団塊ジュニアはひとりっ娘 13
#12 はこちら
https://note.com/churu/n/nd2467151e57d
母は 食道癌 横行結腸癌(大腸癌) を経験していましたが、その時はパートナーがいてくれて。
私は全く関知せず、というか結果を伝えられただけで。
父のことだけ見ていたのです。
(手術の付き添いはやっぱり家族のみというので待機しましたが)
ですが、転移した 肝臓癌 という三度目のこの告知を一人で聞いたのかと・・・
どこで聞いたのか・・・?
自宅近くのかかりつけ医が見つけてくれたのか?
私が知ったのは、母のところに通ってくれていた訪問看護師さんからの連絡で知りましたが・・・
どこかで聞いたのかもしれないのですが、実は記憶があまりなくて・・・
その時は母の癌治療と父の介護・・・そして突然父は亡くなり・・・。
正直、父の死を受け止められないまま手続きに走り回り、母の治療に付き添い、家のこともある程度はして、でも子どもは受験生で、部活のサポートも卒業式直後まであって、私は疲れ切っていて・・・
半年ほど、目が回る生活を続けていました。
というか、父に関してはまだ乗り越えられなくて。
私は…既出ですが「ファザコン」でして。
母とはうまく付き合えなかったのですが、父が亡くなる二日ほど前に
「あなたの母親はあの人だけだから、ちゃんと世話してあげなさい」
と。
母がパートナーを亡くしてから父に電話していたことは知っている。
もしかして母から「私が世話をしてくれない」とでも話したのではないか?!とか邪推してしまうくらい。
私は母のことは素直に受け入れられないのに、大好きな父に言われたらやるじゃないですか?
ほぼ遺言ですから。
そんな時、訪問看護師の方から訪問医が話がしたいと言っていると伝言をいただきました。
この先生、午前中は病院で診察。午後は車で訪問医療の移動は車で、一般の私たちには携帯番号は知らされていませんでした。
かといって、あちらから私へ電話がかかってくることも全くなく。
生活サイクルが逆転している我が家なので、徹夜して診察前に電話してみました。
11月10日。母の誕生日の2日前です
お世話になってから何度か会話をするタイミングあったもののすれ違い・・・
はじめて会話を交わしたのが
今年いっぱい、持つか持たないかだと思います
という突然の話でした。
顔馴染みでいつでも電話できる関係ができていた看護師さんにこの話をするととっくにご存知のようで・・・
なんでここまで深刻な状態なのに連絡がないのか?もっと早く連絡を取るように・・・
こちらの都合ばかりの気持ちが溢れてきます。
というか、正直・・・ぶっちゃけた心境を吐露すると、
こちらの事情は伝えてある
病院の固定電話にメッセージを残してもリターンはない
携帯電話の番号は教えて頂けてない
こちらの携帯は伝えてある
あちらは忙しい
仲介の看護師は伝えることは私に伝えた
誰も何も悪くないのだけど
この連絡がなかなかうまくいかない不都合
もっと私がぐいぐい行くべきだったのだと言われればそれまでですが
でも・・・もっと早く話すべきだった・・・
本人には伝えていない事、
そして翌日は私の息子と母の誕生日。
翌々日はもう一人の息子と母の誕生日。いつも三人のお祝いをしているこの時期。
母を家から連れ出すことが難しいことに気づき、でも現実と医師の見解に納得できず近々で予約していた大きな病院へ定期検診の予約。
そう。行けたのです。
私が連れていけたのです。
そして病院で血液検査の後に病院内コンビニでいつも通り色々買い込み、何を食べるか悩むくらい買い込み、検査結果がでるまでにアレコレ食べて、血液検査の結果説明を受け、会計をすませた後はいつものように病院の向かいの衣料品もあるスーパーに寄って、着て歩けないけど服を見たり靴を見たり、一切れしか食べられないけどお刺身買ったり、ヘルパーさんにお願いできないお酒を買ったり、買ってきてもらいたいと思った時様に色々みて。
買ったり、買ってもらったり、買ってあげたり。
そんないつも通りの帰り道だったんです・・・
つづく