良いことは分かったけれど、子どもを持つ親として、気になるのはカフェインです。コーヒー同様、カカオにはカフェインが含まれているので、集中力を高め、ストレスを軽減してくれるという良い効果があります。ただ、依存効果もあるカフェインの摂りすぎは注意しなければいけないので、調べてみました。
まず、チョコレートに含まれるカフェインの量は、高カカオチョコレート100gに対して70-120mg、ミルクチョコレート100gに対して15-35mgです。カフェインの1日の摂取量は日本では設定がないのですが、カナダの保健省の基準では大人は最大400mg/日となっています(ちなみに妊婦さんは300mg/日)。
子どものカフェイン摂取量についても明確な基準はありませんが、カナダの保健省では4-6歳は45mg/日、7-9歳は62.5mg/日、10-12歳は85mg/日以下が推奨されています。他の研究では、4-6歳は25mg/日、7-12歳は50mg/日とするデータもあるので、このあたりの数値をもとに各家庭でどれぐらいの量を子どもに食べさすかを決めたら良いのかなと思います。
ここからは私の考えですが、そもそも乳幼児は消化器官が未発達のため、砂糖を含む食品は負担が大きいので、1歳未満などの小さな子どもはチョコレートに限らないですが、チョコレートも食べささない方が良いのかなと思います。例えば5歳の子であれば、高カカオチョコレートであっても25-35g(板チョコ2-3欠片)ぐらいは食べても良いのかなと思います(100gに対して95gのカフェイン←平均値、摂取量35mg/日←2つのデータの平均)。
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そして、これはあくまで毎日食べるのであれば、の数値なので、毎日食べないのであれば、時々多めに食べても問題ないと思います。子どもでも適量を食べるには免疫力アップや体作りのためのミネラルもあるのでメリットが多いと思います。問題なのは、カカオ以外の砂糖や添加物の方だと思っています。体に良い栄養がたくさん入っているチョコレート、気分や体調に合わせて上手に取り入れたいなと思います。
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