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子どもの居場所になるプレイパークとは!? -友達のまちょすに聞いてみました(前編)

みなさんはプレイパークに足を運んだことはありますか?

プレイパークとは、「自分の責任で自由に遊ぶ」をテーマに、子どもが公園で自由に遊ぶことができるように、地域の団体やNPO法人などが主催している活動です。

そんなプレイパークでは、遊び場で子ども関わる専門スタッフがいます。
彼ら彼女らのことを、「プレイリーダー」や「プレイワーカー」と呼んでいます。(今回のインタビューでは、プレイワーカーと呼びます)

今回のインタビューでは、現役大学生プレイワーカーとして、様々なプレイパークで活躍している「まちょす」にインタビューをさせていただきました。

―まちょす―

教育学部4年生。
大学3年の前期まで、出張型で子どもたちや地域との交流を図るボランティア団体に所属をしていました。その後はプレイワークを学ぶ講座を経て、学生の傍ら、非常勤プレイワーカーとして複数のNPO法人で活動させて頂いています。大学卒業後は常勤のプレイワーカーになることを希望しています。
(今の時期に様々な現場を見学にいこうと思っていましたが、コロナウイルスの流行を受けて自粛中です)。

―最初に、プレイワーカーの仕事内容を教えて下さい。

プレイワーカーの仕事を一言で表すと、
「子どもたちがいきいきと遊ぶことのできる環境をつくる」
ことだと思います。

皆さんは公園でルールが書いてある看板を見たことがありますか?

「ボール遊び禁止」「大きな声を出すこと禁止」…。場所によっては他にもたくさんのルールがあります。近隣に住んでいる方との兼ね合いもあるので仕方のない部分は大いにありますが、その一方で子どもたちが思い切り遊ぶことのできる環境が少なくなっている気もします。

しかし、プレイパークではルールを最小限にしており、遊びが制限されることはありません。時には実現するのが難しい遊びもありますが、そのような時は現場にいるプレイワーカーが一緒に考えます。

子どもたちの「やってみたい!」を引き出し、子どもが自分で遊びを見つけ、夢中になれる環境をつくることを大切にしている場所です。

そのためプレイワーカーの仕事は、子どもたちに決まった遊び方や正しい道具の使い方を示すのではなく、子どもの遊びに寄り添い、興味、関心を引き出すこととも言うことができるかもしれません。

―なるほど。子どもの興味、関心を引き出すのがプレイワーカーの仕事なのですね。

簡単に言ってしまえばそうです。

ですが、プレイワーカーは、ただ子どもと一緒に遊べばいいわけではありません。

プレイワーカーは、子どもが自由で安全に遊べるように様々なことに気を遣っています。

例えば、出しっぱなしの道具につまずいてケガをしないように、子どもが遊び終わった道具を片付けているかチェックしたり。熱中症にならないように水分補給を促したり。ケガをした子どもの応急処置をしたりなど。

子どもが安全で過ごしやすいような環境にするためには、様々なところに目を光らせる必要がありますね。

やればやるほど仕事が見えてくる!

まだまだ、自分が気付けていないだけで、できることはたくさんあるなと感じています。先輩の皆さんの姿を見て学ぶことばかりです。(笑)

―プレイワーカー。とても奥が深く、やりがいがありそうな仕事ですね!
では、まちょすはなぜ、このプレイワーカーの仕事に興味をもち、将来プレイワーカーとして働きたいと思ったのか。
プレイワーカーに惹かれるまでの経緯を教えて下さい。

元々自分は、教師になろうと思い、教育学部のある大学に進学しました。
プレイパークに出会う大きなきっかけとなったのは、大学が主催するフィールドワークです。
そのフィールドワークで、宮城県の石巻市にある民間の児童館に二週間ほど滞在しました。

滞在した児童館では、“子どもの居場所づくり”をとても大切にしていて、子どもが自分のやりたいことを自由にできる環境に、とても魅力を感じました。

―もともとは、教師になりたかったのですね。
では、まちょすの「やりたいことは何なのか」具体的に知りたいように思いました。

もともと、子どもたちに教えたいことは勉強ではありませんでした。
むしろ、居場所や仲間、信頼できる大人の存在など、勉強以外の部分です。

そこで自分のやりたいことをするには、学校の先生ではなく、児童館のような子どもの「第三の居場所」を支えられる仕事の方が自分に適しているのではないかと考えました。

また、第三の居場所は、子どもの「逃げ場」にもなるのではないかとも感じました。
大学で教育を学んでいるなかで、いじめや不登校、虐待などの教育問題に関心をもちました。
これらの問題は、大学だけでなく、報道などでも頻繁に目にします。
子どもたちをはじめとした多くの人々にとって「第三の居場所」や「逃げ場」の存在は重要な役割を果たすと考えています。

子どもの「居場所」になれる職業ってなんだろう。

大学生活前半では、子どもの「居場所」について、色々探していました。

―なるほど。それで出会ったのがプレイワーカーの仕事なのですね。

プレイワーカーの仕事に出会えたのは「人との出会い」の連鎖だったように思います。
児童館に滞在している時に、プレイワーカーの仕事を知る機会がありました。
その後、漠然とプレイワーカーになりたいなと思っていたのですが、具体的な行動を起こすわけでもなく、まだまだ分からない状態でした。

その後、大学生活を送るなかで、様々な人と出会い、対話を通じて自分のやりたいことを追求していたら、たまたまプレイワーカーとして最先端で活躍している方を紹介して頂きました。

この方に出会えたことで、プレイワーカーの講座に参加し、プレイパークの魅力を知ることができました。

実習を積んでいくなかで、

「あ、これが本当に自分のやりたいことだな。
プレイパークが子どもの第三の居場所になっているんだな」

と改めて実感することができました。

現在は、非常勤プレイワーカーとして、複数のプレイパークで働いています。

―「出会い」にストーリーがあってとても面白いですね。
まちょすがプレイワーカーに惹かれる理由が知れて良かったです。


前半はここまで。
後半は、まちょすが子どもと関わる時に意識していることや、プレイワーカーとして、仕事のやりがいなどを聞いています。
ちなみに僕もNPOのボランティアスタッフとして、プレイワーカー(僕の団体では、プレーリーダーと呼んでいます)として、プレイパークに参加することがあります。ぜひプレイパークに足を運んでみて下さい!

👇後半はこちら👇

https://note.com/churchill1457/n/n582c3be7384d



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