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子どもの居場所になるプレイパークとは!? -友達のまちょすに聞いてみました(後編)

前半は、プレイワーカーの仕事や、プレイパークに出会ったきっかけを聞かせていただきました。

後半は、まちょすが子どもと関わる時に意識していることや、プレイワーカーの仕事のやりがいなどを聞いていきたいように思います。

👇前半はこちらから👇

https://note.com/churchill1457/n/nf218cc04701a

ーまちょすー

教育学部4年生。大学3年の前期まで、出張型で子どもたちや地域との交流を図るボランティア団体に所属をしていました。その後はプレイワークを学ぶ講座を経て、学生の傍ら、非常勤プレイワーカーとして複数のNPO法人で活動させて頂いています。大学卒業後は常勤のプレイワーカーになることを希望しています。
(今の時期に様々な現場を見学にいこうと思っていましたがコロナウイルスの流行を受けて自粛中です)。


―まちょすは子どもと関わる時、どのようなことを意識していますか?

うーん。子どもの気持ちを理解しようと努めることかなぁ。
子どもの気持ちを理解するってなんだかありふれた表現ですけど、本当の意味で理解しようと意識するようになりましたね。

今までは、「自分がその子だったらどう思うか」を考えがちだったんですけど、「今、その子自身が何をどう感じているのか」を考えるようにしている…というのが適切でしょうか。(笑)

子ども同士のトラブルだったり、子どもが泣いていたり、困っている時も同じように、その子がどういった気持ちで泣いているのか。どうしたいのか。

その子が感じたことをありのままに知って、理解しようと努めています。

―子どもの気持ちを理解することは、子どもと関わる時にとても大事なことだと思います。
では、子どもの気持ちを理解できたとしたら、次はどのようにステップアップしていけばいいと思いますか?

子どもの気持ちを理解したら、次のステップアップとして、「子どもの気持ちを代弁できる」ようになりたいなと思っています。
これは先輩のプレイワーカーから教わったことで、自分自身はまだこのレベルには到達できていません。

皆さんは子ども同士のケンカを、保護者の方が
「あなたが悪いんだから謝りなさい」と謝らせて、解決させている場面を見たことはありませんか?

自分はそのような場面を見てからずっとモヤモヤしていました。「きっとその子なりの理由があってのことなのにな~」なんて思いながら。

そのことを先輩のプレイワーカーに相談したら、

「こういう原因があってケンカしていて、今こういう気持ちなんだ。と子どもの気持ちを代弁して保護者に伝えることもプレイワーカーの役割であるよ」

と教えて頂きました。

「あの子は今、こういう気持ちでこういうことをやっているのか」だったり、「何を面白いと感じて、それをひたすらやり続けているのか」といった、子どもが感じている気持ちを保護者や他の人に代弁することが、これからの自分の課題であり、目標であるように思います。


―子どもの代弁者になるということですね。
子どもの気持ちを理解してそれを正しく伝えられたら、子どもはとても嬉しく感じると思います。

もう一つ、自分が大事にしていることがあります。
それは、自分がされて嫌なことは嫌と伝えることです。
もともと自分は、このことがとても苦手でした。

これも先輩から指摘されたことですが、

「率先して大人であるまちょすが嫌なことを嫌と言わないと、その姿を見ていた子どもたちも、自分が本当に嫌な時に、嫌なことを言えなくなってしまう。」

と言われ、ほんとにその通りだなと納得しました。

プレイパークは「やりたいことを実現できる場」であるからこそ、嫌なことも嫌と言える場であるべきだと思います。

―嫌なことを嫌と伝えることは人としてとても大事なことだと思います。
では、まちょすはどのような時にプレイワーカーとしてのやりがいを感じますか?

やっぱり、子どもたちが満足して帰っていく時ですね。

子どもたちが、

「もうかえんのかよー」だったり、「つくったトンネルそのままにしといてね!」

と言って帰る姿を見ていると、「自分がやりたい遊びができたんだな」と嬉しく感じます。

また、常勤として働いているプレイワーカーに「会いに来たよ!」と言って来る子どももいます。

プレイワーカーと学校の話をしたり、悩みの相談を受けている姿を見て、羨ましいように感じました。

将来自分が常勤のプレイワーカーとして働いた時に、このことがやりがいになるのではないかと思います。

そして、プレイワーカーに会いに来てくれるのは、プレイパークやプレイワーカーが居場所や逃げ場なっているからであるようにも思います。

「プレイパークが自分の居場所や逃げ場なんだ」と思ってくれたら、プレイワーカーとして、とても嬉しいように思います。

―「子どもたちの居場所や逃げ場」としてのプレイパーク。
これは、まちょすがもともとやりたかったことと重なってますね。

プレイパークが子どもの居場所や逃げ場になってほしい思いもありますが、それぞれの人にそれぞれの居場所があれば、それがプレイパークでなくても構わないと思っています。

プレイワーカーにできることは、居場所の選択肢を一つ増やすことだと思います。

そして、居場所の選択肢を増やすのは子どもたちだけではなく、大人も当てはまると思います。

保護者が子育てについて話す居場所であったり。
おじいちゃんおばあちゃんが子どもと一緒になって遊ぶ場であったり。

「地域の人の居場所の一つがプレイパークであったらいいな」と思っています。

先輩のプレイワーカーは、

『プレイパークは“遊び場づくり”だけではなくて、“地域づくり”の役割も果たしている』

とおっしゃっていました。

プレイパークには、新たなコミュニティを育んだり、支えることができる可能性があると思っています。

―『地域の居場所となるプレイパーク』とても魅力的ですね。
今回のインタビューを通じてプレイパークやプレイワーカーという仕事に興味をもってくれた方もいると思います。進路で悩んでいる大学生に向けて、メッセージをお願いします。

今回、このような機会をいただいて気付いたのは常に「出会い」があったということです。出会いから出会いが生まれて、の繰り返しでした。出会いに導かれたような感じでしょうか?(笑)

そして、もう一つ分かっているのは自分は運が良かったということです。だって、フィールドワークで児童館に行ったのも、プレイワークの存在を知ったのも、多くの方との出会いも全部偶然ですから。

もし、あの日、あの時、あの人に出会っていなければ今の自分は絶対違う自分になっていたはずです。
僕もただの学生ですので、「進路で悩んでいる大学生にメッセージ」なんておこがましいことは言えませんが、強いて言うなら、出会いは人を変えます。

出会いを求めて何か行動をしてみるのもいいかもしれませんね。

―今回のインタビュー、とても勉強になりました。
 ありがとうございました。

~編集後記~
まちょすとのインタビューいかがだったでしょうか。
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