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本場イタリアで人気のLavazza(ラバッツァ)はトリノで生まれた~Born in Torino②~

イタリアといえばコーヒーを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?それもそのはず、イタリア人は平均で一日に3~4杯コーヒーを飲みます。
では、イタリアでメジャーなコーヒーメーカーといえば、何を思いつきますか?
ILLY(イリー)または、LAVAZZA(ラバッツァ)ではないでしょうか?

あなたはどちら派ですか?

私は、もちろんLAVAZZA派です!
なぜなら、LAVAZZAはトリノで生まれたから!

レストランで提供されるLAVAZZAのコーヒー

1. LAVAZZA(ラバッツァ)コーヒーとは?

① LAVAZZAコーヒーの歴史は130年!


ウキペディアによると約8割のイタリア人がLAVAZZAを選んでいるそうです。そのLAVAZZAは、ルイージ・ラバッツァにより1895年トリノのサン・トマーゾ通りの一軒のコーヒー店から始まりました。
ルイージはコーヒー豆の産地や種類の違いを発見し、顧客の好みに合わせてブレンドすることを学びました。
今私たちが飲んでいるLAVAZZAのコーヒーブレンドはルイージが世界中のコーヒー豆を組み合わせて作ったものです。

また、LAVAZZAはパッケージにもこだわりを見せます。コーヒー豆のフレーバーをキープするためにペルガミン紙を用いた2 層の紙で袋詰めし、大量のコーヒーを必要とする家族に大変好評でした。

その後、LAVAZZAの真ん中のAを大きくした印象的なロゴへ変更、「 Lavazza Paradiso in tazza (カップの中のラバッツァパラダイス)」と新聞やラジオでのマーケティングを開始、工業化で大量生産に成功し一躍イタリアのトップ企業の仲間入りを果たします。
海外展開も積極的に展開、世界的企業へと成長していきます。

現在は、コーヒー生産国の生活条件を改善することを目的とした社会的責任プロジェクトや持続可能性への取り組みも積極的に行っています。

LAVAZZAの歴史(LAVAZZA公式ホームページ)


② LAVAZZAコーヒーのラインナップ


日本でもおなじみのLAVAZZAの主要な商品は、以下の3つです。

Qualità Oro・・・Oroとはイタリア語で金という意味です。なので、LAVAZZAのゴールドブレンドですね。中南米産アラビカ豆から6種類をブレンドしたLAVZZAの代表的なコーヒーです。バランスが良く飲みやすいので我が家はいつもこちらをいただいています。


Espresso Italiano Classico・・・中南米産アラビカ種100%のブレンドで芳醇な香りと深いコクが特徴。スローローストのコーヒー豆が、イタリアンエスプレッソ特有の力強いボディ感がある味わいです。

Caffè decaffeinato・・・カフェインを90%以上取りのぞいた中米産アラビカ種100%。本格的イタリアンコーヒーの贅沢な味わいを損なうことなく、カフェインを避けたいという方に理想的なブレンド。

上記以外にもたくさん種類があります。(LAVAZZA公式ホームページ)


③ MUSEO LAVAZZA(ラバッツァ博物館)

LAVAZZAが好き!LAVAZZAに興味がわいてきた!純粋にコーヒーが好き!というあなたは、トリノのラバッツァ博物館を訪れてみてはいかがでしょうか?
私も次にトリノへ行ったときには、訪れたいと思っています。
さすがイタリア、ホームページも斬新なデザインでまるでアートミュージアムさながらです!

▻MUSEO LAVAZZAへのアクセス

住所
Via Bologna, 32, 10152 Torino TO, Italy
+39 011 217 9621

バス(トラム)で
18番/57番バス→PARMA下車
24番/27番/93番/N57バス→ANCONA下車

車で
Corso XI Febbraio (XIフェッブライオ通り)→ Ponte Bologna (ボローニャ橋)→ Via Bologna(ボローニャ通り)
※博物館には駐車場はありません。近くの公共駐車場は、Via Ancona 17/A(GTT 運営)にあります。
LAVAZZA博物館 公式ホームページ

※上記リンクは英語ですがグーグルの翻訳機能を使えば日本語でお読みになれます。

2. コーヒーとイタリア人

① イタリア家庭でのコーヒーの淹れ方

さて、イタリアのコーヒーといえばエスプレッソ。
エスプレッソとは凝縮されためっちゃ濃いコーヒーのことです。ちなみに、バールで作るコーヒーをエスプレッソと呼び、自宅で作るコーヒーはエスプレッソでもコーヒーと呼ぶようです。
例えば、自宅に招待した友人やお客様に「エスプレッソいかが?」とはいわず、「コーヒーいかが?」というそうです。

レストランで提供されているLAVAZZAのエスプレッソ

この凝縮コーヒーに、こんなにたくさんの砂糖いれちゃって溶けるの?という位たっぷりの砂糖を入れてスプーンでクルクル溶かしてから、一気に飲み干すのがイタリアンスタイル。

イタリア人は、一日に3~4杯、時には6杯もコーヒーを飲みます。毎回バールに行っていたら面倒ですよね。実は家庭では「モカ」を使ってガス台でコーヒーを淹れます。BIALETTI(ビアレッティ)製のものが有名で、カルディなどで売っています。あなたも見たことがあるのではないでしょうか?

