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仕事まみれのイチ会社員が、服作りをはじめた話

こんにちは、こんばんは、だんよしかです。

私はcicachanという天然素材系のワンピースブランドをやっております。最近はブラウスやスカートなども売っています。ぜひ見てみてください。(宣伝)


表題の件、わたしを知っていただけてない方が大半なので、そもそもの自己紹介をしたいと思います。

生まれは中国、育ちは日本、今は広告代理店

私は両親が中国人で、3歳の時に父親の転勤で日本に来ました。その後仙台→大阪→埼玉→東京と、転々とし、今に至るまでほぼ全てを日本で過ごしています。

母国語は日本だし、見た目も中国人に見えないとよく言われます。国籍も20歳のとき、帰化しました。それでも正真正銘の日本人ではありません。純中国人の親の元育ったので、中国文化もすごく好きだし、考え方も混じってると思います。

高校受験や就活を経て無事就職し、広告代理店で仕事をはじめました。どの会社もそうですが、代理店は特に多種多様な人がいて、様々な価値観がひしめき合っています。毎日社内外でいろんな人と接して、テーマパークみたいだなと思ってます。

新しい考え方がどんどん受け入れられる会社だけど、ひとつだけ、「頑張らない」ってことには、厳しい会社でした。

頑張らないことを受け入れてほしい

すごく甘えたな中タイトルになりました。が、これが私の本心であり、ブランドを立ち上げた理由です。

小さい頃から親には勉強頑張りなさいと、コーチには部活頑張りなさいと、上司には仕事頑張りなさいと、頑張りなさいまみれ。それは私が頑張ってきた裏返しで、期待値がどんどん高くなった結果であり、自分も期待される自分が誇らしかったのかもしれません。

でも仕事を続けて、嬉しいこと悲しいこと悔しいこと、たくさんのことを経験して、色々な価値観の人に触れて、その中で「頑張らなくていいよ」と言ってくれる人は少なかった。

もちろん、受験など期間が決まってるものだったら頑張るのって偉いと思います。でも、仕事ってずっと続くんですよ。なのに頑張れって、続けることが大事なのに、それでは続かないんじゃないかと。

ガーゼの魅力に取り憑かれた日

頑張っていたらある日どうにも気持ちが立ち行かなくなって、当時の彼氏に相談し、優しい彼はなんとプロポーズという助け舟を出してくれました。

そんなこんなで結婚して、運良く子宝にも恵まれ、可愛い我が子(娘)が誕生し、仕事をしていた日々を全力で忘れようと育休を謳歌していました。

ある日ふと、我が子が来ていたガーゼの寝ぐるみを見て、「着てみたら気持ちよさそうだな…」と思い、本屋でパターンを買い、通販でミシンを買い、問屋で生地を買い、見様見真似でガーゼのワンピースを作ってみました。

着た瞬間に、「これは私の人生を変える。」と、確信したんです。本当にすごく気持ちよかった。

いつか仕事復帰しても、土日にこんな大好きな服を着ておうちでリラックスできたら、どんなに疲れても自分に戻れる。この服がわたしに頑張らない時間をくれるんだ。

その時感じた気持ちを、誰かに届けたくて、ブランドを始めることにしました。だから始めた当初のキャッチコピーは「週末服」でした。

イチ会社員のおおきな夢

その後はたくさんパターンや縫製の勉強をして、creemaというサイトで仕事の傍、ハンドメイド作家として活動をはじめました。

幸いにも好きと言ってくれる方が増え、今はパタンナーさんや職人さんに制作作業をお手伝い頂いています。

頑張りすぎちゃった人や、疲れちゃった人、うまくいかない人、女性の悩みの全部をやさしく包んでくれる服を届けたい。

cicachanは他人に見せる前提ではなく、自分のための服だから、生地もかっちりしてないものが多いです。

抱えている荷物をそっとおろして、cicachanの服に袖を通して、ゆっくりお茶を飲んで、こんな人生もいいなと思ってほしい。

こんな壮大な夢を抱いて日々服作りをしています。



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