「書くことがない」なら書かなくてもいいのです
〈まったく筆が進んでないわね〉
たまにある。
クリエイター魂の灯火が消え、何も書くことが思い浮かばない、こんなときが。
〔ですが今日はテキスト記事の更新日です〕
そうなんだよねぇ…。
本文:僕。ココロメトロノーム。
〔〕:精霊さん。BPM180ぐらいでしょうか。
〈〉:妖精ちゃん。いや逆に遅く幅広くかもしれないわ。
正直、こういう話もまた、今まで何度も繰り返してきた。
〈こういう話って?〉
「書くことがない」という話を書く話。
〔メタ認知みたいですね〕
〈好きだよねぇ、メタ認知〉
大好き。考えてるって感じがして好き。
そして今、「僕は「「書くことがない」という話を書く話」を定期的に書いてしまう」と、さらにひとつ上の認知をしているわけだ。
〈階層が多すぎてややこしい…〉
はあ……でも、だからなんだって感じ。
〈今日はめっぽうダウナーね〉
これもお決まりパターン。
書くことがないなって感じるときは、「僕が書く意味って、書く価値って、ちゃんとあるのかな」ってことまで考えてしまう。
とことん気分が盛り下がって、書くことすら嫌になっていくような。
〔ですが、ボクはずっと見てきましたから知ってます〕
……ん? なにを?
〔これは波です〕
波?
〔今現在、そういう気分なだけです〕
〔書くことがないわけじゃありません。書く意味が無いなんてとんでもない。ただ、書く気力がないだけなのです〕
〔寄せては返す波のように、やがてまた、書きたくなるときが来ます〕
……つまり、いま、現寄り(うつつより)なのかな。
〈なにそれ?……あ、まって、あれでしょ。こないだ言ってた「夢寄り」の対義語でしょ〉
〈夢寄りが夢見る乙女なら現寄りはなんなの?〉
うーん、機械とか?
でも最近は人工知能が小説書いたりするしなぁ…。ちょっと違うかも。
でもまあ、とにかく、このつぶやきを書いてた頃が思いっきり夢寄りだったから、その反動で今は現寄り。
この状態にも良いところはあるのだけど……幻想とか随筆とか、そういうのを生み出す気力がないのは困るなぁ…。
〔そういうときは、無理をしないことです〕
してるつもりはないけどなぁ…。
〔してます〕
そう?
〔はい。書く気分ではないのに「書かなければ」を思い詰めていると、今の君のように「書く意味があるのか」などと考えがちです。そして、書くことが嫌いになっていきます。宿題の読書感想文のように〕
たしかにそうだ…。
〈じゃあ今回はサクッと切り上げちゃおう!〉
〔そうですね〕
〈ほら、こんな話をしてる間に、文字がそこそこボリューミィだよ〉
〔今回もちゃんと更新できそうですね〕
……そうだねぇ。
なんか、更新の目処が立ったら、ちょっと、気楽になった。
〔「書く」が重荷になってる証拠です……あくまで、今は、ですよ?〕
これが重荷じゃないときもある、と。
〈気分は波。またちゃんと書きたくなる時が来る、ってね〉
〔そういうことです〕
今回はこのぐらいで。
〈じゃあなにする? なにして遊ぶ?〉
そうだなぁ………………思い浮かばないや。
〈遊ぶ力が枯れてる…〉
〔由々しき事態です〕
〈まぁ、そうね。今の君、我慢ばかりだもの〉
え、そうなの?
〈自覚してないの危険だと思うわ…〉
〈よし、私がこれから遊びをレクチャーしてあげる〉
どうやって?
〈それは……これから考える。とにかくこの記事を締めましょ?〉
それじゃあ、次回の記事で。
〔またお会いしましょう〕
〈ばいばい!!〉
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