作る人数によって大きさが違う(左:二人分、右:6人分)


カラフルなモカとおしゃれなデザインのモカ

この「モカ」は使えば使うほどコーヒーが美味しくなるそうです。「モカ」は洗剤で洗いません。水(お湯)で洗うだけなので、コーヒーの油分が染み込み美味しくなるそうです。

「モカ」を使ったコーヒーの淹れ方の参考にビアレッティ社のYoutubeのリンクを貼っておきます。

最近では、直火ではなく電気で淹れるタイプの「モカ」や、デロンギ社の全自動エスプレッソマシーンも流行っているようです。

電気で淹れられるタイプのモカ
全自動のエスプレッソマシーン

② イタリアで朝にしか飲まないコーヒーとは?

私はコーヒーの中ではカプチーノが好きなんです♪
上にそっと浮かんでいる泡あわをスプーンですくって食べるのがたまらないんですよね。

レストランでディナーの後に「コーヒー飲む?」と聞かれて「コーヒーってエスプレッソでしょ?カプチーノがいいなぁ。」というと、「イタリアでは、カプチーノは朝にしか飲まないんだよ。」と言われてしまいました。

そう、イタリアではカプチーノは朝にしか飲まないそうです!

でも、私は外国人だからという理由で、ランチの後もディナーの後も、私のいるテーブルでは、みんなの食後のエスプレッソの注文に交じって一杯だけカプチーノを注文しています^^

イタリアでは朝食にしか飲まないカプチーノ

③ コーヒーとイタリア人

▻エピソード1
コーヒーがお好きな友人のご両親。「モカ」でコーヒーを淹れます。すると、下の部分にたまったコーヒーは濃く、上の方のコーヒーは薄めになります。そこで、喧嘩にならないようにたまったコーヒーを二つのカップにそそぐ際は交互に注ぎ、同じ濃さになるように気を使っているそうです。

二杯のエスプレッソコーヒー

▻エピソード2
義姉が日本に遊びに来た時の事。小さい子供がいたので、ランチを済ませ足早にレストランを出ました。すると、しばらくして義姉が「コーヒーが飲みたい」と何度も訴えてきました。見かねた夫が「そこの自動販売機にコーヒーあるから、それを飲んだら?」と解決策を提案し、コーヒーを買って飲んでいました。
食後にコーヒーを飲まないと禁断症状がでる義姉の様子がイタリア人らしいなぁと思わせるエピソードでした。

エピソード3
イタリア人にとってエスプレッソがコーヒーなのでアメリカンコーヒーは「汚れた水」と呼ばれているのだとか、、、💦
イタリア人の友人にアメリカンコーヒーを提供しようもんなら「no, no, no!」とすごい勢いで拒否されます。
そして、これが普通のリアクションなのですが、わがイタリア人の夫はこの「汚れた水」のほうが好みなんです。イタリアンスタイルのコーヒーは強すぎるからと(笑)。
こういうイタリア人も稀にいるようです。

「汚れた水」ことアメリカンコーヒー

▻エピソード4
イタリアの夫の実家では、朝の家事がひと段落した10時ごろと、お昼寝から起きてきた3時ごろに、義母は家族メンバーのそれぞれに「Un caffe?(コーヒー飲む?)」と聞いて回り、人数分のコーヒーを「モカ」で作ります。

私にはこのイタリアンスタイルのコーヒーは強いので大抵「No, grazie.(ありがとう。でもいりません。)」と断っていますが、たまに「Si, grazie.(はい。いただきます。)」と答えると義母が「Ha detto di si! Allora, lo prendiamo insieme!(彼女が飲むって言ったわ!じゃあ、みんなで一緒に飲みましょう!)」と喜んでくれます^^
そして、女性陣はキッチンでコーヒーを飲みながらおしゃべりに花を咲かせ、男性陣は、リビングでコーヒーを一気に飲み干し自分たちのやりたいことに取り掛かかります。

おしゃべりしながらコーヒーを頂く

④ 追記:WBCのベンチにエスプレッソマシーンを持ち込むイタリアチーム(2023年3月17日)

WBCのベンチにエスプレッソマシーンを持込むイタリアチームが世界で話題になっています!


もちろん、昨晩の対日本戦でもちゃんとありました^^


最後までお読みいただきありがとうございました^^
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