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イタリアのコーヒーで面白いもの発見:「Push&Coffee」ワンタッチで熱くなる!

イタリアのコーヒーで面白いものを発見した。

その名も「Push&Coffee」

袋を押して、シャカシャカ降ると、熱くなる!

どういうことだ??

マンマが面白いと送ってきてくれた動画がこちら。


使い方は次の3ステップ。

①電源マークを押す
②シャカシャカ振る
③2分後には熱々のコーヒー!

原理はホッカイロのような感じなのだろうか。

今度、社長に聞いてみたい(さすがに企業秘密かもしれないが)。

(ちなみに、この社長はすごく良い人で、私たちのオンライン料理留学「Serie A」の活動をとても応援してくれている。)

もちろんバールでの1杯には代替出来なくても、オフィスで飲んだり、長距離移動の時などに良いかも知れない。


しかし、何ともありそうでなかったプロダクトである。

今までなかったのは、ある意味、イタリアっぽくないからだろうか。

商品の作り方としては「日本的」だなと思う。ペットボトルのお茶、缶コーヒー、今年大流行の「生ジョッキ缶」まで、普通なら諦めるシチュエーションの隙間を、技術で解決するのが日本だと思うからである。

「家で窯焼きピッツァ食べるのは無理だよね。だから窯焼きピッツァ食べたい時はピッツェリアだね」と、’窯焼きピッツァ風冷凍ピッツァ’を到底信じないイタリアに対して、
「家でもビールサーバー’のような’ビールが楽しめる」というものを生み出して、実際にそのクオリティがかなり高くて、それを喜んで受け入れる土壌が日本にはあるのである。


それはさておき、美味しいのか?

マンマいわく「かなり美味しい」とのこと。

コーヒーの味にうるさいイタリア人に「うん」と言わせるのは、大変な努力を要することが想像される。

どれくらいうるさいかというと、20歳の子供でさえ家のコーヒー豆が変わったことにヤンヤと抗議をし、26歳ともなれば、街の中のバールの味の違いを熟知していて、どのバールのコーヒーのどれが美味しいか、なぜ美味しいのかを熱く語ってくる。驚いた。

そんな環境で育った彼らが出すコーヒー商品は、彼らのお目にかなった商品が出来上がってくる。スターバックスがイタリア人相手に勝負出来ないわけだ。

そして、社長のLeonardoは、自らが美味しいと思わないものを世に出すような人ではない。

余談だが、こうした傾向は、イタリア人の経営者に多いように思う。己の中にある種の「徳」や「美学」があって、例え天井が知れていても、自分が愛せる仕事を行う。市場ばかりを見て極端に金儲けに走ったり、なんとなくの中和策でGoということがない。私が接してきた人々から得た肌感覚だが、イタリアの企業が家族経営が多いことも考えると、なんとなく外れてはいない気がする。


というわけで、話が広がってしまったが、何が言いたいかというと、「美味しいコーヒーをいつでも飲みたい」という、イタリア人の90%に共通した願いから出た、ストレートで面白い商品だということで紹介したかった。


マンマが送ってくれたので、もうすぐ届くこのコーヒーを飲んでみるのを楽しみにしている。

果たして、美味しかったら?

美味しかったら、即座に私の職場の(めちゃ不味い)ジョージアコーヒーのマシンと替えてもらうよう、会社の総務に交渉してみよう。笑


ちなみに、レオナルドの会社はここ。

https://www.leonardos.it/

食品科学の研究をしたり、学校にフルーツを配布する事業をしたりしている。

では、Buon caffe☕

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