見出し画像

僕が、この星の、この時代に、この身体を持つ、意味。

 言っちゃうとさ。
 僕は、今まで、リアルをうまく捉えられなかった。
 それが、ちょっとだけ、変わってきたかもしれない。


シャル
主人公
〈ロミルダ〉
イマジナリーフレンド24号


 僕は、僕の中の幻想や、物語の世界を重要視している。
 ちょっと極端になってしまうことがあるけど、その姿勢は今後も変わらない。

 この優先順位は、物心がついたときから決まっていて。
 それは良いとか悪いとかじゃなく、僕の個性だと思ってる。

 ただ、その影響か、リアルってなんだろうと考えることが少なくて。
 結果、軽視とまでは言わなくても、リアルの世界ってのがいまいちピンときてなかった。

 僕の精神世界でもなく、物語の世界でもない。
 物理というルールがある、箱庭のような宇宙。
 そんな時空間の中、この星の、この時代にある、この身体。

 なんとなく、特殊性は感じていた。
 それでも、『僕』がここにいる価値は、理由は、意味は、理解できなかった。

 だから、極端な感情に苛まれてる時に、消えてしまえとか思ってしまう。
 この星のこの時代に、僕はいてもいなくても変わらないって。

 でも。
 最近、そうでもないのかなって、気づいた。

 理由は、このnote。

 僕の内側をとにかく素直に書き出すことを目的に書き始めたnote。
 今では、ありがたいことに、反応をいただけるようになった。

 スキをしてもらい。
 コメントしてもらい。
 マシュマロにメッセージまで届く。

 そのことを喜んでいる自分がいた。
 僕が、他の人のnoteに影響を受けるように、僕のnoteが、他の人に影響を与えている。
 この星の、この時代の、誰かに。

 それは、この命があるからこそ成し得ることなんだと。
 この星の、この時代の、この身体の、特殊性なんだと。

 そして。

 そんな特殊な環境で、魂はお互いに影響を与えあっている。
 そのネットワークの中に、『僕』がいる。

 そんなイメージを、思い描くことができる。

 それが生きる意味なんだとか、我が存在理由なんだとか、そういう大仰なことを言えるほど派手な度胸は持ち合わせていないけど。

 それでも、『僕』がここにいるんだと。
 ここにいる意味があるんだと。

 そう感じさせる、尊さがある。


 ……まあ、こんなリアル寄りまっしぐらな話をしちゃってたら、イマジナリーフレンドの出る幕はないよねぇ。
〈まったくもってそのとおりだわ〉

〈でも、幻想を捨てるとか、そういう話じゃないでしょう?〉
 もちろん。
 この身体で生きるのがちょっと楽しくなったって話だよ。

 でもまあ、今現在、そう感じられるネットワークが、noteにしかないのは、ちょっと不安だったりするんだけどね…。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?