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”お土産を買って渡したい人”が少なすぎて寂しくなった

沖縄空港でお土産を買おうとなったとき、いま会いたい人がほとんどいないことに気づいて、旅の高揚感の中にすこし寂しい気持ちが混ざりこんできた。

言い方が悪かったかもしれない。今の私は、「お土産を買って渡すために連絡を取る」気力がほとんどないのだ。いつもなら複数の友人知人の顔を思い浮かべてお土産を選ぶ時間は、旅行のプランにしっかり組み込むほど私の楽しみのひとつでもあるというのに。

「潔く土産なしでもいいではないか」と思ったものの、しょっちゅうお土産を買ってきてくれる友人家族と、ほかの誰にも聞かせられやしないネガティブな感情を聞き流してくれる妹には、やっぱり何か買っていきたいと思った。

そういえば”癖が強い妹”に、「サッポロちゃん(私)、ペットボトルに沖縄の砂詰めてきてな!」という本気なのか冗談なのかよくわからないリクエストをされていたのに完全にスルーしていた。思い出したのがもう空港だから遅い。そしてたぶんすぐ捨てられると思うw。

友人家族には、沖縄土産NO1と一押しされている「パイナップルケーキ」を買った。妹のところには、沖縄そばの写真を送ったらやけに羨ましそうだったので、「沖縄そばセット」にする。幼い甥っ子たちが食べてくれるかわからなかったので、「雪塩ちんすこう」も添えることに。

長い行列のレジ待ちの間に、「沖縄黒糖」を追加。これはいつも親戚のおばちゃん並みにいろいろ持たせてくれる友達のお母さんに渡したいなぁと思った。商品を見て渡したい相手が浮かぶのも嬉しい瞬間だな。

パレットの絵具に他の色が混ざるような…寂しい気持ちがじわじわ侵食してきていたが、数少ない”渡したい人たち”のお土産選びをしていると、ふわりと高揚感が戻ってきた。

元通りではないけれど、かたちを変えて、ふわりと。



▽沖縄に行ってきました


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