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自分の好きが、自分の得意になる

 僕の「すごい」って思われる部分はどんなところかな。


シャル
主人公
〈ロミルダ〉
妖精ちゃん


〈昨日の話の続き?〉

 そうそう。

 色んな人の作品を見たとき、「言葉選びが素敵」「話の流れがドラマティック」「世界観が深い」とか、よく思う。
 ただ、自分の文章を見て、じゃあどこが素敵かな?って考えても、よくわからないんだよね。

〈今自分で言った3つじゃない?〉
 え?
〈言葉選び・話の流れ・世界観。この3つが君の文章のすごい部分じゃないの?〉
 え、どういうこと?
 さっきのは、他の人の作品を見たときの僕の感想なんだけど…。
〈だからよ〉

〈作品を見て、「いいな」「素敵だな」って思う部分って、人それぞれ違うでしょ?〉
 まぁ…感性は十人十色だし?
〈そんな無限の選択肢から、「ここが素敵だな」って思った部分というのは、そのまま、自分自身が好きで重要視している部分って言えると思うの〉
 ほう…?
〈みんなの作品を見て、好きだと思える部分は、自分の趣味そのもの〉
〈そして、君が書いている文章もまた、君の趣味そのもの〉
〈だったら、自分の好きな部分を無意識にでも重要視しているはず〉
〈まさにそういう部分が、他の人からもすごいって言ってもらえるところなんじゃない?〉
 なるほど…。

〈そして、それを裏付けるものがある〉
 えっ?
〈私は、君が、さっき言った3つについて、かなり気を使ってるように見えるの〉
 そう?
〈少しでも良い言葉を思いつくまで粘ってるし、話の論理や流れが破綻したり不自然になったりすることをかなり気にしている。そして、私がいるんだもの。こんな幻想的な世界観は言わずもがな〉
 そう言われると……そんな気がしてきた。

〈自分の好きが、自分の得意になる。まさにそういうことだと思うわ〉


 今回はこのぐらいで。
 話をしていて、自分では納得したつもり。
〈それはよかった〉
 でも、やっぱり、誰かに直接言われてみたいなぁ…。
〈よくばりなんだから〉
 でもでも、自分たちでも気づいていない良い点もあるかもしれないし…。
〈それはそうね〉
 ……コメント待ち?
〈でも、私たちって、今はまだまだ認知されていないんだから、その望みは薄そうだけど〉
 ……うん。
〈ま、気長に待ちましょ〉
 そうだね。

 それでは、またあした。
〈ばいばい!!〉

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